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著名投資家が買っている北米株3選

モトリーフール米国本社、2019年7月24日投稿記事より

優れた投資家になるための一つの方法は、著名投資家の投資動向に注目することです。

しかし、彼らの投資動向を鵜呑みにせず、しっかりと分析して今後の投資の手がかりにしましょう。

有力投資家が買っている、石油・天然ガス探査企業のCNXリソーシズ(NYSE:CNX)、主要金鉱山のカナダ企業バリックゴールド(NYSE:GOLD)、血液診断関連のアダプティブ・バイオテクノロジーズ(NASDAQ:ADPT)を紹介します。

CNXリソーシズ:アインホーン、天然ガスへ大きな賭け

有力ヘッジファンド、グリーンライト・キャピタルの創業者であるデービッド・アインホーンは、破綻したリーマン・ブラザーズの経営不振をいち早く見抜き、優れたパフォーマンスをあげてきました。

なお、2018年には34%の損失を計上しましたが、アインホーンは引き続き著名投資家の1人として注目されています。

彼が現在大きく買い進めているのがCNXリソーシズです。

CNXリソーシズは、アパラチア盆地のMarcellusおよびUticaのシェール地域で操業しています。

採掘事業が進みつつあり、来年は5億ドルのフリーキャッシュを創出しつつ年間生産量を10%拡大できると予想されています。

CNXは、フリーキャッシュを生産増強、債務返済、自社株買いに費やす予定です。この過程で、アインホーンの保有株の価値も上昇します。

アインホーンのファンドは昨年不振だったため、CNXリソーシズを通じた天然ガスへの彼の賭けが注目されています。

同社株は多くのフリーキャッシュを創出する見込みのため、来年にかけて大きなアップサイドが期待されています。

バリックゴールド:ブリッジウォーターのダリオも後押しする金選好の追い風

金価格は、地政学的な懸念や利下げ見通しの影響を受け、6年ぶりの高値に急騰しています(記事執筆時点)。

さらに、金に対して強気の投資家は強力な援軍を得ました。

世界最大のヘッジファンドの一つであるブリッジウォーター・アソシエーツの創設者レイ・ダリオです。

ダリオは最近、「リスク低減とリターン強化のために、ポートフォリオへの金の追加を検討すべきだろう」と述べました。

こういった金へのポジティブな流れを受け、ここ数週間金関連株が上昇しています。

このような環境下、金鉱山会社のバリックゴールドが有力ヘッジファンドに買われています。

WhaleWisdomによれば、第1四半期に14のヘッジファンドがバリックゴールド株を新規に購入し、22のヘッジファンドは同社株を買い増しています。

同じく第1四半期にバリックゴールド株を買った有名な投資顧問会社や金融機関には、ブラックロック、バンガード・グループ、シティグループが含まれます。

当然、ダリオのブリッジウォーターもバリックゴールド株を他の幾つかの金関連株と共に保有しています。

この結果、バリックゴールド株は年初来で約27%上昇しています。

バリックゴールドには多くの好材料があります。

昨年、英国に本拠を置く金鉱山大手のランドゴールド・リソーシズを買収したことで、バリックゴールドは世界第2位の金鉱山会社となりました。

つい最近では、バリックゴールドは米金鉱山会社ニューモント・ゴールドコープと共同でネバダ州に世界最大の金鉱山複合施設を設立しました。

同施設内の金鉱山群は、2018年に合計410万オンスもの金を生産しています。

バリックゴールドは同施設の61.5%を所有し、2社のシナジー効果は2020年以降年間最大5億ドルと予想されています。

さらに、バリックゴールドは、過半数を所有するタンザニアのアカシア・マイニングの残りの株を取得し、完全所有しようとしています。

これにより、経営陣は生産に注力できるでしょう。

より多くの金を低コストで生産し、キャッシュフローを高め、債務を軽減します。

以上のことから、貴金属関連投資を検討している投資家にとって、バリックゴールドは長期投資対象になると考えられます。

アダプティブ・バイオテクノロジーズ:マイクロソフトが注目しているバイオベンチャー

マイクロソフトは、Azureクラウドコンピューティング事業拡大の一環として、膨大な計算能力を必要とするバイオテクノロジー新興企業の多くと提携しています。

アダプティブ・バイオテクノロジーズもその1社です。毎年1,200万ドル以上Azureを使用するという条件で、2017年にマイクロソフトから4,500万ドルの出資を受けました。

両社の提携は奏功しました。

6月下旬にアダプティブ・バイオテクノロジーズはIPO(新規株式公開)を実現し、時価総額は46億ドル超となりました。

同社は、ウイルスから体を防御するリンパ球(T細胞およびB細胞)を診断し、新薬発見をサポートします。

同社の研究者は、2009年以降200億以上の免疫細胞受容体をスキャンして分析し、パターン分析でマイクロソフトのディープラーニング機能を使っています。

今日までに125以上のバイオ医薬品会社に分析結果を販売しています。

アダプティブ・バイオテクノロジーズはこの分野の先駆けで、潜在的な市場規模を480億ドルと見積もっています。

バイオ医薬品企業のサポートに加えて、同社は臨床診断薬、独自の細胞療法などのポートフォリオを構築しつつあります。

ただし、アダプティブ・バイオテクノロジーズの業容が拡大するには時間がかかる可能性があります。

同業のガーダント・ヘルスなどのようには急成長していません。

019年第1四半期の売上高はまだ1,270万ドル程度で、営業赤字2,000万ドルを計上しています。

このため、時価総額が46億ドル超というのはややバブル的です。

なお、アダプティブ・バイオテクノロジーズはIPOで7億ドルのキャッシュを調達しているので、投資家は営業赤字でも当面は懸念する必要はないでしょう。

マイクロソフトとの提携の効果が注目されます。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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元記事のCNXリソーシズ担当の筆者Matthew DiLalloは、マイクロソフト株に関するオプションを保有しています(2021年1月の85ドルのロング・コール)。アダプティブ・バイオテクノロジーズ担当のMaxx Chatskoは、記事で言及されている株式を保有していません。バリックゴールド担当のNeha Chamariaは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、ガーダント・ヘルス株とマイクロソフト株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、マイクロソフト株に関するオプションを保有しています(2021年1月の85ドルのロング・コール)。

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