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シンガポールのエネルギー関連複合企業が直面する問題

モトリーフール・シンガポール支局、201967日投稿記事より

セムコープ・インダストリーズ(ティッカー:U96、以下「SCI」)はエネルギー、海洋、都市開発に関連した事業を展開している複合企業です。

世界中の市場で事業を行っており、総資産は230億シンガポールドル、従業員数は7,000人を超えています。

一流企業であっても他の企業と同様、競争や創造的破壊の影響を受けます。

しかし、一流企業は、長年にわたって大きく成長し、安定し、回復力があると考えられています。

SCIは優れた企業ですが、過去数年間、競争圧力が高まるにつれ、純利益が減少し、他にも事業が困難に直面していることを示す2つの明確な兆候があります。

1. ROEの低下

ROE(自己資本利益率)を見れば、企業が増益のためにどのように資本を展開し、投資をうまく管理できたかが評価できます。

以下がSCIの5年間のROEの推移です。

出典:セムコープ・インダストリーズの2018年版年次報告書。*2017年度は、新しい会計基準の遡及適用後、2018年に修正再表示されています

SCIのROEは、2014年度の15.2%から2017年度の5.8%と4年連続で下がっています。

直近の2018年度では、ROEはさらに5.1%に悪化しました。

ROEの低下は、業績が悪化している兆候を示しています。

2. 継続的な減配

業績が悪化していることを物語っているもう1つの兆候は、継続的な減配です。

下のSCIの1株当たり通常配当のグラフをご覧ください。

出典:セムコープ・インダストリーズの2018年版年次報告書

SCIの1株当たり配当は、2014年度の16シンガポールセントから2018年度の4シンガポールセントまで5年連続で減少しています。

わずか5年間で1株当たりの総配当額は75%も減りました。

企業が大幅に減配しているのは、フリーキャッシュフローが減少していることを示しています。

セムコープ・インダストリーズの見通し

このような中でもSCIに希望があるかもしれません。

エネルギー事業は、2019年第1四半期(1月〜3月)の決算プレスリリースによれば、インドと英国で改善し、好調に推移しています。

エネルギー部門の純利益は前年同期比21%増でしたが、都市開発部門と海洋部門は前年同期比で減少しました。

それでも、エネルギー部門の改善は他の2つの部門を相殺するのに十分かもしれません。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者で、モトリーフール・シンガポールの寄稿者であるRoyston Yangは、記事で言及されている株式を保有していません。

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