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南米のEコマース成長株メルカドリブレに引き続き注目

モトリーフール米国本社、201978日投稿記事より

アルゼンチンのメルカドリブレ(NASDAQ:MELI)は、世界で最も急成長しているEコマース(電子商取引)市場の1つです。

同社は、ラテンアメリカ人口の6億4,400万人のうち、2億8,000万人もの登録ユーザーを抱えています。

株価は過去5年で543%も急上昇し、買う時期を逃したと考えている投資家も多いでしょう。

しかし、メルカドリブレが引き続き成長株と考えられる4つの理由を見ていきましょう。

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1. 急増する売上高

メルカドリブレの売上高は過去5年で3倍に増え、15億9,000万ドルに達しました。

2019年の第1四半期(1月〜3月)売上高は前年同期比48%増となり、好調なスタートでした。

それでも、同社は米国の証券取引所に上場しているため業績を米ドルで報告する必要があり、ドル高の影響を受けています。

現地通貨ベースの売上高は前年同期比93%増で、4四半期連続して成長しました。

2. 今後は利益も追求へ

これまで投資家がメルカドリブレ株を買ってこなかったのは、利益動向が不安定だったためです。

しかしこれは、成長促進のために利益よりも投資を重視していたためでした。

メルカドリブレの純利益(青)と売上高(オレンジ)の推移(直近12カ月ベース、単位:純利益は100万ドル、売上高は10億ドル)

出典:YCHARTS。2019年7月2日時点

しかし、メルカドリブレは第1四半期に1,190万ドル、または1株あたり0.13ドルという小さいながらも利益を出しました。

この利益は、人件費、マーケティング費、その他の経費項目の減少によるものでした。

CFOのPedro Arntによれば、メルカドリブレは今後増益路線を本格化させる可能性があります。

3. 驚異的なモバイル決済の拡大

Eコマースの成長で「ラテンアメリカのイーベイ」と言われているメルカドリブレは、「メルカドパーゴ」決済事業で急成長を遂げ、「ラテンアメリカのペイパル」ともなっています。

第1四半期のメルカドパーゴの総決済額は、現地通貨ベースで前年同期比82.5%増となりました。

マーケットプレイス外での成長も驚異的で、決済額は現地通貨ベースで194%増と報告されています。

また、特筆すべきは昨年から四半期ごとに成長が加速していることです。

メルカドパーゴのマーケットプレイス外の決済は総決済額の45%を占めており、経営陣はアルゼンチンなどの市場で高い普及傾向を確認しており、その割合はさらに押し上げられるだろうと考えています。

メルカドパーゴは最近、ペイパルから7億5,000万ドルの出資を受け入れました。

この2社は南米における経済のデジタル化という共通の目標に取り組むでしょう。

ペイパルが競合となるのではなく出資を選んだのは、南米におけるメルカドリブレのブランド認知度を評価したためと考えられます。

4. 依然急成長を続けるマーケットプレイス

投資家は、メルカドパーゴのモバイル決済の目覚ましい成長を歓迎していますが、メルカドリブレの主力であるマーケットプレイス事業も依然として好調に推移しています。

メキシコでの70%の成長に牽引されて、第1四半期の総流通総額(GMV)は前年同期比27%増となりました。

最大市場のブラジルでは、同社のGMVは前年同期比18%増となりました。

経営陣はマーケットプレイスの成長を牽引するカテゴリー拡大に注力しており、また同社が小売業者に提供しているフルフィルメント(受注から商品引渡しまでの一連のプロセス)サービス「メルカドエンビオス」における物流能力も拡大させています。

同社は好調な2つの分野として、メキシコでのスーパーマーケット品目とアパレルを挙げています。

アパレルは最も急成長しているカテゴリーで、第1四半期は前年同期比79%増でした。

新分野への展開とロジスティクスの拡大から、マーケットプレイスには成長余地があると考えられます。

結論

メルカドリブレは、マーケットプレイス事業を超えてフィンテック企業になろうとしています。

他のサービスも拡大させており、メルカドリブレはラテンアメリカ全域でブランド力を強めています。

アマゾン・ドットコムが進出したとしても、メルカドリブレは、世界の中でも最も急速にインターネット人口が拡大しているラテンアメリカ市場での支配的地位を継続できるでしょう。

この見通しもあり、メルカドリブレの株価は1年で倍になっています。

長期的に赤字が続いているため、利益ベースでのバリュエーションはつけにくくなっています。

しかし、アナリストは同社の調整後1株当たり利益(非GAAPベース)が今年1.24ドル、2020年には3.53ドルに改善すると予想しています。

それでも利益水準が低いため、予想PER(株価収益率)は約175倍とかなり割高となっています。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者 John Ballardは、アマゾン株、ペイパル・ホールディングス株を保有しています。モトリーフール社は、アマゾン株、メルカドリブレ株、ペイパル・ホールディングス株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、イーベイ株を推奨しています。

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