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米国デジタル決済銘柄:スクエアとビザ、どちらが優れているか?

モトリーフール米国本社、2019年5月29日投稿記事より

スクエア(ティッカー:SQ)とビザ(ティッカー:V)は、デビットおよびクレジットカードの決済プロセスにおける主要企業です。

なお、決済プロセスにおける役割が異なるため、投資家に異なる投資機会を提供しています。

投資家にとって、どちらの株が優れているのか見ていきます。

単純に説明すれば、スクエアはモバイル決済で革新をもたらそうとしている新鋭企業であり、ビザはデジタル決済インフラで大きなシェアを持つ巨人です。

その違いが、株の長期的なパフォーマンスを左右するとみられます。

データで比較

チャートでも明らかなように、スクエアの成長はビザを上回っています。

過去3年間にスクエアの売上高は135%増と大きく増え、ビザの51%増(これも依然高い水準)を上回っています。

スクエアとビザの売上高(青)および純利益(オレンジ)の推移(単位:10億ドル。スクエアの純利益のみ100万ドル。直近12カ月)

出典:YCHARTS。2019年5月28日時点

上のチャートでも分かるように、両社の大きな違いは利益水準で、スクエアは依然赤字状態ですが、ビザは堅調に利益をあげています。

スクエアの損益は改善しつつあるものの、事業拡大のために投資を継続しているため赤字が続いています。

一方、ビザでは、長年にわたる投資が奏功しています。

リスクはスクエアの方がやや高め

リスクの観点からは、両社におおきな違いはありませんが、スクエアの方がやや高めかもしれません。

ビザは巨大なデジタル決済ネットワークを保有しており、スクエアやアップルペイなどの新規サービスはそのネットワークを使う必要があります。

一方、スクエアの強みはモバイルPOS(販売時点管理)デバイスにありますが、いろいろな企業が参入しては撤退しています。

スクエアはユーザーのニーズにいち早く対応し、多くの競合よりも先進的ですが、ビザほど大きな競争優位性を持っているわけではありません。

このためスクエアは、顧客企業の給与計算、マーケティング、従業員管理などのサポートも行い、小規模事業者がビジネスを進めやすくしています。

両社のバリュエーション比較

ビザはPER(株価収益率)35倍で取引されていますが、スクエアは販売および製品開発投資が続いていて赤字なので、PSR(株価売上高倍率)で比較します。

下のチャートが両社のPSR推移です。

スクエアとビザのPSR(株価売上高倍率)

出典:YCHARTS。2019年5月29日時点

スクエアのPSRが低いため、長期的には同社株の方がポテンシャルがあると考えられます。

結論

ビザには極めて大きな競争優位性があり、たとえ新たな決済ソリューションが導入されたとしても、その優位性が低下することはなく、かえって拡大しています。

そして利益も順調に増加しているため、スクエアよりも手堅いと考えられます。

一方、スクエアは、テクノロジーの活用や顧客サービスの多様化で今後大化けする可能性があります。

(なお、米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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元記事の筆者Travis Hoiumは、アップル株、スクエア株、ビザ株を保有しています。モトリーフール社は、アップル株、スクエア株、ビザ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、アップル株に関するオプションを保有しています(2020年1月の150ドルのロング・コールと2020年1月の155ドルのショート・コール)。

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