The Motley Fool

【米国株動向】スラック、株価上昇でも依然過小評価の可能性も

モトリーフール米国本社、2019626日投稿記事より

リフト、ピンタレスト、ウーバーに続いて、もう1つの「ユニコーン」(評価額が10億ドルを超える新興企業)、スラック・テクノロジーズ(NYSE:WORK)が上場しました。

職場のコラボレーションソフトウェアのスラックは20日に直接上場し、リフトやウーバーの低迷とは異なり、株価は堅調に推移しています。

【米国株動向】スラック、直接上場で株価は48%上昇

24日の終値35.76ドルは、上場当初の参考価格26ドルに対して38%のプレミアムとなりました。

これにより、合理的な価格でスラックを購入することは難しいとファンダメンタルズを重視する投資家は考えているかもしれません。

しかし、現在の価格でも、スラックの株価が過小評価されているとの見方があります。

スラックの適正価値

Theta Equity Partnersは、強力な顧客行動分析を通じてスラックの業績を見てきました。

Thetaはスラックの株式公開前のバリュエーションに関して以下のように述べました。

「基本シナリオ(12%のWACC[加重平均資本コスト、資本コストの代表的な計算方法]、各事業分野での7年間の売上高拡大、7年間の想定利益率を達成)の下で、スラック株式の推定適正価値は224億ドルです。」

「スラックのWACCが11%まで下がると仮定すると、推定適正価値は269億ドルまで上がります(中略)WACCが同業他社の平均である10.4%に等しい場合、300億ドルにまで上がります。」

ブルームバーグによると24日の終値でのスラックの時価総額は180億ドルなので、スラックの基本シナリオの適正価値見積もりを約20%下回っています。

ダウンサイド・シナリオの場合

Thetaのダウンサイド・シナリオ分析においても、スラックの適正価値は現在の株価よりも高いと見込まれます。

「ダウンサイド・シナリオで、スラックが長期的に想定利益率を達成するのに10年かかると仮定すると、推定適正価値は206億ドルになります。

また、長期的にスラックの営業利益率が下限に達すると仮定すると、適正価値は186億ドルになります。」

マスターカードの例

スラック株は、依然として本質的価値(または本源的価値)と比べて低い価格で購入できるのでしょうか?

優れた企業で、堅実なキャッシュフロー創出の可能性が高いにもかかわらず、かなり控えめなバリュエーションで公開する場合が時にあります。

スラックはこの例にあたると考えられます。

この例として挙げられるのは、2006年5月のマスターカード(NYSE:MA)のIPOで、39ドルで公開しましたが、想定された価格レンジの40ドル~43ドルを1ドル下回っていました。

これは、1日前に上場したVonageのパフォーマンスが悪かった影響を受けました。マスターカード株の取引初日の終値は46ドルでした。

12か月後、マスターカードの株価はその初日終値から3倍になり、5年後には6倍にまで上昇しました。

なお、スラックがマスターカードのようなリターンを達成すると示唆しているのではありません。

そうではなく、たとえIPOが大いに注目されたとしても、市場が企業の本質的価値や潜在能力を過小評価することは十分にあるということです。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、テクノロジー分野に投資したい投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「人工知能というテクノロジーの「第三の波」が、日本の年間GDP以上の付加価値を生み出す」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

元記事の筆者Alex Dumortier、CFAは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、マスターカード株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、ウーバー・テクノロジーズ株を推奨しています。

最新記事