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ソフトバンクが投資するインドのユニコーン企業は創造的破壊をもたらすか

モトリーフール香港支局、2019年5月27日投稿記事より

インドのゴアで人気のビーチタウンへ行く途中、「プレーンでシンプル」と書かれている赤と白のホテルの看板に気づくでしょう。

この看板は、インドで最も注目されているユニコーン企業で格安ホテル運営企業のOYOのもので、同社の時価総額は50億ドルとなっています。

2015年初めから、投資家は17億ドルの資金をOYOに投入しています。

その大部分は1,000億ドル規模のファンドであるソフトバンク・ビジョン・ファンドから来ていますが、中国のDidi、シンガポールのGrab、米国のAirbnbもOYOに投資しています。

(訳注:ソフトバンクとOYOは、日本にも合弁会社を設立し、ホテル事業を始めると4月に発表しています。日本での事業展開の詳細はまだ決まっていません。)

驚くべき成長

19歳のRitesh Agarwalによって設立された、創立6年目のスタートアップであるOYOは大きな成長を遂げました。

OYOは2018年12月時点で、全世界に45万室以上の客室を持っています。

OYOは、格安ホテルを独自のプラットフォームに移してリブランドしました。

OYOの予約プラットフォームとサービスの利用で、特定の料金をホテルに請求しています。

しかし、新規顧客獲得のため、何百万ドルも費やして割引やお得な情報を提供しています。

客室数に関しては、OYOは2017年末に中国でサービスを展開し、2018年12月時点で271,000室の客室を保有しています。

OYOは中国でサービスを始めて1年半で、中国国内第2位のホテルチェーンとなっています。

一方、OYOの国内市場であるインドでは、172,000室を管理しており、同じくインド国内で第2位となっています。

それだけではありません。OYOは東南アジアで急速に拡大しています。

OYOは2020年半ばまでに100万室を確保するという大胆な目標を掲げました。

これにより、部屋数で世界最大のホテルチェーンとなるでしょう。

大きな夢

ホテルとは別に、OYOはインドでコワーキングのブランドを最近買収しました。

また、別荘のカテゴリーでも拡大しています。

さらに、2018年8月にインド最大のウェディングロジスティクス会社、Weddingzを買収しました。

学生寮と飲食店もこれから積極的に拡大を目指していくカテゴリーになります。

OYOは、南アジア地域の最高経営責任者としてAditya Ghoshを招き、経営陣を強化しました。

Adityaは2008年に二流航空会社だったインディゴを2019年にはインド最大の航空会社にしました。

2017〜2018会計年度において、OYOの売上高は250%増加し、純損失は抑制されています。

2018〜2019会計年度の売上高は、さらに250%増加すると予想されています。

危険は細部に宿る

OYOはホテルの仲介業者として事業をスタートさせましたが、現在は実物不動産を所有する資本集約的なビジネスモデルに移行しつつあります。

こういった情報はバランスシートに適切に反映されないことから気をつける必要があります。

また、OYOは同時にあまりにも多くのことをやろうとしているようです。

このような成長のための指導力とチームを築くことは困難で、目標を追い続けることが難しくなる危険性があります。

長期で創造的破壊を目指す

他の多くのソフトバンクの投資と同様、OYOは長期的な成長が期待されます。

OYOは、その野心を満たすために資金と投資家の支援を受けています。

しかし、OYOは世界の旅行業界を一変させることができるのでしょうか?

その答えは、OYOが成長を支える競争力のあるビジネスモデルを構築できるかにあるでしょう。

(なお、米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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