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長期保有で注目される3銘柄:アクソン、アプティブ、アドビ

モトリーフール米国本社、2019年6月27日投稿記事より

テクノロジーの発達とそれに伴う創造的破壊により、S&P500インデックス銘柄の平均会社寿命は、現在の33年から2027年ごろには12年に短縮してしまう、との予想があります。

そのような状況下、長期保有に値する銘柄が見つけにくくなっていますが、注目される銘柄として、アクソン・エンタープライズ (NASDAQ:AAXN)、アプティブPLC (NYSE:APTV)、アドビシステムズ (NASDAQ:ADBE)を紹介します。

アクソン・エンタープライズ:警察のハイテク化を支援

長年にわたり、警察はローテクの世界でした。警官はインクを使った指紋押捺、ポラロイドカメラといったものに頼り、現代的なデジタル機器を欠いていました。

しかし、警察の現場は急速に進化しつつあり、それを支えている企業の一つがアクソン・エンタープライズです。

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同社は、Taserスタンガン、ボディ装着カメラ、クラウドベースのデジタル証拠管理システムなどを扱っています。

アクソンは上記の3製品で市場リーダーであり、これらの製品の統合ソリューションを警察に提案しています。

スタンガンの使用データやボディ装着カメラの映像や音声は、クラウド上のデータシステムに蓄積されるため、警察署は警官の行動や関連情報をいつでも確認することが可能です。

これは、捜査を支援する目的もありますが、警察の銃撃や行動に対する市民からの批判が高まる中、武器の使用や警察の行動を証明するデータのニーズが高まっているためです。

アクソンは、製品およびサービスの統合ソリューションで好業績をあげてきました。

また、警察などがいったんこのような統合ソリューションを導入すると切り替えには時間とコストがかかるため、アクソンにとって安定的な収入基盤となっています。

警察や警備関連の製品ニーズは常に存在し、さらに警察の行動の透明性に対する市民の要求が高まっていることもあり、アクソンの先進的な製品およびサービスに対する需要は今後も強いとみられます。

このため、時価総額38億ドル、予想PER(株価収益率)は48倍とバリュエーションは高くなっていますが、同社には長期的な成長が見込まれ、さらに利益率の拡大も続くとの見方があります。

アプティブ:自動車部品メーカーから自動運転ハイテク企業に脱皮

市場は、英国の自動車テクノロジー企業アプティブの変革に気づかず、その存在を見過ごしてきました。

同社は2014年以降、差別化が困難な自動車部品事業から撤退し、駆動装置事業を分離しました。

そして、自動運転や自動車データシステムなどに積極的に投資を続けてきました。

さらに、アプティブは、自動車の電気構造関連のテクノロジーとシステムのポートフォリオを充実させるため買収を続けました。

その結果、同社は、先が見えない自動車部品メーカーから、自動運転車や電気自動車の関連テクノロジーに特化した企業に変身したのです。

これらのテクノロジーは、今後数十年にわたって大きな需要が見込まれています。

アプティブは電気自動車の中枢伝達システムを主に開発しており、今後IoT(モノのインターネット)化が進むにつれ、こういったシステムの高度化が進み、ニーズが高まるでしょう。

さらに自動運転車の開発と利用の加速が長期間にわたるため、時価総額208億ドル、予想PER14倍のアプティブにとって追い風となるでしょう。

アドビシステムズ:潤沢なサブスクリプション収入に加え、新規市場で基盤構築

一部の先進的なソフトウェア企業には、大きなサブスクリプション収入があり、堅固な顧客基盤を維持し、長期的な成長見通しがあります。

そのような企業は長期投資に相応しい存在であり、注目される銘柄としてアドビシステムズがあります。

アドビは、「フォトショップ」、「イラストレーター」、「アクロバット」などのクリエーター向けソフトでよく知られています。

これらの製品は業界標準となっていて、何百万人ものプロのクリエーターによって毎日使われています。

しかし、アドビはそこで留まりません。近年、「ビジネスアナリティクス(様々なデータを元にビジネスの将来を予測)」市場で基盤を構築しつつあります。「アドビ・マーケティングクラウド」、「アドビ・アナリティクスクラウド」、「アドビ・アドバタイジングクラウド」などで、企業の新規顧客開拓のためのマーケティング活動を支援しています。

この結果、直近の第2四半期(3月~5月)決算では、売上高は前年同期比25%増となり、調整後1株当たり利益はアナリスト予想を上回り、潤沢なフリーキャッシュフローを生み続けています。

経営陣は、利益を自社株買いや買収に活用しており、株価は史上最高値に達しています。

【米国株動向】アドビ、コンセンサス上回る決算で株価は史上最高値更新

時価総額1,430億ドルのアドビの株価は安くはありません。

現在予想PER31倍で取引されています。

しかし、アナリストはアドビの今後5年間の利益成長率を22%と予想しており、引き続き成長余地があるとみられます。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事のアドビシステムズ担当筆者のBrian Feroldiは、アドビシステムズ株とアクソン・エンタープライズ株を保有しています。アプティブ担当のDaniel Millerは、記事で言及されている株式を保有していません。アクソン・エンタープライズ担当のJeremy Bowmanは、アクソン・エンタープライズ株を保有しています。モトリーフール社は、アクソン・エンタープライズ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、アドビシステムズ株を推奨しています。

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