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【米国株動向】スポティファイのポッドキャスト戦略が浮上

モトリーフール米国本社、2019625日投稿記事より

音楽ストリーミングサービスのスポティファイ(NYSE:SPOT)は、これまで音楽を中心としたサービスを展開してきました。

しかし、音楽だけでは利益をあげることができず、赤字が続いており、他に収益源を模索してきました。

その一つがポッドキャストで、その戦略を徐々に開示しています。

スポティファイは値上げせずに、どのように売上成長を目指しているのか?

ポッドキャストのビジネスモデルは、音楽とそれほど大きな違いはありません。

同社はポッドキャストのコンテンツ提供者にお金を払い、利用者は月額料金を支払って聴いています。

しかし特筆すべきことは、ポッドキャストのユーザー情報は音楽のユーザー情報より多彩で情報量も多いため、広告主などとの交渉が進めやすくなることです。

情報会社としてのスポティファイ

スポティファイのサービスは無料ではありませんが、利益を出せるほどではありません。

同社は、ユーザー料金をなるべく値上げせずにプラットフォームの収益性を改善させるため、ユーザー情報を活用していく計画を立てています。

これまでのスポティファイの音楽サービスでは、ユーザーが聴いている音楽関連情報を追跡し、そのデータに基づいて広告主に対して顧客動向情報を提示してきました。

たとえば、カントリーミュージックファンはピックアップトラックを購入する傾向があるとか、インディーズファンは昔ながらのビニール製レコードを購入する傾向があるなどで、スポティファイは広告獲得のためにそういった顧客動向情報を広告主に開示してきました。

もちろん、個人情報は開示していません。

今後、ポッドキャストに関しては、ユーザー情報に基づき広告主にユーザー属性ターゲティングを行わせる意向です。

これは広告獲得上極めて重要で、この背景には、ユーザー動向情報に関してポッドキャストの聴取習慣には音楽をはるかに超えるポテンシャルがあるためです。

たとえば、特定のユーザーがカントリーファンという情報よりも、特定のユーザーは料理が好きで、ミステリーを愛読し、政治的には中道左派で、親であるという情報は強力です。

ポッドキャストスタジオも所有

スポティファイがポッドキャストに関する発表を行ったのは、今回が初めてではありません。

今年初めの買収により、同社はポッドキャストスタジオを所有しています。

オリジナルコンテンツを制作した場合、再生回数に基づいてボーナスを支払う必要はありません。

また、ネットフリックスのオリジナルコンテンツ戦略と同様に、オリジナルのポッドキャストコンテンツ制作はスポティファイの事業戦略にとって有効です。

オリジナルコンテンツの制作過程で、ユーザーのことをさらに深く知ることができます。

また、理論的には、ビッグデータ技術を活用することで細分化されたユーザー層に対するコンテンツの制作が可能であり、それは広告主に大いにアピールするでしょう。

フェイスブックと競合

ポッドキャスト戦略の詳細が明らかにされているわけではありませんが(また広告主との交渉の詳細はもちろん非開示です)、ポッドキャスト戦略を通じてスポティファイがフェイスブックの競合にならんとしているのは明らかです。

つまりそれは、ユーザー情報を最大限活用して収益に結びつけるという点においてです。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Stephen Lovelyは、フェイスブック株、ネットフリックス株を保有しています。モトリーフール社は、フェイスブック株、ネットフリックス株を保有し、そして推奨しています。

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