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テーマ型ファンドの新設は、過熱相場を察知する指標となる

アクティブ運用を行う個別株や投資信託がコスト調整後に、株式を世界時価総額比率に分散させたインデックスファンドのリターンを上回るのが困難なのは、周知の事実です。

誰もが『株価を安値で仕入れて高値で売る』ことで市場平均に対して超過リターンを狙いたい想いがあるものの、実際問題、株式相場の予想は難しいのが現実です。

明日の株価がどちらに上下するのかを見極めるのは容易ではないですが、投資信託のジャンである『テーマ型ファンド』の新設が多いかどうかで、現在が過熱相場かを判断する指標のひとつになります。

なぜテーマ型ファンドの新設が過熱相場を判断する指標になるのかというと、世間から注目される会社(特定の市場)というのはその時点で、株価が非常に上昇している状態が多い傾向にあります。

今まで投資に興味をもっていなかった人まで流入してくるテーマ型ファンドの新設は、株価のピークを見極める判断材料に成りえるのです。

ここ数年の株式市場を振り返ると、アメリカのハイテク企業(グロース株)が中心となって株価上昇を牽引してきました。

特にナスダックへ上場しているベンチャー企業・ハイテク企業の成長は著しいものがありました。

そんな中2018年に大和証券のiFreeNEXTシリーズから新設されたのが、ナスダック総合指数に連動するインデックスファンドと、米国の巨大ネット銘柄群10社を取り込んだNYSE FANG+指数に連動するインデックスファンドの登場です。

  • iFreeNEXT FANG+インデックス運用開始日:2018年2月2日
  • iFreeNEXT NASDAQ100インデックス運用開始日:2018年9月7日

これらのファンドの特徴をHPにて確認すると、運用目標とする指数のリターンはアメリカ市場を幅広く表したS&P500に対して超過リターンを上げていることが大きくPRされています。

しかし2018年6~7月にTwitter、Facebook、Netflix、TESLAの株価急落を発端に、10月から2019年にかけて世界同時株安が発生。

特にハイテク銘柄のグロース株式を中心に構成されているiFreeNEXT FANG+インデックスは-30%近い下落となりました。

iFreeNEXTシリーズの2つのテーマ型ファンドの新設から学べることは、これらのファンドが運用対象としている会社の株価は、アメリカ市場を幅広く表したS&P500に占める割合が非常に大きいこと。

現にiFreeNEXTシリーズの新設から1年と経たずに世界同時株安が起こったことからしても、これらのテーマ型ファンドの新設は、アメリカ市場が過熱相場入りしたことを示していた訳です。

個別株や投資信託で市場平均をアウトパフォームするのは容易ではありませんが、世の中で新規登場する商品情報を逆手にとることで、高値で売り抜けることが可能なのかもしれません。

しかし、そもそも人気が出る銘柄を事前に見極めることが1番難しいことに何ら変わりはないので、我々の様な庶民が投資による資産形成を実施するには、幅広く分散されたインデックスファンドを用いることが無難なのでしょうね。

しかしながらアクティブ投資を行う中では、売り時の判断基準にテーマ型ファンドの新設を利用するのは1つの手だと思われます。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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