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中国のクラウドコンピューティング産業とその成長の可能性

モトリーフール・シンガポール支局、2019年6月15日投稿記事より

中国は、世界最大の14億人の人口を持つ国です。

中国における中間層の台頭は、消費の増加につながり、それは同国の多くの産業にとって有利に働きます。

それによって利益が得られる分野の一つは、クラウドコンピューティングです。

中国におけるクラウドコンピューティングについて、知っておくべき3つの重要な点を見てみましょう。

クラウドコンピューティングとは?

クラウドコンピューティングは、インターネットを介してコンピューティングサービスを提供することです。インターネット上でのサービスのため、「クラウド(雲)」という用語が使われます。

例えば、サーバー、ストレージ、データベース、ネットワーキング、ソフトウェアなどを提供します。

通常、クラウドユーザーは使用した分の料金のみを支払うため、企業はビジネスニーズの変化に応じてクラウドを活用できます。

そうすることで企業は運用コストを削減し、インフラをより効率的に運用できます。

クラウドサービスを展開する方法は3つあり、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドです。

パブリッククラウドは第3者であるクラウドサービスプロバイダによって所有および運営されています。

プライベートクラウドは、単一の会社によって排他的に使用されるクラウドサービスのことです。

ハイブリッド方式は、パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方を組み合わせたものです。

マッキンゼーの調査によると、2017年には、中国の企業のIT予算のうち、プライベートクラウドに7.9%、パブリッククラウドに6.5%、合計で14.4%が費やされています。

米国ではプライベートクラウドに5.2%、パブリッククラウドに23.9%、合計で29.1%が費やされています。

アナリストによると、中国のパブリッククラウド使用率は2018年から年間20%を超えると予測されています。

そのため、中国国内の主要なパブリッククラウドプロバイダーは、この成長を捉えようとしています。

中国の主要なクラウドプレーヤー

2018年上半期の時点で、アリババはパブリッククラウド分野で43%の売上を占め、3年連続でトップの座を維持しています。

次にテンセントが11.2%、それに次いでチャイナ・テレコムが7.4%という順になります。

Synergy Research Groupによると、アリババの市場シェアはアジア太平洋地域で2番目にランクされ、世界ではアマゾンに続いて4番目にランクされています。

全体としては、中国のパブリッククラウド分野は、アジア太平洋市場全体の3分の1以上を占めています。

中国のクラウド市場への投資を検討している投資家は、米国または香港のいずれかに上場している企業に投資すればよいでしょう。

中国のクラウドビジネスにおける課題

中国のクラウドサービス市場は、2020年には約1,040億米ドルに達すると予想されています。

しかし、クラウドプロバイダーはそう簡単にビジネスを拡大することはできないかもしれません。

マッキンゼーの調査によると、クラウドへの移行に関する中国企業の主な3つの懸念点は、プライベートクラウドであれパブリッククラウドであれ、次の通りです。

1.移行の費用または難しさ(回答者の66%)

2.セキュリティ(61%)

3.コンプライアンス上の問題(33%)

「競争力のあるビジネスを構築することの難しさ」は第8位にランクされています。

つまり、企業はクラウドへの移行はビジネス上問題ないと考えています。

しかし、コストと移行の困難さに関する懸念によって妨げられていることを示しています。

結論

中国のクラウド業界は、成長の可能性を秘めています。

規模のメリットや柔軟性など、クラウドはビジネスに多くの利点をもたらします。

中国で最大のクラウドプロバイダーであるアリババは、クラウド市場拡大の恩恵を受けるでしょう。

しかし、クラウドの普及が遅れる可能性もあります。

クラウドの普及を促すために、中国のクラウドプレーヤーは、上記のようなユーザー企業の懸念を取り除く努力をしなければなりません。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者で、モトリーフール・シンガポールの寄稿者であるSudhan Pは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール・シンガポールは、テンセント株とアマゾン株を推奨しています。

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