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PTS取引とは?時間外取引のメリット・デメリットと日本株・米国株の時間外取引ができる証券会社について

会社勤めをしていると、日中にリアルタイムで取引をすることは難しいのではないでしょうか。

指値・成行などの注文自体を事前にしておくこと自体はできても、リアルタイムでの取引はできません。

しかし、株取引の舞台は東証などの証券取引所だけではありません。PTS私設取引所を使えば日本株の夜間取引も可能になります。

またPTSの動向を確認することで、通常の市場でのトレード計画も立てやすくなります。

本記事ではリアルタイムでの取引が難しい環境にある人に向けて日本株のPTS市場の紹介をします。

また併せてPTSではありませんが、日本での米国株の時間外取引の方法についても解説します。

PTS私設取引所とは

PTSとは「proprietary trading system」の略です。日本語では私設取引システムと略されます。

上場銘柄の取引所外取引が認められたことから生まれました。

現在、日本ではSBIジャパンネクスト証券が運営する「ジャパンネクストPTS」とチャイエックス・ジャパンが運営する「チャイエックスPTS」のふたつが運営されています。

PTS私設取引所の強みは時間外取引ができるところです。

会社などで働いていると、リアルタイムで取引ができないことも珍しくありません。

しかしPTSを使えば時間外での取引もできるため、トレードできるチャンスが広がります。

PTS取引のメリット・デメリット

PTS取引を利用すれば、確かに時間外取引できるため取引のチャンスが広がります。

しかしPTS市場は東証などの一般的な取引所と異なるところもあるため注意が必要です。

PTSならではのメリットとデメリットを知り、PTS取引を有効活用しましょう。

PTS取引のメリット

  • 時間外でも取引できる
  • 細かい単位で注文できる(原則1株単位で買える)
  • PTSの動向をみることで東証などの市場取引の参考にできる
  • SOR(スマート・オーダー・ルーティング注文)に対応

例えばSBIのジャパンネクストなら8:20〜16:00(デイタイムセッション)17:00〜23:59(ナイトタイムセッション)で取引できます。

チャイエックスPTSならば8:00〜16:00です。

東証ならば取引時間が9:00〜11:30、12:30〜15:00までと決まっています。

しかし、PTSを使えばリアルタイムで取引できるチャンスが広がります。

PTSは原則1株からでも注文が可能なので、売買の最低単元が決まっている一般的な取引よりも、PTSの方が小さい資金からでも取引できます。

また、PTS取引の動向を見ることで東証などの市場でのトレード計画を立てやすくなります。

東証の取引時間外に重大なニュースが発表されると、株価が大きく動くことがあります。

その時にPTSで取引されていれば、東証でのトレード計画の参考になります。

さらにSOR(スマート・オーダー・ルーティング)注文に対応しており、複数の市場から最良価格がある市場を自動的に選び注文を執行します。

PTSに対応している場合、東証の営業時間と重なっている場合は東証・PTSの中で有利な価格で約定も可能です。

PTS取引のデメリット

  • 流動性が低い
  • 値が飛ぶため極端な約定価格になる
  • PTS取引できる証券会社が限られている
  • 信用取引が解禁されるが夜間取引では信用取引に対応していない

PTS取引のデメリットは流動性の低さです。

PTS市場は東証などに比べると参加者が少なく、取引の厚みがありません。

そのため流動性の高い東証などの市場に比べると、時間外取引の場合は特に約定しづらいデメリットがあります。

参加者が少ないことから、高値にも安値にも極端な価格に飛びやすいためチャンスにもなる反面、思わぬ不利な価格で取引が約定する可能性もあります。

さらにPTS取引ができる証券会社も限られています。

またPTSの信用取引が2019年に解禁されますが、夜間取引での信用取引の解禁は見送りになりました。

そのためPTSでも夜間取引の場合は信用取引ができない点はデメリットかもしれません。

PTS取引ができる証券会社は増えている

デメリットの項目で、PTS取引のできる証券会社は限られていると述べましたが、PTS取引ができる証券会社は増えてきています。

SBI証券、松井証券がPTS取引を扱っていましたが、2019年3月から楽天証券がPTS取引の夜間取引を開始しました。

マネックス証券でもSOR注文とPOT取引が2019年6月から可能になります。

PTS取引によって取引時間と約定する市場が増えることで、投資家の取引環境は良くなります。

米国株の時間外取引

米国株でもPTSではありませんが、時間外取引ができます。

日本株のPTS市場とあわせて覚えておくと、米国株でもリアルタイムで取引に参加できるチャンスが広がります。

米国市場の立会時間は日本の夏時間ですと22:30〜翌5:00までです。

しかし米国株にはプレ・マーケットとアフター・マーケットがあります。

プレマーケットは21:00〜22:30、アフターマーケットは翌5:00〜9:00までです。

日本で米国株の時間外取引をするならマネックス証券

日本でプレ・マーケットとアフター・マーケットで取引できるネット証券は、現在マネックス証券のみです。

プレ・マーケットとアフター・マーケットで取引できると市場の立会時間外に大きなニュースが飛び込んできても、時間外取引で対応できます。

また実際に時間外取引しないまでも日本株と同様、時間外取引の値を立会時間のトレード計画の参考にもできます。

その代わり日本の時間外のPTS取引と同様に、流動性の面では取引が薄いため極端な値で約定してしまうデメリットもあります。

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24時間米国株取引ができるOne Tap Buy

PTS取引以外で株式を時間外に取引する方法として、スマートフォンに特化した「One Tap Buy」というサービスも注目されています。

スマホ世代のためのスマホ投資、「One Tap Buy」について解説

「One Tap Buy」は米国株を24時間1000円単位から購入できるため、細かい市場のルールなどを知らなくても米国株の売買が可能です。

ただし日本株は9:00〜14:59までしか取引が現在できません。

米国株は取扱銘柄30銘柄と限られています。

また、あまりに大きすぎる注文だと「One Tap Buy」が保有する株式を買う、という特殊な取引形態のため、銘柄の在庫切れで注文が通らないこともあります。

海外証券でも時間外取引は可能

日本の米国株投資家に有名なFirstrade(ファーストレード)やInteractiveBrokers(インタラクティブ・ブローカーズ証券)でも時間外取引に対応しています。

そのため日本非居住者で日本のネット証券を制約上使えない投資家でも時間外取引は可能です。

ただし不容易に時間外取引での約定を可能にしておくと、思わぬ極端な値がついてしまう恐れもあるため注意が必要です。

まとめ

PTS私設取引所を利用すれば、時間外取引が可能です。特に夜間でも取引できるのは、日中トレードができない環境の人には便利です。

米国株でも日本のPTS取引のようにプレマーケット、アフターマーケットで取引することができます。

日本では現在マネックス証券が対応しています。

海外証券でもFirstradeやInteractiveBrokersも時間外取引は可能です。スマホに特化したOne Tap Buyは銘柄制限がある代わりに24時間取引できます。

PTSをはじめ時間外取引は、メインの市場での取引に比べ流動性が低いため、極端な値がつくことや約定しづらいなどのリスクもあります。

また日本株のPTSでは信用取引が解禁されることになりましたが、夜間の信用取引は見送られました。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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