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香港の鉄道事業者、堅調な事業に加えて不動産ビジネスの恩恵も

モトリーフール香港支局、201958日投稿記事より

香港鉄路(ティッカー:66)は、香港の公共交通機関の運営企業です。

「MTR」の名称で知られる香港鉄路の鉄道は、約99.9%の定時運行率を誇り、1日約600万人の乗客を運んでいます。

香港の住民にとって最も効率的な移動手段となっています。

時間厳守で便利ですが、通勤者からは苦情が出ています。

香港の人口密度からも想像がつきますが、一番多い苦情は朝と夕方のラッシュアワーに関するものです。

香港鉄路は、線路の延長や新駅で上昇する建設コストに直面しつつ、こういった苦情を解決しようとしています。

また、2018年10月に大幅な遅延を引き起こした信号の問題や、2つの信号システムの非互換性から発生した2019年3月の試験走行中の事故も問題視されています。

香港政府が、中国のグレーター・ベイ・エリア・イニ​​シアチブのインフラ先駆者として香港を押し上げようとしていた時に、香港鉄路でこういった問題が発生しました。

交通機関を支配

それにもかかわらず、香港鉄路の株価は過去最高値近辺にとどまっており、PER(株価収益率)は22倍近くになっています。

株価はいくつかの要因で支えられており、1つは鉄道の優位性で、2018年の市場シェアは49.3%でした。

香港鉄路のバスのシェアは35.1%、グリーンミニバスは13.4%でした。

香港鉄路には、93の駅と68の路面電車駅、そして231 kmに及ぶ広いネットワークがあります。

オーガニックな成長には、昨年の国内サービス2.0%増と平均1.1%の運賃値上げが含まれており、堅実な成長が株価のバリュエーションを支えています。

不動産ビジネスが収益に貢献

香港政府は香港鉄路を76%保有する最大株主で、利益相反の問題はあるものの、香港鉄路はこの関係から恩恵を受けています。

政府とのパートナーシップによって鉄道網を拡大し、土地などを取得しています。

これにより、香港鉄路の不動産および商業ビジネスは、収益に大きく貢献しています。

昨年の営業利益は215億香港ドルで、このうち82億香港ドルは香港の交通事業から、59億香港ドルは駅商業事業から、42億香港ドルは不動産賃貸および管理事業からです。

投資用不動産が今後の利益の押し上げ要因に

また、香港鉄路はバランスシート上に1,000億香港ドル以上の投資用不動産を保有しています。

これは、同社が不動産市場動向に影響されることを意味します。

しかし、香港の堅調な住宅需要を考えると、投資用不動産の評価額が今後の増益を支える大きな要因となるでしょう。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者で、モトリーフール・シンガポールの寄稿者であるChristopher Chuは、記事で言及されている株式を保有していません。

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