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スラック、6月20日に上場へ、直近業績など詳細を開示

モトリーフール米国本社、2019年6月3日投稿記事より

ユニコーン企業の一つで、ワークプレース向けメッセージプラットフォームのスラック・テクノロジーズの上場準備が最終段階を迎えています。

先週末に同社が米証券取引委員会(SEC)に提出したS-1追加資料で、直近の業績や注目されていたDPO(直接上場)の詳細が判明しました。同社は6月20日にティッカー名「WORK」で上場します。

(訳注:2017年にスラックが大型の資金調達を実施した際、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが2億5,000万ドル出資しています。)

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引き続き赤字状態

第1四半期(2月~4月)の売上高は前年同期比66%増の1億3,480万ドルでした。

増収率は、2018年度の前年比82%増、2017年度の110%増からは幾分減速しています。

一方、赤字幅は拡大しています。第1四半期の純損失は3,190万ドルで前年同期の純損失2,490万ドルから悪化しています。

2018年度の赤字は1億3,890万ドルで、2017年度の赤字1億4,010万ドルからほぼ横ばいのため、第1四半期の赤字幅拡大は、季節的要因か上場に向けての費用がかさんだ可能性があります。

堅調なユーザー数増加は継続

課金ユーザー数は95,000に増加しており、前年比42%増、前四半期比8%増です。

年間10万ドル以上を払っているユーザー数は84%増加しています。

スラックは、無料サブスクリプションを使って新規ユーザーを集め、有料プランへ誘導します。

60万以上の法人顧客のうち、50万以上は無料プランを使っています。

合計では、日次のアクティブユーザー数は1,000万以上で、150カ国以上で使われています。ユーザー数の半分は米国外です。

依然無料ユーザーが多いため、課金ユーザーへの転換のポテンシャルが長期的にあります。

上場後も社内関係者が議決権を支配へ

スラックへの投資を検討している投資家は、同社は種類株構造を取ることに注意すべきです。

上場後でも、創業者でCEOのスチュワート・バターフィールドと社内関係者が支配的な株主議決権を維持し、投資家には僅かな議決権しか与えられません。

バターフィールドは4月30日時点で17.8%の議決権を持っています。

さらに、株式オプションが全て行使された場合、バターフィールドなどの社内関係者が最大52.4%の議決権を維持します。

スラックは直接上場を選択したため、上場価格決定をサポートする投資銀行を使いません。

同社のSECへの提出資料によれば今年2月から5月にかけての非上場市場での株価は21ドル~31.50ドルで、加重平均価格は26.38ドルです。

同社はSECへの資料の中で、ニューヨーク証券取引所に上場するクラスA普通株の公開価格は、現在非上場取引されている株の価格とは全く関係ない、とコメントしています。

投資銀行を使わない上場のため、上場後には大きな株価変動の可能性があります。

(なお、米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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