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注目されるヘルスケア株3銘柄:ジョンソン&ジョンソン、インテュイティブサージカルなど

モトリーフール米国本社、2019年6月24日投稿記事より

製薬業界調査のエバリュエートファーマによれば、米国ヘルスケアセクターは今後5年間で1桁台後半の成長を続けると予想されています。

画期的新薬への旺盛な需要、人口の高齢化、健康保険の適用範囲拡大が、同セクターの成長を後押しすると予想されます。

この中で注目される銘柄は、ジョンソン&ジョンソン (NYSE:JNJ)、インテュイティブサージカル (NASDAQ:ISRG)、イオバンス・バイオセラピューティクス (NASDAQ:IOVA)です。

ジョンソン&ジョンソン:困難な状況下でも株価維持

ヘルスケアの巨大企業ジョンソン&ジョンソンはこの1年間、企業イメージが大きく傷つけられてきました。

同社の慎重な広報戦略によって構築されたよいイメージは、ベビーパウダー訴訟騒動(アスベスト混入の疑い)やオクラホマ州でのオピノイド系鎮痛剤を巡る訴訟により大きな打撃を受けました。

しかし、こういった訴訟などの逆風にもかかわらず、ジョンソン&ジョンソンの株価は2019年上期にはヘルスケアセクター平均に対して善戦しています。

記事執筆時点において、ジョンソン&ジョンソンの年初来のトータルリターン(含む配当)は11.6%となっています。

2つの訴訟騒動、売上高の減速、処方薬価格への政治的な圧力にもかかわらず、2桁台のリターンをあげており、成長株として強靱性を発揮していると言えるでしょう。

ジョンソン&ジョンソン株が強いのには3つの理由があります。

第一に、同社株は「配当貴族(25年以上連続して増配を実施している会社)」で、56年連続で増配を続けています。

第二に、同社は、米国の内外で積極的に成長機会を追求しているヘルスケア大型株であるにも関わらず、トリプルAの格付けを得ており、強固なバランスシートを誇っています。

第三に、同社は業界において最も優れた臨床パイプライン(新薬候補)を維持しているため、過去10年間に売上高の大きな減少に見舞われたことはありませんでした。

ジョンソン&ジョンソンは、極めて厳しい事業環境下でもパフォーマンスをあげてきました。

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インテュイティブサージカル:ロボット手術システムの大きな需要を享受

医療ロボットメーカーのインテュイティブサージカルで注目すべき点は、ロボット、ストック収入、大きな成長見通しです。

同社の手術支援ロボットシステム「ダビンチ」は、世界中の病院で使われています。

同社は最近、低侵襲性の肺生検を可能にする新たな「イオン」システムを開始しました。

同社はロボット手術システムの先進的な業界リーダーであり、過去20年間に約5,000システムを設置しています。

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システム維持にアフタサービスを必要とするビジネスモデルが大きなストック収入を生み出しており、それが昨年の全売上高の71%を占めています。

今後は、より多くの顧客がロボット手術システムを買い取りからリースに移行するため、経常収入はさらに増えると見込まれます。

インテュイティブサージカルの大きな成長見通しには3つの成長ドライバーがあります。

第一が人口動態で、高齢者が増えるほど、体を傷づけることが少ないロボット手術システムの需要が拡大すると予想されます。

第二に、ロボットの種類が増えることで対応出来る手術が増え、成長を加速させます。第三に、海外には大きな市場開拓余地が残されています。

今後、ロボット手術システムにおいても競争が激化するとみられますが、インテュイティブサージカルには、長期にわたって好業績を維持する基盤が整っていると考えられます。

イオバンス・バイオセラピューティクス:固形腫瘍がんとの戦いで新たなアプローチ

キメラ抗原受容体T細胞による治療法により、血液がん患者の多くが改善に向かっていますが、固形腫瘍がんについては、微小環境への浸透が困難なことから十分な免疫効果をあげていません。

イオバンス・バイオセラピューティクスには、これを克服する可能性がある別のアプローチがあります。

同社の腫瘍浸潤リンパ球(TIL)戦略では、患者の固形腫瘍に浸透したリンパ球を採取し、生体外で攻撃能力を高めて数十億個に増やします。

リンパ球が十分に成長すると、固形腫瘍を攻撃するように患者の体内に戻されます。

今月イオバンスが公表した臨床試験データは、このアプローチが有効であることを示唆しています。

そして、子宮頸がんの新治療法としても注目されています。

また、別のTILで悪性黒色腫(悪性皮膚がん)に効果をあげています。

こういった結果が治療法の今後を保証するものではありませんが、それでも有望とみられます。

経営陣は、2020年には悪性黒色腫の治療法でFDA(米食品医薬品局)の承認を得られる可能性を示唆しています。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事でジョンソン&ジョンソン担当筆者のGeorge Budwellは、記事で言及されている株式を保有していません。インテュイティブサージカル担当のKeith Speightsは、インテュイティブサージカル株を保有しています。イオバンス・バイオセラピューティクス担当のTodd Campbellは、イオバンス・バイオセラピューティクス株を保有しており、Campbellの顧客も記事で言及されている株式を保有している可能性があります。モトリーフール社は、インテュイティブサージカル株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、ジョンソン&ジョンソン株を推奨しています。

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