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コモディティ企業への投資に慎重になるべき理由

モトリーフール・シンガポール支局、201965日投稿記事より

日常生活では、ゴム、コーヒー、ココアなどのコモディティを頻繁に使用しています。

そしてコモディティのサプライチェーンを扱うグローバル企業は大企業です。

それらの企業がなければ、現在の生活水準を享受することはできないでしょう。

しかし、そのようなコモディティ企業は良い投資先になるのでしょうか?

コモディティの本質はだれでも栽培、収穫、採掘でき、業界内の異なる企業間で生産物の品質の違いがほとんどないことです。

これは、企業がコモディティ価格を支配することができず、そして市場価格を受け入れるしかないことを意味しています。

パーム原油業界の2つの企業を例として紹介します。

ゴールデン・アグリリソーシズ

ゴールデン・アグリリソーシズ(ティッカー:E5H)は3月31日現在、インドネシアに総面積50万ヘクタールの土地を持ったパーム油プランテーション企業です。当グループは、ヤシの木ベースの食用油脂の生産に焦点を当てています。

また、 ゴールデン・アグリリソーシズはアブラヤシの木を収穫し、新鮮な果物を利用してパーム原油に加工します。

2019年第1四半期(1〜3月)決算では、ゴールデン・アグリリソーシズの売上高は前年同期比11%減となり、利益は53%減とさらに大きく減少しました。

減収減益の理由の一つは、パーム原油価格が前年同期比21%減の1メートルトン当たり512米ドルまで下落したことです。

ブミタマ・アグリ

ブミタマ・アグリ(ティッカー:P8Z)は、パーム油農園や工場の運営、ならびにパーム原油および関連製品の生産や貿易を主とするインドネシア拠点の企業です。

2019年第1四半期(1〜3月)の決算は低調でした。売上高は前年同期比12.1%減、株主帰属利益は52.3%の大幅減となりました。

パーム原油の販売量は前年同期比9.1%増となりましたが、平均販売価格は1メートルトン当たり6,555インドネシアルピアとなり、前年の7,530インドネシアルピアから16.3%減少しました。

市況価格の影響を受けやすいコモディティ企業には投資しにくい

この2つのコモディティ企業から分かるように、コモディティ企業の商品価格は完全に企業のコントロール外であることから、価格動向により業績が大きく変動することがあります。

一般的には、企業は価格決定力を持つことで、インフレやコストの上昇に合わせて自社の製品やサービスの価格を引き上げることが可能です。

コモディティ企業は価格変動や売上高の見通しが明確ではないため、投資先としては難しいでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者で、モトリーフール・シンガポールの寄稿者であるRoyston Yangは、記事で言及されている株式を保有していません。

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