The Motley Fool

長期保有で注目される成長株3銘柄

モトリーフール米国本社、2019年5月14日投稿記事より

株の高速取引が進み、投資対象への関心がめまぐるしく変わる現在、株を数年間保有するのすら難しいと感じられます。

しかし、優れた投資家は、質の高い株を長期にわたって保有することで市場平均を上回るパフォーマンスをあげています。

長期保有を考えた場合に、グーグルの親会社のアルファベット(ティッカー:GOOG、GOOGL)、中国の動画サイトのiQiyi(アイチーイー、ティッカー:IQ)、Eコマース・プラットフォームのShopify(ショッピファイ、ティッカー:SHOP)が注目されます。

アルファベット:「その他の部門」のポテンシャルに期待

グーグルは約20年前に設立されたに過ぎませんが、インターネット市場の覇者となり、8つのプロダクトはそれぞれ10億人以上の月間アクティユーザー数を誇っています。

プロダクトには、グーグルドライブ、クロム、アンドロイド、サーチ、地図、ユーチューブ、Gメール、グーグルプレイストアが含まれます。

しかし、上記の利益率が高く急成長を続けている主力ビジネス(グーグルの売上高は直近四半期に前年同期比17%増の360億ドル以上)以外に、アルファベットは、アーリーステージの大きなポテンシャルを持つ新規事業に投資しています。

それらは「その他の部門」に入れられており、自動運転車のウェイモ、気球を使ったインターネット接続を目指すルーン、ドローンを使った宅配サービスのウィングなどがあります。

「その他の部門」のプロジェクトの幾つかが十分にポテンシャルを発揮できれば、数十年後のアルファベットはさらに大きな企業となっているでしょう。

iQiyi:「中国のネットフリックス」の大きな成長余地

中国のハイテクセクターは株価が乱高下することで知られており、また、最近の米中貿易戦争の激化により中国の経済成長が減速しています。

このような状況下では、中国を初めとする新興国への大きな投資リスクを投資家は懸念するかもしれません。

しかし、中国など今後大きな成長が見込める市場で質の高い企業に投資することで、そういった国々の急速な成長の恩恵を享受できるでしょう。

中国のハイテクおよびエンタテインメント市場へのエクスポージャーを検討している投資家にとって、iQiyiは注目すべき銘柄とみられます。

iQiyiは、昨年百度(バイドゥ)から分離され、ナスダックに上場しました。

「中国のネットフリックス」と言われるiQiyiは、広告付きサービスもあるものの、中核ビジネスはサブスクリプション(定額料金)のビデオサービスです。

課金ユーザー数は、2015年5月に500万人すぎないものだったのが2018年末には8,700万人となり、2019年には1億2,000万人を目指しています。

iQiyiは引き続き百度と連携し、人工知能を活用したコンテンツ投資およびターゲティング広告を拡大しています。

iQiyiのユーザー世帯は中国の全世帯の20%に過ぎず、ネットフリックスの米国世帯の約70%とは大きく異なります。

中国の世帯は米国よりも10億人以上多く、中間層の長期的な成長を考えると、iQiyiの成長余地は巨大です。

さらに、ビデオゲーム事業に力を入れており、仮想現実やショートビデオのソーシャルメディアプラットフォームでも開発を進めています。

Shopify:Eコマース市場の急速な成長に乗る

Eコマース市場で今後数十年にわたり高成長を続けるとみられる企業の一つとして、Shopifyが注目されます。

同社のプラットフォームやサービスを活用することで、さまざまな規模の店舗がオンラインで商品を売ることができ、同社のビジネスは近年拡大しています。

Shopifyは、注文管理、オンラインマーケティング、クレジットカード決済など、オンライン販売で必要な全てのサービスを顧客に提供します。

現在の顧客ベースは80万社で、直近四半期の売上高は前年同期比で50%増と大きく伸びています。

急速な増収と今後のEコマース市場の拡大見通し(2025年までに24兆ドル)により、Shopifyの株価は過去1年で95%上昇しました。

Shopifyは赤字を継続していて、PSR(株価売上高倍率)も約24倍と割安ではありません。

しかし、同社はEコマース市場拡大の早期段階にあり、ユーザー数の拡大によって今後長期的に大きな成長が見込めると考えられます。

結論

もちろん、長期間には多くのことが変化しますから、上記の銘柄が堅調なリターンを上げ続けるとは保証できません。

それでも、大きなポテンシャルがあると考えられます。それらには、グーグルの既に支配的なポジションとそれを支える新規事業、iQiyiの中国メディアストリーミング市場における早期のリーダーシップ、Shopifyの大規模でさらに成長を続けているEコマース市場があります。


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、英国のEU離脱が差し迫る中、投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「ブレグジットの混乱を乗り越えて、よりよいポートフォリオを構築しよう:5ステップの投資ガイド」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事のShopify担当の筆者Chris Neigerは、記事で言及されている株式を保有していません。iQiyi担当の筆者Keith Noornanは、iQiyi株を保有しています。アルファベット担当の筆者Steve Symingtonは、iQiyi株を保有しています。モトリーフール社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、Shopify株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、iQiyi株を推奨しています。

最新記事