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投資家の売買判断を誤らせる「ダマシ」とは?原因や対策も考察

株式投資である程度経験を積むと、チャートの形から売買のタイミングとして好ましいポイントを見つけることができるようになります。

とりわけ、ゴールデンクロスや二番底のような分かりやすい形であれば、多くの投資家が「参入ポイント」と考え、買いを入れるため、買いが買いを呼ぶような傾向すらあります。

ただし、チャートの形を盲信して買いを入れてしまうと、実はそのポイントで売買を行うと、思惑とは逆に動いてしまうようなケースもあります。こういった誤ったサインのことを「ダマシ」と呼びます。

今回はダマシをテーマに、ダマシが出現する理由や、対策を解説していきます。株の売買タイミングでチャートを重視している人はぜひご一読ください。

ダマシとは?

ダマシとは、チャート上に現れる「売買サインのように見えるが、実際はそうではないポイント」のことを指します。

多くの投資家が参考にし、売買を行うようなサインは数多くチャートに出現しますが、そのチャートの形を見て売買を行ったところ、実際にはその思惑と真逆の動きをしてしまうようなポイントがダマシです。

もちろん、その出現したポイントが、実際に売買のタイミングであったのか、ダマシであったのかは、正解は後からでないとわかりません。

なぜダマシができるのか?

なぜ、ダマシのようなポイントが出現するのか、その理由について考察してみます。

売買ポイントに見えるようなものがたまたま出現してしまっている場合と、意図的に偽物のポイントが作られている場合があります。

相場は法則通りに動くとは限らない

まず、ポイントが出現したように見えて、実際はポイントではなかったというパターンが考えられます。

相場の動きを決めるのは需要と供給。そのリアルタイムの動きを表したのがチャートですが、長期的な需給バランスと、チャート上に一瞬だけ出現する需給バランスが一致しているとは限りません。

ポイントが偶然形成されてしまったり、ポイント形成の後、需給バランスが大幅に変わることで、サインがアテにならないというケースが考えられます。

莫大な資金を持っているからこそ取れるような戦術ですが、とりわけ大口の投資家が目をつけているような銘柄の場合は注意が必要です。

大口の投資家がダマシのポイントを意図的に作ることも

一方で、偽物の売買ポイントが意図的に作り出されるケースもあります。

機関投資家や投資ファンドといった大口の投資家が、自分の売買ポイントを作り出すために意図的に偽物のポイントを作り出すこともあります。

つまり、売りたい場合は買いポイントを、買いたい場合は売りポイントをつくりだすことで、絶好のポイントで買いを入れたり、高値で利益確定を行ったりといった行動をとります。

ダマシに飛びついて損失を拡大しないためのポイント

それでは、ダマシに飛びついてしまい、損失を拡大させないためのポイントについてもいくつか解説していきます。

他のテクニカル指標も見てみる

一つの指標だけでサインを確認した場合でも、それだけでは一時的な状態だけを拾っているだけのケースがあります。

他の指標も見ることで、そのサインの信ぴょう性を高めることができます。

移動平均線を参考にしているのであれば、オシレーター指標を見る。特定のオシレーター指標を見ているのであれば、別の指標でも検証してみるといった姿勢が重要になってきます。

ファンダメンタル的な要因も考えてみる

チャートが何らかの売買のサインを出している場合でも、その背景となったファンダメンタル的な要因が何なのかを探ってみることも大切です。

なにかきっかけとなる材料がでているのか、材料は本当に売買のサインとなる程度のインパクトのあるものか、といった基準で判断していくのが大切です。

意図的な株価操作がないか考える

株価の値動きが不自然な場合、そこに何かしらの意図をもって参入しているプレーヤーがいないかを考えてみることも重要です。

とりわけ、特定の大口投資家から大量所有報告書が出てきたり、空売りの比率に大きな変化があった場合など、大きな資金が少数のプレーヤーの思惑でのみ動いているようなケースも考えられます。

ダマシであったときの撤退の準備をする

どれだけ対策していても、結局のところ相場を100%読むということはできません。

サインを見て参入する場合は、そのサインがダマシであり、思惑通りに株価が動かなかった時の対策が必要です。

たとえば、あらかじめ逆指値を入れておくなど、想定と真逆の事態となった場合でも損失を限定する姿勢が重要になってきます。

まとめ

テクニカル指標を活用した売買ポイントを探るのは、効率の良い取引を行う上で重要です。

しかし、売買のサインが出ているからと言ってそれだけを頼りに行動を起こすと、損失が出てしまう可能性もあります。

偽物のサイン「ダマシ」は時に意図せず、時に誰かの意図によって発生します。

そういったことも念頭に置きながら、サインはあくまで参考にしつつ過度に信じすぎないこと。

他の指標も参考にすることが大切です。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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