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GARP投資とは?グロース投資、バリュー投資との違いを知ろう

株式の投資手法は「バリュー投資」と「グロース投資」に分類されることが多いものの、明確な境目を判断するのは難しく、どちら側からみても投資対象とならない銘柄もあります。

そのような場合、「GARP」という投資手法によって銘柄を分析することができます。

GARP投資は、グロース投資とバリュー投資の両方を組み入れた分析手法です。今回は、GARP投資について詳しく解説していきます。

GARP投資とは

GARPとは、”growth at reasonable price”の略で、企業の成長性と株価の割安性を考慮した銘柄選択による運用手法です。

運用手法は主に、「インデックス運用」と「アクティブ運用」に分けることができます。

インデックス運用は、パッシブ運用ともいい、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などをベンチマークとして、ベンチマークの値動きに連動するように運用する方法です。

ベンチマークとは、運用成績の基準となる指標のことで、例えば日経平均株価と値動きが同じになるように運用することです。

アクティブ運用とは、個別企業の調査研究を行い、ベンチマークと異なるリスクを取って、ベンチマークを上回る運用成果を目指す方法です。

アナリストやファンドマネージャーといった運用のプロが調査研究を行うので、パッシブ運用より運用コストがかかります。

アクティブ運用手法には以下の四つがあります。

トップダウンアプローチ

金利や為替・景気などマクロ経済から分析し、その結果に基づいて対象となる銘柄を絞り込んでいく手法です。

ボトムアップアプローチ

個別企業に対する調査と分析を積み重ねて、組み入れ対象となる銘柄を一つ一つ選択していく手法です

バリュー投資

株価が割安と判断される銘柄に投資する手法で、株価収益率 (PER) や、株価純資産倍率(PBR)などの指標をもとに投資対象を選別する手法です。

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グロース投資

株価の水準より、売上高や利益の伸び率などの成長率が期待できる銘柄に投資する手法です。

GARP投資は、バリュー投資とグロース投資の中間に位置する運用手法になります。

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GARP投資のメリット

GARP投資は、成長性から見て割安な銘柄に投資します。

各種の株価指標で見て、成長性に比べて割安な株価の銘柄を買付けます。

主に、PEGレシオを用いて分析を行います。

PEG レシオは PER (株価収益率)に成長性を加味した指標です。計算式は以下のようになります。

  • PEG = PER ÷ 予想利益成長率

予想利益成長率とは、一株当たり利益(EPS) の成長率のことです。

今期の予想 EPS が100円で、来季の予想 EPSが130円なら、利益成長率は30%となります。

通常、 PEG レシオの計算にあたっては、3~5年程度の平均成長率を用います。

PER は、その時の数値で考えるのではなく、成長率と組み合わせて評価・比較するものという考え方がベースになっています。

特に高い成長率を誇る新興企業は、 PER が高いことがネックですが、PEGレシオを使うことにより、割高かどうかを判断することができるようになります。

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GARP投資のデメリット

予想利益成長率をどのように算出するのかということには注意が必要です 。

有効な指標としてアナリストによる予想 EPS がありますが、その算定には恣意的な判断が混じります。

そのため過去3年間の営業利益の伸び率を算出した後に、自分の判断を加えることで、最終的な利益成長率を導き出すことが最も適した手法です。

ただ、利益成長率はあくまでも予測でしかありません。

将来の利益がどれくらい成長するかは、投資家の判断による部分が多くなります。

会社四季報などの他、企業が発表している3ヶ年計画などを参考にするのがおすすめです 。

バリュー投資・グロース投資との違い

バリュー投資で主に使われる株価指標は、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)です。

銘柄にもよりますが、PER 10倍以下なら割安、20倍を超えると割高といわれています。

また PBR 1倍割れは割安、2倍を超えると割高だといわれています。

グロース投資では、利益成長率に注目して投資をします 。

一株当たりの利益(EPS) 変化率が高い銘柄を購入します。

成長株投資家として有名なウィリアム・オニール氏は、年間EPS変化率が25%以上で、最低でも3~5年の増加が認められる銘柄を買うべきだとしています。

同じように、PEGレシオも1倍割れは割安、2倍以上は割高だと判断します。

PER が50倍の銘柄でも利益成長率が60%ならPEGレシオは0.83倍となります。これは割安な株価と判断します。

バリュー投資で使われる PER 、グロース投資で使われる予想利益成長率の両方を用いる手法がGARP投資となります。

まとめ

今回はGARP投資について解説してきました。

GARP投資はPEGレシオを投資判断の指標として用います。

PEGレシオはPERと利益成長率で計算されるので、バリュー投資とグロース投資、両方を加味した指標です。

一般的な投資手法である「バリュー投資」と「グロース投資」の折衷的な投資手法であるGARPを投資判断の一つとしてお役立てください。


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