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原油の弱気相場入りで一部の米国石油株は厳しい状況に

モトリーフールの米国本社、2019年6月10日投稿記事より

6月に入っても原油価格の下落が続いており、4月後半の高値から20%以上下落したため、原油市場は弱気相場入りしました。

原油市場における売り圧力が強いため、投資家は事業継続で高い原油価格を必要とする石油株を避けるべきでしょう。

原油安の影響の違い

原油価格の変動はほぼ全ての石油生産企業のキャッシュフローに直接影響します。

しかし、一部の石油企業は、大幅な原油安への備えができていません。

デンベリー・リソーシズ(ティッカー:DNR)は、原油高を必要としています。

同社は財務的に厳しい状況にあるため、設備投資を昨年の水準から約25%削減し、それによって生み出した余剰キャッシュを活用して負債を25億ドル以上減らしました。

設備投資を削減したため、今年の生産量は約4%低下する見込みです。

デンベリー・リソーシズは第1四半期の決算発表では、今年初めの原油価格の反発により、今年は1億5,000万ドル以上のフリーキャッシュフローを創出できると発表していました。

しかし、原油価格が50ドル台で推移した場合、今年のフリーキャッシュフローは1億ドル以下に低下します。

一方、財務が強い石油会社は、最近の原油安でも十分に持ちこたえていけます。

たとえば、マラソン・オイル(ティッカー:MRO)とデボン・エナジー(ティッカー:DVN)がそうです。

両社は、原油価格が1バレル45ドル近辺でも成長計画を維持でき、両社は今年2桁台で生産を拡大する予定です。

これは、原油価格がその水準であっても、十分なフリーキャッシュフローを創出できるからです。

マラソン・オイルの場合、2020年まで原油価格が1バレル50ドルであったとしても累計で7億5,000万ドル以上のフリーキャッシュフローを生み出すことができ、もし原油価格が60ドル前後で推移した場合には、これが22億ドルに膨らみます。

デボン・エナジーの場合には、原油価格が50ドルで推移したとしても、2021年まで累計で8億ドルのフリーキャッシュフローを創出でき、平均60ドルだと23億ドル以上と見込まれます。

両社は健全なバランスシートを維持しており、堅調な成長軌道にあるため、自社株買いや配当で積極的に株主還元を行っています。

5月の原油安で急落した石油株3銘柄の見通し

原油価格における損益分岐点が低い石油株を選好

デンベリー・リソーシズのような石油銘柄は、原油高の場合にはかなり大きなアップサイドが望めますが、原油安になった場合、余剰投資能力がなく債務負担が重くのしかかってきます。

投資家は、原油価格における損益分岐点が低い石油銘柄に注目すべきでしょう。

こういった銘柄は原油安に耐えることができ、さらに原油価格が回復した場合には多大なキャッシュを生み出すためです。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Matthew DiLalloは、デンベリー・リソーシズ株を保有しています。モトリーフール社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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