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【米国株動向】アマゾン、Eコマース帝国を宇宙にも拡大へ

モトリーフール米国本社、2019年7月18日投稿記事より

Eコマース(電子商取引)の巨大企業アマゾン・ドットコム(NASDAQ:AMZN)は、参入した多くの事業分野で成功を収めてきました。

クラウドコンピューティング、B2B(企業間Eコマース)、スマートスピーカー(AIアシスタント機能を持つスピーカー)、デジタル広告などがあります。

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そして、アマゾンは、その帝国を宇宙にも拡大しようとしており、史上最大規模かつ最も収益性の高いビジネスになる可能性があります。

40億人の新規顧客にアクセス

4月の報道によれば、アマゾンはプロジェクトKuiperに取り組んでいて、これは3,236基の小型衛星を地球軌道に配置してネットワークを構築し、地球のどこからでも高速インターネットへの接続を可能にすることを目標にしています。

アマゾンは報道を肯定しており、「地球の低軌道に衛星ネットワークを構築し、これまでインターネットとは無縁だった地域で高速ブロードバンド接続を可能にする」と目標を説明しています。

ベンチャーキャピタルであるスペースエンジェルのCEOチャド・アンダーソンは、「アマゾンにとって、これまでインターネットに接続されていなかった想定40億人のEコマース新規顧客は魅力的でしょう」と語っています。

アマゾンにとって最も収益性の高いビジネスに?

モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナスは特にアマゾンの衛星プロジェクトを高く評価していて、そのポテンシャルを最大1,000億ドルと見ています。

ジョナスは、宇宙通信ネットワークへのニーズ拡大により、宇宙関連経済の規模が、現在の3,500億ドルから2040年までには1.1兆ドル以上に拡大すると予想しています。

アマゾンは、別の方向からも衛星網を活用しようとしています。

昨年から同社のクラウドコンピューティング部門のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)は、周回衛星との間でデータを送受信する12の衛星地球局を建設しています。

アマゾンは、AWSと同様に、必要な分だけ従量制で地上局を衛星ユーザーに提供する予定です。

ユーザーはAWSにデータを直接送り込むことができ、そしてAWSでデータを安全に保存、分析できるようになります。

本格稼働には時間

インターネット接続を地球規模に拡大することは、月面着陸に匹敵するような大事業です。

リスクは大きいですが、成功した場合には利益が大きいとみられます。

衛星ネットワーク構築費用はもちろん安くなく、専門家はそのコストは30億ドルから50億ドルの範囲と予想しています。

しかし、以前の国家的事業とは違い、民間のロケット打ち上げビジネスが立ち上がりつつあり、今後は衛星打ち上げ費用がかなり低下する可能性があります。

さらに、小型衛星制作コストも、汎用部品の活用などで大幅な低下が見込まれます。

プロジェクトが順調に進んだとしても、本格稼働するまでに10年はかかります。

それでも、成功した場合には、インターネット環境やEコマースを劇的に変える可能性があります。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Danny Venaは、アマゾン株を保有しています。モトリーフール社は、アマゾン株を保有し、そして推奨しています。

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