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固定のマイナスリターンを削ることが、資産形成でプラスリターンになる

ここ数年で、日本人の資産形成に関わる金融政策が大きく変化しました。

一般NISAの登場を皮切りに、全国民が確定拠出年金(iDeCo)の利用が可能になり、2018年からスタートした「つみたてNISA」。

特に企業DC適用は投資普及の後押しをしていると実感しており、職場から企業DCの説明を受けて、積立て投資に興味をもたれた人も多いのではないでしょうか?

筆者は投資関連のイベントを開催したりしますが、周囲で積立て投資をしている人が徐々に増えていることを実感しています。

小さな成功体験が広まって日本人の金融資産が、貯蓄から投資による資産形成へとシフトしていくのは大変喜ばしい事ではありますが、周りの人が投資をしているからと言って、自分も投資を始めようと思うのは、一先ず踏みとどまった方が賢明でしょう。

筆者が考える資産形成の基本公式は {(収入―支出)+投資資産の利回り}×年数ですので、投資による利益は資産形成の一部でしかありません。

あくまでもメインは収入と支出のバランスになります。

国際分散インデックス投資による過去年間リターンは3~5%ぐらいですが、投資である限りリターンは確約されていません。

しかし支出は資産形成に於いて確実なマイナスリターンになるので、積立て投資を始める前に支出を見直すのが最優先です。

具体的には、

  • スマートフォンの契約を、キャリアから格安SIMに変える
  • 外食の回数を減らす
  • 季節ごとに買いかえる衣料品の回数を減らす
  • コンビニやコーヒーショップでその都度買うコーヒーを、マイボトルに変える

上記4つを実施するだけで、年間支出が数万円減るでしょう。

もう1度お伝えしますが、国際分散インデックス投資による過去年間リターンは3~5%ですので、投資元本が100万円あっても年間3~5万円のリターンにしかなりません。

つまり無駄な支出を削減することは、リスクゼロで投資によるリターンを遥かに凌ぐことになるのです。

中でも支出を削減する上で最優先したい項目は「自動車ローン」と「リボ払い」です。

これらの金利は概ね高い傾向にありますが、一括払いができない金額ではありません。

自動車ローンやリボ払いによる元本を早期に完済することで、無駄な利息の支払を免れる=資産の実質的なプラスリターンとなります。

ここまで列挙してきた支出削減項目から浮いたお金の一部を利用して、積立て投資に充当していくことが資産形成の正しい順序です。

資産形成が目的なのであって、手段(=投資)が目的とならないように注意しましょう。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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