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オーロラ・カナビスと格闘技リーグの提携に注目

モトリーフール米国本社、2019年5月29日投稿記事より

カナダの医療用マリファナ(大麻)製造会社のオーロラ・カナビス(NYSE:ACB、以下「オーロラ」)の株価は年初来で上昇し、3月に最高値をつけました。

しかしその後、アナリスト予想を下回る第3四半期(1月~3月)決算発表を受け、株価は下落傾向にあります。

同社の売上高は前四半期比20%増と急増しましたが、純損失は1億5,000万カナダドルでした。

依然として、同社に収益性が欠落していることを示しています。

しかし、最近のオーロラ関連のすべてのニュースが悪いわけではありません。

同社は製品提供を多角化するために買収と提携の強化に取り組んできました。

最も注目される提携の1つは、総合格闘技リーグのアルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)との提携です。

UFCの選手はスポーツサプリメントを摂取することで有名です。

なお、UFCの株式は、米国の総合エンタテインメントマーケティング企業のエンデバー・グループが保有しています。

オーロラとUFCの提携は、カンナビジオール(以下「CBD」※)製品が総合格闘技に何らかの効果をもたらすかに関する共同研究であるとされています。

ただし、これによってもたらされるのは、総合格闘技における新たなパフォーマンス向上製品の可能性だけではありません。

※CBDは大麻に含まれる成分ですが、幻覚作用を生み出すTHC(テトラヒドロカンナビノール)と構造式が異なるため、全く別の作用をします。医療効果のある製品として近年注目を集めています。

オーロラのブランド力向上

UFCとの提携からオーロラにもたらされる明らかな利点の1つはブランド力の向上です。

様々な企業がひしめき合う市場においては、有名ブランドとの関係を持つことで図抜けることができます。

ナイキの成功がそれを示唆しています。

ナイキは、スポーツの有名選手の人気に乗ることでブランド力を向上させ、ここまでの大企業になったのです。

オーロラとUFCの提携関係は、現在研究に限定されています。

しかし、UFCの試合の放送中にオーロラに言及したり、UFCの格闘家の支持を得ているブランドのオーロラ製品、のように多くのブランドメリットがもたらされるとみられます。

大麻によるスポーツ医学への貢献の可能性

もちろん、オーロラとUFCの提携の目的は、大麻からとれるCBDオイルや他の製品の用途を見つけることです。

予備的研究では、CBDが心臓の保護に役立つ可能性があることが示唆されています。

これが決定的に証明されれば、スポーツ医学に新たな発見をもたらすでしょう。

CBD研究の他の分野には、うつ病や不安など運動能力に影響を与える可能性がある分野が含まれます。

UFCスポーツ医学チームとオーロラの研究が本格化した場合、スポーツの世界において画期的な特許を持つ製品を生み出すかもしれません。

利益率の高い製品カテゴリーに焦点を絞る

オーロラがUFCと提携して研究する大きな理由の一つは、研究対象が利益率の高い製品だからです。

大麻生産者にとって、CBDと乾燥大麻が最も利益率が高く、それとは対照的に大麻の花は比較的利益率が低い水準にあります。

オーロラとUFCの提携はCBDに重点が置かれており、提携関連製品が販売されればオーロラにとって利益率の高い商品となります。

そして、同社の収益性改善に大きく貢献するでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Andrew Buttonは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、ナイキ株を保有し、そして推奨しています。

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