The Motley Fool

テンセントの5つの主要成長分野

モトリーフール・シンガポール支局、2019516日投稿記事より

ソーシャルメディアおよびオンラインゲーム大手であるテンセント・ホールディングス(ティッカー:700)は15日、2019年第1四半期(1月~3月)の決算を発表しました。

増収率はアナリストのコンセンサス予想を下回るものでしたが、利益は予想を上回りました。

また、決算報告の内訳で、急成長分野である「フィンテックおよびビジネスサービス」セグメントを新たに設立することを発表しました。

この記事では、投資家が注視すべきテンセントの最新決算の5つのポイントを紹介します。

1.QQのスマートデバイスMAU

テンセントQQは、オンラインソーシャルゲーム、音楽、ショッピング、マイクロブログなどを提供するインスタントメッセージング・ソフトウェアサービスです。

このサービスの成長を評価する上で重要な測定基準はMAU(月間アクティブユーザー数)です。

QQの場合、スマートデバイスMAUは、スマートデバイスを利用しているユーザー数を追跡し、テンセントが成長できる可能性として捉えます。

スマートデバイス全体のMAUは前年同期比0.9%増にすぎない7億40万ユーザーでした。

しかし、若いユーザーのMAUは2桁増でした。

2.WeixinWeChatの合併MAU

WeixinとWeChatは、テンセントが開発した多目的メッセージング、ソーシャルメディア、モバイル決済アプリケーションです。

Weixinは中国を拠点とするユーザー向け、WeChatは海外(中国以外)ユーザー向けに設計されていますが、どちらも同様の機能を備えています。

合併MAUは11億1,000万人で、直近の四半期では前年同期比6.9%増加しました。

これらは、1つのアプリだけでさまざまな機能があるため、「スーパーアプリ」と呼ばれています。

WeixinとWeChatのMAU拡大は、引き続きテンセントの売上高拡大につながるでしょう。

3.オンラインゲームの売上と新規リリース

テンセントのセグメント別内訳において、オンラインゲームは「付加価値サービス(VAS)」に分類されます。

VASの売上の42%はソーシャルネットワークで、オンラインゲームは58%です。

テンセントは世界最大のビデオゲーム会社であるため、投資家はゲーム売上やリリーススケジュールを慎重に確認し、同社がVASセグメントの成長を牽引し続けることができるかどうかを判断する必要があります。

テンセントは既存ゲームに新しいコンテンツ追加してアップデートするだけでなく、2019年第2四半期にミッドコアからハードコアのゲームをいくつか新しく発売する予定です。

4.音楽とビデオの有料VAS

有料VASサブスクリプションは、ヘブンリーソード、ドラゴンセイバー、ランドオブウォーリアーズ・シーズン 2などの中国で人気のあるドラマシリーズを特集したビデオや音楽のサブスクリプションで構成されています。

当四半期の契約数は前年同期比13%増の1億6,550万ユーザーになりました。

テンセントビデオは、テンセントが制作したコンテンツをユーザーが視聴するように誘導する短編や長編ビデオを制作しています。

このサブスクリプションベースの売上は経常的なものなので、サブスクリプション水準を確認することで、投資家はこの部門が利益が確保できているかを確認することができます。

5.フィンテックおよびビジネスサービス

新たに発表されたこの事業セグメントは、商業決済、マイクロローン、およびテンセントのクラウド事業によって推進されています。

このセグメントの売上は、前年同期比44%増となりました。また、これから急成長する可能性が十分にあることから、このセグメントに注目すべきでしょう。

香港では、テンセントがパートナーと共同でバーチャルバンキングライセンスを取得しており、クラウドビジネスの有料顧客も増加しています。

テンセントのモバイル決済サービスを利用している小売店の月間アクティブ店舗数が前年同期比で2倍以上増加したことから、商業決済は減速の兆しを見せていません。


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、英国のEU離脱が差し迫る中、投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「ブレグジットの混乱を乗り越えて、よりよいポートフォリオを構築しよう:5ステップの投資ガイド」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者で、モトリーフール・シンガポールの寄稿者であるRoyston Yangは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール・シンガポールは、テンセントを推奨しています。

最新記事