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バフェットとレイ・ダリオに学ぶ、米国株投資のポートフォリオ

米国株投資と聞いてあなたはどんな印象を持ちますか?

何となく興味はあるけど投資するのは怖いという方が多いのではないでしょうか。

では債券よりも株式がオススメというと皆さんはどんな印象を持ちますか?

債券は安全で日本株ならまだしも米国株は何となく躊躇してしまう投資家も多いのではないでしょうか。

確かに債券は株式よりもリスクは低く、国が破綻しない限り資産は担保されます。

では、債券と株式、どちらがお得なのでしょうか?

ここに興味深いデータがあります。

それは米国のジェレミー・シーゲル博士の著書「株式投資」のなかで記載されているもので、1802年から2006年までの204年間に及ぶ膨大な歴史を調べた結果、いずれの時代においても、米国の債権より株式の利回りが2倍も上回る結果となったのです。

つまり株式に投資をするという事は債券よりも早く資産を増やすことが出来ることが実証されています。

世界一の投資家であるバフェットは投資の「複利の効果」の重要性を説いており、複利がまた新たな複利を生んで、資産を育てることで世界を代表する資産家となりました。

つまり、資産を増やすには債券ではなく株式投資をすべきなのです。

では株式投資の中でもなぜ米国株投資が注目なのか、今回は詳しく解説していきます。

米国株投資がオススメの理由

25年以上連続で増配を繰り返す配当貴族と呼ばれる企業は「米国は100社以上、日本は1社のみ」と圧倒的な格差があります。

つまり、米国には競争優位性があり、高い営業利益率を誇る企業が沢山存在していることを意味しています。

その中でも、例えば日本で有名なコカ・コーラ社やジョンソン&ジョンソンは半世紀以上の長きにわたり増配を継続しています。

日本は先述したように25年以上継続している企業は花王のみです。

なぜこんなにも差があるのかというと、それは企業文化の違いが大きな要因として挙げられます。

日本は企業の業績に対して株主も連帯責任の精神があるため、業績が悪化すると容赦なく増配を止めてしまいます。

一方、米国企業は減配は経営失格を意味するので、簡単には下げることができない文化が根付いているのです。

米国株のリスク

では日本から見て米国株のリスクはどのようなものがあるでしょうか?

為替リスク

一番大きいリスクが円とドルの為替レートです。

例えば株高でドル安となればあまり儲からず、株高ドル高となれば大きな利益を得ることができます。

反対に株安ドル安となれば資産は減少します。

とはいえ、これは米国株だけでなく日本株にも為替リスクがあるのです。

円安が進めば日本株が買われ、円高が進めば日本株は売られる傾向にあります。

米国株投資がオススメの理由として、米国のグローバル企業に投資をすることで為替リスクを分散させることができます。

なぜなら米国に本社を置くグローバル企業の多くが米国以外の売上が総売上の過半数を占めているからです。

税金のリスク

次のリスクとして税金が挙げられます。

米国株投資は譲渡益が日本株と同じく年間通算損益20.315%であり、配当金は日米で二重課税方式のため、米国株投資は不利と言われますが、本当にそうでしょうか?

実際、米国株も現地課税10%の半分は確定申告をすることで戻ります。

とはいえ、これで米国株が税制上不利とは言えないのです。

なぜなら、2000年から2017年7月までの日経平均株価と円建てS&P500の指数をみると、日経平均株価がプラス15.65%なのに対して、円建てS&P500はプラス96.45%と大幅に上昇しています。

また、それぞれ配当利回り2%と仮定すると、税引き後の配当利回りは日本株が1.6%で米国株は1.5%となり、ほとんど差がないことが分かります。

それに加えて日本株は減配のリスクもあるため、米国株が日本株よりもリスクが高いとは言えないのです。

そして、減配の可能性が低いからこそ、長期保有を前提とした米国株投資がオススメできる根拠となるのです。

なぜ今、米国株投資に注目なのか

米国株は一過性のブームではなく、今後、投資家にとってのスタンダードな投資となることが予想されます。

現在、日本国内の個人投資家の75%が50代以上です。

つまり、日本の平均的な個人投資家は60代以上であるため、日本人投資家のポートフォリオも日本株だけということが珍しくありません。

けれども20~40代の投資家にとって、つみたてNISAなどで海外のインデックスファンドに投資することは一般的になっています。

つまり、日本の現役世代にとっては米国株投資はもっと身近であり、その考え方は今後も若い世代が継承していくはずです。

このことからも米国株がブームでは終わらないことが予測できるはずです。

またウォーレン・バフェットのように米国株投資を長期投資することが、一部の天才投資家を除く個人投資家にとって、最も賢明な判断として注目されています。

なぜなら短期投資はゼロサムゲームのため株式市場において勝ち続けることは至難の技だからです。

一時、注目を集めたトレーダーも金融危機によって何人もマーケットから消えていく投機的な世界と言えます。

では株式の長期投資はどうでしょうか。

実は長期の株式投資の優位性は210年の統計データ(出典 「Stocks for the Long Run 」ジェレミーシーゲル著)が証明しています。

株式、長期債、短期債、不動産、金、米ドル、この中で株式のみ年率6.6%と上昇を続けています。

仮に1ドル投資をしたとすると、210年後には株式は70万4997ドルまで上昇し、債券は1778ドル、不動産は281ドル、金は4.52ドルの上昇で、米ドルは0.05%と95%も減少しています。

これは株式の長期投資がインフレにもデフレにも対応できることの何よりの証です。

そして、今後の経済成長率を考えると米国株への投資がとても有効な手段であることが分かるはずです。

バフェットとレイ・ダリオの黄金のポートフォリオ

世界の著名な投資家の多くが「S&P500ETF」を組み入れたポートフォリオを構築したパッシブ運用を推奨しています。

ここでは世界一の投資家ウォーレン・バフェットのポートフォリオと、バフェットとは異なる手法で成功を収めたヘッジファンドの帝王レイ・ダリオのポートフォリオについて、解説していきます。

バフェットの推奨ポートフォリオ

  • 米国株式90%
  • 米短期国債10%

バフェットは自身が経営するバークシャー・ハサウェイの株主に対して書く「株主への手紙」のなかで、個人投資家へのアドバイスをこう記しています。

「世界の優良企業を網羅したインデックスファンドに投資して、長期保有すること」。

また自分の死後、妻に残す財産の90%を米国株式の「S&P500インデックスファンド」、残りの10%を米短期国債にすると発言しています。

とはいえ、バフェットや著名な投資家はこのようなポートフォリオにしていません。

実際、バフェットはどのようなポートフォリオにしているのか、見ていきましょう。

バフェットの会社 バークシャー・ハサウェイのポートフォリオ(2017年)

バークシャー・ハサウェイはバフェットが経営する投資会社です。

バフェット自身が運用するポートフォリオと推奨ポートフォリオが異なるのは、個人投資家によってリスク許容度が異なることと、金融危機などで慌てて狼狽売りしてしまう可能性があるからです。

つまり、ほとんどの投資家がバフェットが運用する手法を長期に適切に運用できないことを知っているからこそ、先述した投資手法を推奨しているのです。

言い換えれば「S&P500インデックスファンド」を上回る投資手法があることを意味しており、バフェットはバリュー株に投資をしています。

また、投資をする銘柄だけでなく業界も分散投資していることがポートフォリオから分かります。

それだけでなく、誰よりも正確に、どんな景気局面においても対応できるよう絶妙なリバランスを行っているのです。

レイ・ダリオの黄金のポートフォリオ

  • 米長期国債40%
  • 米国株式30%
  • 米中期国債15%
  • 金7%
  • コモディティ8%

レイ・ダリオは株式の変動リスクは債権の約3倍あるといい、リスク軽減のために債権を多くすることを推奨しています。

このポートフォリオでは、インフレ加速時に下落しやすい株式、債券のリスクを軽減してくれ、どんな景気局面を迎えても対応できるように設計されています。

バフェットとは投資手法が異なるところが興味深いです。

S&P500ETFの弱点

バフェットもレイ・ダリオも推奨するS&P500を中心とした投資ですが、両者共に実践していません。

なぜなら、S&P500には「時価総額加重平均型株価指数」というメリットでありデメリットとなる弱点があるからです。

S&P500は時価総額の大きい大型株を中心に設計されたファンドのため、FAAMG株などのハイテク株の影響を直接受けやすい弱点があります。

つまりFAAMG株の動向によってS&P500も左右されます。

仮にバブル崩壊後の日本のような経済不況が続けば、S&P500も右肩下がりで下落していく可能性もあるのです。

それを避けるためにドルコスト平均法で積み立てていくのが一般的ですが、違う投資手法としては、バフォットが実践するようなS&P500の弱点を補うバリュー株を中心とした配当貴族指数銘柄で構成した投資をすることで、特に下落相場の局面では、S&P500よりも高いパフォーマンスを発揮する可能性が期待できるのです。

配当貴族指数とは?日米の指数比較と投資するための4つの方法

バリュー株とグロース株の特徴

バリュー株とグロース株、投資手法は大きく2つに分けることが出来ます。

バリュー株とは株価が企業の本来の価値よりも割安な銘柄に投資する手法で、頻繁に売買をしません。

長期で保有することで企業が本来持つ価値まで株価が戻るのを待つ手法で、ゆっくりと時間をかけて資産を最大化させる手法です。

優秀なバリュー株とはインテルやコカ・コーラ、エクソン・モービルなど歴史があり、競争優位性があるキャッシュフローマージンの高い企業のことを指します。

一方、グロース株とはアマゾンやフェイスブックなどの成長企業を指し、これらの企業は配当を出さない代わりに、企業が成長することによるキャピタルゲインを期待して投資家は投資をします。

企業の成長に投資をすることで、大きなリターンが期待出来る反面、大きく下落することも少なくないため、バリュー株と比べてリスクが高い投資となるのです。

そのため、バフェットを始め多くの投資の賢人はグロース株投資を否定こそしないものの、一部の優秀な投資家以外はバリュー株へ投資することをオススメしているのです。

そもそも米国株はどこで買うの?

米国株投資は証券会社を通じて外国株取引口座を作り、そこから購入することが出来ます。

米国株取引の特徴として、日本の証券市場のように前場後場がなく、1株から投資が可能でストップ高がありません。

米国株式市場の取引時間は日本時間の23時30分~翌日6時の間で、サマータイム期間は1時間早く始まるので注意が必要です。

日本の証券会社を通じて米国株を購入することに限れば、サクソバンク証券やマネックス証券が充実しています。

米国株を買える日本の証券会社

米国株の未来予想

バフェットのように長期投資を前提とするならば、当然のように不況も暴落も起こるのです。

例えそれが景気の拡大期であったとしても、短期で見れば暴落や調整局面は何度となく訪れるはずです。

そういうリスクを考えて、ディフェンシブな投資手法をとるのがバフェットであり、レイ・ダリオなのです。

米国のダウ平均を約100年間チャートを見ていくと、17年周期で拡大と停滞を繰り返しています。

歴史の通りであれば2017年から2034年までの期間は拡大期となるはずです。

投資家にとっては資産を増やすチャンスであり、貯金だけでなく投資をしているかどうかで、資産の差が大きく拡大する可能があるとも考えることが出来ます。

世界各国の利下げ政策によって、世界経済が鈍化するなか、トランプ政権以降の米国は反グローバリズム政策を選択して経済成長を続けています。

米国経済の見通しは明るいものの、世界経済の鈍化がどのように米国まで波及するのかしばらく注視が必要です。

おわりに

最後にこんな実話をお伝えします。

ある日、アマゾンのCEOであるジェフ・ベゾスはバフェットとランチをした際にこう聞いたそうです。

「なぜあなたの投資哲学はシンプルなのに誰も真似をしないのですか?」と。

するとバフェットは「誰もゆっくりとお金持ちになろうとは考えないからだ」と答えたそうです。

今回解説した手法は早く資産を築く方法ではないですが、誰もが資本主義の恩恵を享受出来る可能性が高い投資手法です。

賢明な投資家こそ、世界一の投資家バフェットの哲学から学べることが沢山あるはずです。

以上が「バフェットに学ぶ 米国株投資のポートフォリオ」でした。

最後までお読み頂きありがとうございました。


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