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中国株投資のメリットとその買い方とは

アメリカとの貿易交渉・追加関税引き上げなどでその動向が注目されている中国。

中国の国内総生産は世界第2位で、およそ90兆309億元(約1400兆円)とされており(2018年時点)、世界第3位の日本のGDPの2.6倍となっています。

世界経済を担う経済大国として急激な成長を遂げた中国ですが、これからさらに成長する可能性のある国です。

日本経済はアメリカだけでなく中国からも影響を受けるようになっており、無視できない存在です。

中国政府は、自国経済の安定化・成長促進を図るため構造改革や金融政策を継続して取り組む姿勢を見せています。

近年は成長率も減速し落ち着いてきてはいますが、多くの投資家たちから投資先の対象として注目されているのです。

中国への投資を迷っている方は、今からでも遅くありません。

そこで今回は、中国株に投資するメリットや中国株の購入方法について解説していきます。

中国株に投資するメリット

中国株に投資するメリットは伸びしろがあるという点です。

中国はこれまで、海外企業などの製品製造を安い賃金で請け負うことができていたため、主に製造業が経済成長の中心にいました。

しかし近年は海外企業の下請けとしてではなく、中国独自の企業が安価で質の良い家電やスマートフォンの製造開発・販売を行い、様々なサービス業の拡大を図るなど中国経済を引っ張っていく新たな分野が成長しつつあります。

文化活動・旅行・健康などサービスの分野ももちろんですが、ITやAIの開発にも力を入れていますので、これからの伸びしろに期待できます。

また、成長途中と言われている中国株の魅力として「値動きの大きさ」が挙げられます。

値動きが大きいというと「リスクが大きいんじゃないの?」と考える方もいるでしょう。

確かに値下がりのリスクもありますのでリスクヘッジは必要ですが、逆に株価上昇による大きな利益を狙うことも可能です。

コツコツではなく、大きく利益を得たいと考えている投資家にとって選択肢に入れたい市場といえます。

中国株の仕組みについて

次に中国株の仕組みについてお話します。

中国の証券取引所は、大きく分けて中国本土にある上海証券取引所と深セン証券取引所と香港証券取引所の3つです。

中国本土の上海証券取引所と深セン証券取引所のそれぞれに、「A株」「B株」というものがあります。

一方香港証券取引所では、メインボードとGEMというマーケットに分けられ、メインボードは大型優良企業向けでGEMは中小規模企業向けの市場という位置づけされています。

また、メインボード・GEMそれぞれに「H株」「レッドチップ株」というものがあります。

少しわかりにくいと思いますので、詳しく説明していきます。

上海・深センA株、B株について

上海証券取引所・深セン証券取引所のA株は人民元で取引を行います。

以前は中国国内投資家向けの市場であったため、海外投資家は中国側の規制がかけられ取引ができませんでした。

しかし最近では規制の緩和が行われつつあり、部分的ではありますが外国人投資家もA株に投資を行えるようになりました。

A株はB株と比べ、上場している銘柄数がかなり多いのが特徴です。

一方B株は、海外投資家にも取引が解放されています。

上海B株は米ドル・深センB株は香港ドルでの取引です。

銘柄はA株と比べると少なく規模は小さいです。

もともとは海外投資家のみ取引が可能でしたが、2001年より中国国内の投資家も取引できるようになっています。

H株・レッドチップ株

次に香港証券取引所のH株・レッドチップ株についてです。

H株は、中国本土を登記とする企業が香港市場で上場し発行したものを指します。

香港証券取引所は海外投資家も取引が行えるため、海外からの資金調達を行いたい中国本土の企業(インフラ・重工業・金融・情報通信を担う企業など)が上場しています。

これらの企業は、中国本土の法律がで適応されます。

メインボードに上場している企業は約1800ほどです。

取引は香港ドルで行われます。

一方レッドチップは、香港もしくは海外のタックスヘイブンで登記されており、一般的に中国政府資本が約30%以上で香港に上場している銘柄を指します。

法律は、登記地のものが適応されます。

中国共産党カラーは赤なのですが、優良株を意味するブルーチップをもじってレッドチップと呼ばれるようになりました。

通信・IT・金融・サービス系の企業などで構成されています。

ちなみに、H株やレッドチッブのいずれにも属していないものもあります。

中国国内の投資家以外(日本を含む外国人投資家)は、上海証券取引所・深セン証券取引所のB株か香港証券取引所の銘柄購入がほとんどです。

中国株の購入方法

それでは、中国株を購入する方法について解説します。

中国株を取り扱うネット証券を利用する

今まで取り扱いができなかった中国株ですが、最近では日本でも取り扱う証券会社がでてきました。

ここではその中でも大手のネット証券で、中国株を取り扱っているSBI証券・楽天証券・マネックス証券を紹介します。

SBI証券

SBI証券は取引手数料が安く、約定代金の0.26%と割安です。

各投資家のスタイルに合わせ、外貨決算と円貨決算の選択が可能です。

また、香港証券取引所のメインボード・GEMの銘柄を取り扱っていますが、その数が多いのもポイントになります。

SBI証券では中国株の投資情報を無料で閲覧することもでき、中国株の投資サポートにも力を入れています。

楽天証券

次に楽天証券です。

楽天証券は、最低手数料が500円(10万円まで)と10万円までの投資であれば他の証券会社よりも安いのが特長です。

10万円以上になると、SBI証券の0.26%よりも手数料が高くなり約定代金の0.5%となってしまうため注意が必要です。

また、楽天証券も口座を所有している投資家はリアルタイムな情報を無料で閲覧できますし、初心者の方のために取引デモが行えます。

初めて株取引を行う方は非常に不安が多いと思います。

しかし、あらかじめデモ取引で練習してから本番に臨めればメンタル的にかなり大きな違いが出てきますし、冷静な取引を行うことが可能です。

取り扱っている銘柄はやや少なめですが、他のネット証券にはない魅力があります。

マネックス証券

最後にマネックス証券です。

マネックス証券は、香港証券取引所のメインボード・GEMの2000を超える銘柄の取引が可能です。

また、手数料は約定代金の0.25%と業界最安水準です。

投資情報に関しては、プレミアム情報というものがあり中国投資をサポートしています。

中国株を取り扱っている大手ネット証券は以上3つの証券会社があります。

それぞれ特徴がありますので、自分の投資スタイルに合ったものや手数料等を比較して利用してみてください。

米国に上場している中国企業に投資する

中国株式市場で投資するのも良いですが、外国人投資家への制限が多いのが課題です。

そこで中国企業でありながら米国株式市場に上場している銘柄に投資するのも一つの方法です。

その方法として、中国株ADR(米国預託証券)というものがあります。

これは中国企業が上場する際、中国市場ではなくアメリカの株式市場に上場するというもので、より多くの資金調達をすることができたりするといったメリットも。

また、厳しい審査を通過した企業のみがADRへ上場できるため、企業の信頼性も高くなります。

中国株ADRの代表的な銘柄としてアリババ・グループやバイドゥなどがあり、有名企業もADRを利用していることがわかりますよね。

中国株ADRであれば、米国株と同じ扱いがされるため中国の規制や規定を気にすることなく投資が行えるメリットがあります。

中国株ADRの購入は先ほど紹介したSBI証券や楽天証券・マネックス証券に取り扱いがありますので検討してみてください。

中国の株式指数に連動したETFを購入する

中国への投資として個別銘柄に投資する方法もありますが、初心者がたくさんの銘柄の中から投資先を選ぶのは難しいもの。

そんな方には、中国ETFの購入もオススメです。

ETFとは証券会社で販売されている金融商品のことで、香港ハンセン指数など中国株式指数に連動した動きをするため個別株と比べ価格の変動は比較的緩やかなイメージです。

初心者の方は、この中国ETFの投資から始めてみるのも良いかもしれません。

まとめ

米中貿易摩擦により、中国経済や株価が揺れる場面もあります。

しかし中国政府はこれを機会に構造改革や景気刺激策の強化を図り、外的要因(外交や貿易など)に左右されず経済格差の少ない、安定した土台の形成に注力しています。

中国には世界一多い労働力や大きな市場があるのは確かなので、アメリカ経済をいつか追い抜くかもしれないという意見にも真実味が増してきますね。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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