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EU圏に移住できる?人気のポルトガル移住について解説

投資家・ロングステイヤーの移住先としてアジア圏のマレーシアやタイ、フィリピンはビザのハードルも比較的低く、人気もあります。

しかしアジア圏ではなく、欧州に拠点をもちたい方も多いのではないでしょうか。

実は世界的に観光だけではなく、移住者も絶えないのが欧州の最西端の国であるポルトガルです。

世界的なスターのマドンナもポルトガルの首都リスボンに移住してきたことで話題になりました。

EU圏内をはじめアメリカなどからも移住者を受け入れているポルトガルですが、日本人にも移住の門戸が開かれています。

日本人でも移住できる欧州で人気のポルトガル

欧州圏ではノルウェーの一部の地域やチェコ、ドイツ、オランダなど探してみると欧州でも移住できる国は少なくありません。

しかしポルトガルは移住先としてヨーロッパでも移住先に選ばれる人気国です。

かつてポルトガルは欧州の経済危機のときに、「PIIGS」という欧州経済の足をひっぱる国の一つに括られ不名誉な扱いを受けてきました。

しかし、その後に外国企業を積極的に受け入れることになりました。

また外国の富裕層の呼び込みにも積極的になりました。

例えば、同じポルトガル語圏のブラジルでも、不動産を購入することで居住を許可されるゴールデンビザの発行が近年増えたと現地の新聞でも報じられました。

ポルトガル移住の条件は日本人でもクリアできる

ポルトガル移住は欧米人以外には縁のない話ではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、ポルトガル移住の条件の門戸は日本人にも開かれています。

ポルトガルの不動産を購入することで居住を許可されるゴールデンビザを取得している多くは、実は中国人。

ポルトガルは一定期間住み続ければ永住権を取得することもできるため、中国人富裕層にも注目されています。

例えば日本のポルトガル大使館のホームページでも「投資活動用在留許可」の取得について日本語で紹介されています。

日本のテレビ番組でもポルトガルに移住した日本人が紹介されており、アジア圏ほどではありませんが、少しずつ日本人の間でも移住・ロングステイ先の候補地としてポルトガルは注目されています。

参考:ポルトガル大使館

ポルトガル移住の条件

ポルトガルは「定年退職者」「年金受給者」の場合、リタイアメントビザを申請することができます。

年齢も特に決まっておらず、明確な金額の規定もありません。

そのため年金受給者の場合は、まずリタイアメントビザの申請を試してみて認められれば、そのままポルトガルに居住できます。

既に年金を受給している方は、まずリタイアメントビザを申請してみて通るかどうか試してみるのが良いでしょう。

ゴールデンビザ

ポルトガルのゴールデンビザは、2018年の段階では35万ユーロ(日本円で4280万円前後)の30年以上の中古物件の不動産か、50万ユーロ(6000万円以上)の不動産に投資をすることで居住権が得られます。

外国人富裕層から資金を集めるためにEU加盟国の多くが取り入れているビザです。

例えばポルトガル以外ですと、オーストリア・ベルギー・ブルガリア・キプロス・ギリシア・ラトビア・スペイン・マルタ・イギリスなどが同類のビザ制度をもっています。

2008年の金融危機以来、景気を後押しするために多くの国がこの制度を取り入れました。

国よって条件が異なり、イギリスの場合はハードルが高く200万ポンド(2億7000万円以上)です。

アジア圏のタイでも、国内の消費を活発にするために国外から富裕層を呼びこむためにタイランドエリート制度(タイのロングステイプログラム)を取り入れています。

金融危機に陥った欧州各国でも、同じ目的で外国人のよびこみを政策として打ち出していたのです。

ただしEUでは、このような制度に対する批判もあります。

例えばゴールデンビザから市民権付与が行われるとEU市民となり、自由な域内移動を許してしまうことから治安・安全保障で問題視されています。

また富裕層を資金があるという理由で受け入れる一方で、本当に国にとって必要な移民を受け入れる場合、人数制限などから支障がでるという声もあります。

つまり、このようなゴールデンビザは経済情勢や時代の声によって条件が変わりやすいものです。

もし移住を検討しているのであれば、条件がクリアできる今のうちに、とってしまうというのも一つの選択肢です。

個人事業主ビザ申請

投資家向けではありませんが、個人事業主向けのビザもあります。

投資だけではなく自分で個人事業主などのビジネスもしている場合は、個人事業主としてポルトガルに移住する方法もあります。

個人事業主の場合は、投資家ビザのようにまとまった資本金が条件になることもありません。

無犯罪証明書を取得でき、自分で個人事業主として活動をしている場合は、ゴールデンビザ以外の選択肢もあるため検討してみると良いかもしれません。

参考:ポルトガル移民局

5年間でポルトガルの永住権申請の権利

ポルトガルが人気の理由は5年間、継続的に滞在することで(一時帰国などは可能)、永住権を得られるところです。

アジアの富裕層の不動産投資先としてポルトガルが人気なのは、不動産投資そのものだけではなく永住権をとれるからです。

日本人に人気のマレーシアのロングステイプログラムのMM2Hやタイランドエリートなどの場合、居住することはできますが、期限が決まっており、永住権まで獲得することはできません。

EU圏内で永住権を獲得できる現在の状況は、前述の通り一部では問題視されている側面もあるため、永住権に興味がある人は早めに動いた方が良い可能性もあります。

ポルトガル移住のメリット・デメリット

ポルトガルは欧州の中でも物価の安い国です。

ポルトガル人の月収も日本円で10万円台の人も多く、現地の生活水準で暮らせばイギリスやフランスよりも生活費はかかりません。

また温暖な気候や治安の良さ、魅力的な街並みなど旅行者やロングステイヤーを惹きつける魅力がある国です。

ポルトガル料理も日本人に馴染みがないかもしれませんが、豊富な魚介類やワインなど豊かな食文化があります。

また前述した5年継続的に住むことで永住権をとれ、EU圏内を自由に行き来できるようになるところも、人によっては大きなメリットに感じるでしょう。

ただしポルトガルはアジア諸国に比べると日本からも遠く、日本食のチェーン店などの進出も活発ではありません。

海外で日本の暮らしを再現したいという人には不向きです。

まとめ

欧州の多くの国が金融危機以降、外国人の資本を呼び込むためにゴールデンビザ制度(投資家向け)で投資家を呼び込んでいます。

ポルトガルは生活環境の良さとハードルの低さから、特に世界中から注目されている移住先のひとつです。

アジア圏では中国人の富裕層がポルトガル不動産に投資をする動きがあります。

日本人にもポルトガル移住の門戸は開かれています。

アジア圏以外に生活拠点をもちたい人にとってポルトガルは注目の国です。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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