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カナダ不動産市場の回復の兆しで注目される金融株

モトリーフール・カナダ支局、2019年5月8日投稿記事より

カナダの不動産市場は過去2年間売り圧力にさらされてきており、今後の見通しについて強気派と弱気派の綱引きが続いてきました。

しかし、ここに来て不動産市場には回復の兆しが見えつつあり、その恩恵を享受できるとみられる金融株が注目されます。

毎年約30万人の移民を受け入れるカナダにおいては、新しい住宅やアパートが必要です。

過去10年間のカナダの不動産価格の上昇は、このような健全なマクロファンダメンタルズによって支えられてきました。

不動産市場に関する最新のレポートによると、強気派は不動産市場を的確に予測していたのかもしれません。

カナダ最大の都市トロントの住宅市場は、今年の春に底を打ったのではないかと思われます。

4月の住宅販売件数は前年同期比で17%増加し、住宅の平均販売価格は前年同期比で1.9%上昇しました。

この2年間、政府は住宅ローン規則を厳格化し、投機を抑制するために外国人の買い手に税金を課しました。

その結果、この2年間の不動産市場は不振に陥っていました。

しかし、ようやく住宅価格が安定し住宅販売件数が急増しており、トロント不動産市場は落ち着きを見せ始めていると言ってよいでしょう。

最近発表された別のレポートでは、カナダの連邦住宅機関は、国内住宅市場のリスク格付けを「高」から「中」に引き下げました。

トロントとバンクーバーの不動産価格が安定し、ファンダメンタルズとほぼ同様の価格上昇幅になっているためです。

住宅市場の回復で注目される2銘柄

住宅市場回復の兆しを享受するのであれば、カナダ帝国商業銀行(ティッカー:CM、以下「CIBC」)と住宅ローン会社のHome Capital Group Inc.(ティッカー:HCG、以下「Home Capital」)が注目されます。

CIBCの株価は、住宅市場の冷え込みにより銀行の損失が拡大するのではとの懸念から、過去1年間低迷しています。

Home Capitalは、住宅ローンの詐欺行為が発覚した後に経営難に陥り、2017年春に倒産の危機に瀕しました。

同社は、ウォーレン・バフェットによる4億カナダドル相当の株式投資により、何とか生き残ることができました。株価は過去1年間で徐々に上昇しています。

今後、市場が回復し住宅ローンの動きが回復するにつれて、これら2銘柄は市場平均パフォーマンスを上回ると思われます。

現在、112.73カナダドルで取引されているCIBCは手堅い配当を払っており、約5%の配当利回りとなっています。

18.53カナダドルで取引されているHome Capitalは、年初来で30%も急上昇しましたが、上昇余地が残されているとみられます。

2年前に倒産危機が浮上する以前には、同社株は50カナダドル以上で取引されていました。

結論

これら2つの金融株は、カナダ不動産市場の回復から恩恵を受けるために好適と思われます。

両銘柄とも妥当なバリュエーションで取引されています。

そして、過去2年間の市場平均を下回るパフォーマンスを経て、今後アウトパフォームするとの見方があります。

(なお、米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Haris Anwarは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)を保有しています。

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