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個人年金保険とは?種類とメリット・デメリットを解説

国民年金や厚生年金など、厚生年金以外の年金の積立をしようとした場合、個人年金保険を考える人も多いのではないでしょうか。

今回は、個人年金保険の種類とメリット・デメリットについて解説します。

年金制度は、「公的年金」と「私的年金」の2種類

日本の公的年金は、日本に住んでいる20歳以上60歳未満の人すべてが加入する「国民年金」と、サラリーマンなどが加入する「厚生年金」の2階建てになっています。

さらに、公的年金の上乗せの給付を保証する制度が私的年金です。

企業が退職金制度に関する福利厚生の一環として実施する年金(確定拠出年金など)と、個人が任意で加入する私的年金の2種類があります。

個人年金保険とは

個人年金保険とは私的年金の一つで、国民年金・厚生年金などの公的年金とは別に保険会社などと私的に契約する年金保険のことをいいます。

公的年金保険では足りない老後の生活費の不足分を補ったり、公的年金の支給開始年齢が引き上げられた場合、退職から年金支給開始までの生活費を準備したりするための保険です。

個人年金保険は、契約時に定めた年齢から毎年、一定額の年金が給付されます。

受け取れる期間は契約内容によって異なり、5年、10年など期間が定まっていたり、一生涯にわたって受け取れたりとさまざまです。

個人年金保険は、次の2つに分類できます。

定額個人年金保険

定額型の個人年金保険は、一定期間、保険料を払いこんでお金を積み立てていき、あらかじめ決められた年齢から年金が支払われる保険です。

将来受け取れる年金額が決まっているので、資金計画が立てやすいというメリットがあります。

しかし、物価が上昇(インフレ)するときは、年金額が目減りします。インフレリスクには対応できないので注意しましょう。

年金受取り開始前に被保険者(保険を受け取る人)が死亡した場合は、すでに払い込んだ保険料相当額の死亡給付金が支払われます。

定額個人年金保険の種類

  • 終身年金(一生涯受け取れるタイプ)

被保険者が生きている限りずっと(一生涯)年金が支払われます。

年金の支払いに一定の保証期間をつける保証期間付終身年金が一般的です。

保証期間中に年金受取人が死亡した場合は、残りの保証期間は遺族に年金(または死亡一時金)が支払われます。

女性の方が長生きで長年に渡って年金を受給できるため、保険料は一般的に男性より女性の方が高くなります。

  • 確定年金(一定期間受け取れるタイプ)

被保険者の生死にかかわらず、あらかじめ決められた一定期間(10年、15年、20年など)年金が受け取れます。

被保険者が年金受取り期間中に死亡した場合、残り期間は遺族に年金(または死亡一時金)が支払われます。

受け取り期間を60歳から10年とした確定年金が一般的です。

退職から公的年金支給年齢までのつなぎとして利用する人が多いからです。

年金支払開始前に被保険者が死亡した場合は、それまでの払込保険料相当額が死亡給付金として支払われます。

  • 有期年金

被保険者が生存している限り、一定期間(10年、15年など)年金が支払われる保険です。

満額受け取れれば確定年金よりも多く年金額を受け取れますが、早く亡くなると元本割れしてしまう可能性もあります。

期間中に被保険者が死亡した場合、受け取り期間が残っていても、以降の年金が支払われないからです。

そのため、支給開始からしばらくは遺族に年金を支払う保証期間付きのものが一般的です。

保証がつかない有期年金は、個人年金の中でもっとも保険料が安くなります。

変額個人年金保険

定額個人年金保険は寿命によって受取金額の合計が変動するものの、年金額はあらかじめ決まっています。

一方、変額個人年金保険は、資産の運用を特別勘定(投資信託や株・債券などで運用)で行い、その運用実績によって年金額が変動。

物価の上昇(インフレ)対策としても期待できます。

運用がうまくいけば支払った保険料を上回る年金を受け取れますが、運用がうまくいかない場合は元本割れすることがあります。

ただし、運用期間中の死亡保険は運用実績に関係なく最低保証されているのが通常です。

外貨建て年金

変額個人年金保険のうち、積立金の運用をドルやユーロなどの外貨で行うのが「外貨建て個人年金保険」です。

国内よりも高い金利や運用益が狙えますが、為替レート次第では大きな損失がでる恐れもあります。

円安やインフレに備えられることはメリットですが、為替手数料や解約手数料などのコストがかかるので注意が必要です。

個人年金保険のメリット

個人年金保険のメリットは、貯蓄が苦手な人でも資金を積み立てられることです。

保険料は指定した口座から自動的に引き落とされるので、自分で貯蓄するよりも計画的で強制力があります。

ただし変額個人年金保険の場合は、運用成績次第で受け取り金額が変わるので注意しましょう。

また、「個人年金保険料控除」が受けられるのもメリットです。個人年金のため保険料を所得税と住民税の課税対象となる所得から差し引くことができるので節税になります。

ただし、保険料払込期間が10年以上であることが条件です。

個人年金保険のデメリット

個人年金保険は途中で解約すると、支払った保険料よりも少ない金額しか返ってきません。

支払った保険料に対して戻ってくる保険金の割合を「返戻率」といいます。100%を割り込むと元本割れを意味します。

途中解約の場合、返戻率が100%を切る場合があるので、個人年金はなるべく途中解約しないようにしましょう。

まとめ

金利が高い時代は、貯蓄性の高い個人年金保険は非常に魅力的な商品でした。

しかし、低金利が続いているので、大きなリターンを期待することは難しくなっています。

外貨建て年金なら高利回りが狙えますが、為替リスクがあります。

強制的に貯蓄ができて、個人年金保険料控除の対象になるなどのメリットがありますが、投資信託など他の金融商品とじっくり比較した上で選択するようにしましょう。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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