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【米国株動向】IBMのブロックチェーン輸送プラットフォームで大きな進展

モトリーフール米国本社、2019年7月2日投稿記事より

IBM(NYSE:IBM)のグローバルコンテナ輸送へのブロックチェーン導入の取り組みが奏功しつつあります。

同社が海運最大手のマースク(本社デンマーク)と進めてきた国際物流プラットフォーム「トレードレンズ(TradeLens)」にさらに主要海運企業が加わることになりました。

トレードレンズは世界のコンテナ輸送の50%以上をカバーすることになります。

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主要コンテナ輸送企業が参加

今年5月にIBMは、フランス系大手コンテナ海運企業のCMA CGMとスイス系の海運企業のMSCのトレードレンズへの参加を発表しました。

そして7月2日には、ドイツのコンテナ海運企業のハパックロイドと日本のコンテナ船事業会社のオーシャンネットワークエクスプレスがトレードレンズ参加で調印しました。

これにより世界の6大コンテナ輸送企業のうち5社がトレードレンズに参加することになり、世界のコンテナ船の半分以上をトレードレンズがカバーすることになります。

トレードレンズが業界の競合参加に成功しているのは、中立的なプラットフォームだからです。

「トレードレンズは、オープンスタンダードとオープンガバナンスに基づく革新的なアプローチにより業界全体が恩恵を享受できるようになっていて、最終的には拡大する顧客のコンテナ運輸需要に対応できる」とオーシャンネットワークエクスプレスの山鹿徳昌取締役が語っています。

IBMのサプライチェーン・ソリューション担当副社長のテッド・スコットは、「現在はトレードレンズにとってターニングポイントだと思います。

ブロックチェーンソリューションは、多くの参加企業が同じプラットフォームを使うことで大きな効果を発揮します。

プラットフォームに多くの海運会社、港湾当局、通関当局が参加することで、銀行、フォワーダー(輸送サービス関連企業)、船主にとってプラットフォームの価値が増すでしょう」と語っています。

トレードレンズを使うことで、書類手続きなどが大幅に削減できます。

コンテナ運送の管理関連コストは実際の運送コストに匹敵すると言われるため、トレードレンズを活用することで、書類手続きを合理化でき、関連費用も大幅に削減できるでしょう。

また、海外運送に関連した煩雑な手続きが大幅に減るため、運送のスピードアップと不正の防止に貢献するとみられます。

主要コンテナ輸送企業がトレードレンズに参加したことで、トレードレンズは業界標準ソリューションへの歩みを進めています。

これはIBMにとって朗報で、参加企業のデータは全てIBMクラウドを介して伝達されます。

そして、トレードレンズの利用が増えれば増えるほど、他社の代替ソリューションは導入が難しくなるでしょう。

IBMのブロックチェーンへの取り組みの成果はまだ業績に反映されていませんが、トレードレンズは業績貢献に向けて大きな成功を収めつつあると言えるでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Timothy Greenは、IBM株を保有しています。モトリーフール社は、IBM株をショートしています。

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