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【米国株動向】アマゾンのオリジナル映画制作はお金の無駄使い?

モトリーフール米国本社、2019629日投稿記事より

映画のヒット作品を作り出すことは簡単ではありません。

アマゾン・ドットコム(NASDAQ:AMZN)の最新映画「レイト・ナイト(Late Night)」は、批評家には歓迎されましたが興行収入はそれに見合いませんでした。

米国内の総収入は2,000万ドル以下で、今後も多くの収入を見込めないでしょう。

アマゾンは「レイト・ナイト」の映画化権に1,300万ドル、さらに3,300万ドルをマーケティングに費やしました。

記事執筆時点では「レイト・ナイト」はアマゾンにとって大きな敗北であり、同社制作映画の低迷が続いています。

アマゾンはこれらの映画制作に費用を注ぐ一方、プライム会員向け配達のスピードアップのため物流ネットワークに大きな投資をしています。

そのため、アマゾンが映画へ投資を注ぎ込むよりも、プライムメンバー・サービスに注力すべきではないか、との見方があります。

ストリーミングヒットと映画興行ヒットの違い

「レイト・ナイト」が映画館で観客を引き付けるのに苦労している間、ネットフリックス(NASDAQ:NFLX)は、最新のアダム・サンドラー映画である「マーダー・ミステリー(Murder Mystery)」を同社のビデオストリーミングサービスで公開しました。

そして、公開初週末に3,100万人近くのユニーク視聴者を獲得したと発表しました。

これはネットフリックスオリジナルにおいて最高記録です。

しかし、批評家は公開前にこの映画を酷評していました。

もし「マーダー・ミステリー」が劇場で公開されていれば、「トイ・ストーリー4」、「メン・イン・ブラック:インターナショナル」、「アラジン」などと時期が被り、観客を引き寄せるのに苦労したでしょう。

アマゾンは「レイト・ナイト」や他の映画配給で多くのお金を失っているかもしれません。

しかし、それらをプライム・ビデオで配信することでサービスに付加価値をもたらすと考えられます。

劇場公開のメリット

アマゾンの映画が、劇場よりもストリーミングサービスで価値を見出すのであれば、なぜ直接プライム・ビデオで公開しないのでしょうか。

一方、ネットフリックスは数少ないアカデミー賞候補となりうる映画だけを劇場で公開します。

アマゾンにとっては、比較的少ないコストでメリットが見いだせます。

ネットフリックスとは異なり、アマゾンはプライム会員の加入促進のためにビデオコンテンツに依存していません。

プライム・ビデオはほとんどの場合、加入する主な理由にはならず、プライム会員のエンゲージメント維持に役立ちます。

映画を劇場公開した上でビデオトリーミングサービスに持ち込む場合、マーケティングにより多くの費用を費やす必要がありますが、経営陣は劇場公開により純費用は少なくなると考えています。

さらに、興行上のパフォーマンスがあまりよくなかったとしても、劇場で上映された映画は認知度が上がっているため、ストリーミングに直接上映されるよりも好印象を持つかもしれません。

また、アマゾンのオリジナル映画制作費および関連マーケティング費用は、配達のスピードアップに注いでいる巨額の投資と比べると小さいため、アマゾンの投資家は映画の興行成績に一喜一憂する必要はないでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Adam Levyは、アマゾン株を保有しています。モトリーフール社は、アマゾン株とネットフリックス株を保有し、そして推奨しています。

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