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バフェットが株、債券、金、現金、不動産、仮想通貨などについて考えていること

モトリーフール米国本社、2019年5月21日投稿記事より

ウォーレン・バフェットはおそらく最も成功している株式投資家です。

しかし、彼は株だけで資産を構築しているわけではありません。また、個別銘柄投資がすべての人にとって最善の方法であるとは必ずしも考えていません。

バフェットは、長年にわたって株、債券、および他のいくつかの資産への投資について以下のように述べています。

バフェットの株への考え方

バフェットは、株式投資が長期的に富を築くための最善の方法であると考えています。

しかし、短期的な市場変動を正確に予測することは不可能であるため、短期間で利益を上げる目的で株を購入しないように警告しています。

「10年間株を保有するつもりがないのなら、10分間もその株について考えないでください」とバフェットは言います。

バフェットの投資哲学全体を説明することは大変ですが、投資へのアプローチについて知っておくべき重要なポイントがいくつかあります。

バフェットは、長期的に競争優位性を維持できる企業への投資を目指しています。

バフェットはこう述べています。

「株式投資は、投資対象企業の業界が社会にどの程度影響を与えるか、またはどの程度成長するかで決まるのではなく、投資対象企業の競争優位性がどれだけ続くのかによって決まります。」

そして、誰もが悲観的であるとき、バフェットはあえて多くの株を購入しています。

バフェットはこう言います。

「他人が欲張っているときには投資を控え、他人が恐れているときにあえて行動しましょう。」

そして、特定の株への投資がうまくいかない場合、深追いして資金を追加投入しない方が良いと言います。

「ずっと水漏れしている船に乗っていることに気づいた場合、水漏れに対処するのではなく、船を替えたほうが良い。その方がよっぽど生産的だ。」

バフェットの債券への考え方

バフェットは、短い投資期間では、債券は株よりもリスクが低いと認識しています。

したがって、投資期間が短い投資家(リタイアしようとしている人など)は債券投資が賢明だという考えを持っています。

しかし、長期的な投資期間を設定している投資家にとって、バフェットは債券が株よりもリスクが低いのか疑問に思っています。

バフェットがバークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK-A)(NYSE:BRK-B)の株主への2018年の手紙で以下のように書いています。

「株を、金利水準に対して適切な株価収益率で購入している場合、投資期間が長くなるにつれ、米国株の分散ポートフォリオのリスクは債券ポートフォリオよりも低くなります。」

ですからバフェットは、若い投資家や長期投資を目指す投資家に対して株式投資を勧めています。

バフェットの金への考え方

バフェットは、金のファンではありません。

金やその他の配当などを生み出さない非生産的な資産に投資をするのを好みません。

バフェットはこう述べています。

「これまでに採掘された金をすべて手に入れることができたとすると、67立方フィートの立方体になります。

その金の時価総額で、米国の農地全体を購入することができ、さらに(高配当企業の)エクソンモービルのような企業を10社購入することができ、さらに1兆ドルの手元資金が残ります。

金とどちらを取りますか?どちらがより多くの価値を生み出すと思いますか?」

バフェットの現金への考え方

バフェットは常に十分な現金を持つことを好みます。

バークシャー・ハサウェイは、少なくとも200億ドルの現金を常に保有しています。

バフェットは保有資金の全額を投資することを望みませんし、またお金を借りることも好みません。

バフェットはこう述べています。

「投資のために見知らぬ人からお金を借りたくありません。

たとえ資金が本当に必要な時であっても、決して他人から資金を借りるということはしないでしょう。」

ですから、余裕資金を用意しておくことは賢明です。

なお、バフェットは、高利回りの普通預金口座や譲渡性預金などを利用し、現金を運用しています。しかし、株は投資ですが、現金は違います。

バフェットはこう述べています。

「一つだけ言えるのは、現金保有は最悪の投資です。

誰もが『キャッシュ・イズ・キング(現金は王様)』など馬鹿げたことを言っています。

時間が経てば経つほど、現金の価値は減っていきます。

しかし、良い企業に投資すれば、その価値はどんどん上昇します。」

バフェットの不動産への考え方

バフェットは、個人住宅を購入するという点でも投資としても、不動産投資のファンです。

バフェットによると、30年住宅ローンは消費者にとって最も有利な金融ツールの1つです。投資としても、不動産は生産的資産であり、収益を生み出すことができると述べています。

バフェットは農地に投資しており、また独立小売店舗を対象とした不動産投資信託のストア・キャピタル(NYSE:STOR)を、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオに組み込んでいます。

バフェットのインデックスファンドへの考え方

先に述べたように、バフェットは株が大好きで、長期的な視点を持っている投資家はその資産の大部分を株に投資すべきだと考えています。

しかし、これは必ずしも皆が個別株を選別して、自らのポートフォリオに組み込むべきだということではありません。

株を適切に調査し評価する時間、知識、欲求を持たないほとんどの米国人にとって、インデックスファンドは適切な資産だとバフェットは考えています。

なぜなら、インデックスファンドは、時間が経つにつれて市場と同様のパフォーマンスを発揮することが期待されているからです。

そして、インデックスファンドの費用は非常に安いのです。

バフェットはこう述べています。

「非常に低コストのインデックスファンドに徐々に投資した場合、10年後には、同時期に投資を開始した投資家の90%を上回る資産となっているでしょう。」

バフェットの仮想通貨に関する考え方

バフェットはビットコインのような仮想通貨が大嫌いです。

彼は、ビットコインを強力な殺鼠(そ)剤にたとえ、そして最近では「ギャンブルマシン」と呼んでいます。

さらに、バフェットは、生産的な資産ではないという意味で、需給関係だけで価格が決まってしまうビットコインを金に似たカテゴリーに分類しています。

「仮想通貨は悲惨な結末を迎えるだろう、とほぼ確実に言うことができます」とバフェットは2018年に述べました。

それでも、バフェットは投資家に仮想通貨のショートを助言していません。

彼はこう述べています。「すべての仮想通貨の5年のプットオプションを購入すれば、大儲けできるかもしれませんが、仮想通貨のショートはしません。」

バフェットは、仮想通貨の価格が長期的に下がるだろうということを確信しています。

しかし、時に非合理的に価格が急上昇する場合もあります。

したがって、ビットコイン先物のような金融商品があれば投資家は効果的に仮想通貨をショートできるかもしれませんが、(オプション取引の損失はオプション料に限定されるのに対して)ショートの損失は極めて大きいことを認識すべきでしょう。

結論

一言で言えば、バフェットは必要以上の現金保有を好みません。

金融危機時に自らを守り、市場急落やパニック時の株価下落を活用するための現金以外では、バフェットは長期投資の観点から最良の資産運用として株式投資を勧めています。

そしてバフェットは、金やビットコインのような非生産的な資産への投資を好みません。

バフェットは、経験の浅い投資家には株式インデックスファンドへの投資が適していると考えています。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Matthew Frankel, CFPは、バークシャー・ハサウェイ(B株)を保有しています。モトリーフール社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)を保有し、そして推奨しています。

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