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5月に注目される米国大型株:シスコ、ゼネラル・ミルズ、ナイキ

モトリーフール米国本社、2019年5月13日投稿記事より

米国では時価総額100億ドル以上の銘柄を大型株と呼んでおり、米国株式市場の時価総額の90%以上を占めています。

大型株は中小型株よりも保守的な投資家に適しています。

現在注目される大型株として、シスコ(ティッカー:CSCO)、ゼネラル・ミルズ(ティッカー:GIS)、ナイキ(ティッカー:NKE)を紹介します。

シスコ:競争優位性を持つ市場リーダー

シスコは、ネットワークルーターやスイッチの世界最大のメーカーです。

こういった製品市場は通常成長が遅いですが、過去数四半期は企業のネットワークのアップグレード需要で急成長しています。

シスコのセキュリティおよびアプリケーション事業も2桁台で成長しており、買収や新サービス導入(ハードウェアにバンドル)で加速しています。

ネットワーク関連機器にソフトウェアやサービスを連携させるシスコの戦略は、ファーウエイやアリスタ・ネットワークスなどのアグレッシブな競合に対する競争優位性となっています。

ハイテク銘柄比較:シスコかオラクルか

この結果、シスコのソフトウェア・サブスクリプション売上は、直近四半期の全売上高の65%を占めており、前四半期よりも10パーセントポイント拡大しています。

シスコの売上高総利益率は60%を優に超えていて、中国向け売上は全体の2%に過ぎないため関税や貿易摩擦から隔離されています。

同社は2019年第3四半期(1月~3月)の売上高の前年同期比4%~6%増、非GAAPベースの1株当たり利益の15%~18%増を予想しています。

2019年度通年について、アナリストは売上高および1株当たり利益の前年比増加率を、それぞれ5%、18%と予想しており、予想PER(株価収益率)16倍の株としては堅調な成長率と考えられます。

また、同社の利益予想に基づく配当利回りは2.5%で、自社株買いも積極的に行っています。

筆者は、シスコ株をディフェンシブ株として個人的に保有しています。

なお、5月15日水曜に同社は第3四半期決算を発表するので、事業の進捗が注目されます。

ゼネラル・ミルズ:業績への懸念が投資機会を創出

食品大手のゼネラル・ミルズの時価総額300億ドルで、100年以上の歴史があります。

有名な食品ブランドを幾つも持ち、配当を通じて株主還元の長い実績があります。

現在の配当利回りは約3.8%で、歴史的レンジの上限にあります。

ゼネラル・ミルズへの投資家の懸念は2つあります。

第一は、人々の健康的で新鮮な食品志向です。

歴史的にパッケージ食品を主力としてきた同社にとって、得意な分野ではありませんでした。

しかし、同社は軌道修正しつつあり、買収(オーガニック食品のアニーズや自然食ペットフードのブルーバッファロー)、非中核ブランドの売却、既存ブランドのリフレッシュなどを進めています。

上からゼネラル・ミルズのインタレストカバレッジ・レシオ(過去12カ月)、長期負債残高(四半期末ごと)、配当利回り(過去12カ月)

出典:YCHARTS。2019年4月30日時点

第二は、負債水準です。

ブルーバッファローの買収により、ゼネラル・ミルズの長期負債残高が75%増え、また一部の市場関係者は割高な買収だったと指摘しています。

しかし、経営陣はその問題点を認識しています。

そのため経営陣は、負債を一定水準に減らすまでは増配しない構えです。

インタレストカバレッジ・レシオは4.5倍と堅実な水準で、過去1年間に長期負債を10億ドル(長期負債合計の約8%)以上返済しています。

事業の軌道修正が進み、負債も削減されれば、ゼネラル・ミルズは増配を再開するとみられます。

ナイキ:株価の一時的下落にもかかわらず見通しは堅調

スポーツシューズおよびスポーツウエア大手のナイキ株は、過去1年で20%以上上昇しています。

この背景には、同社が、予想を上回る幅広い成長を遂げていて、さらにブランドの影響力を世界的に高めているためです。

しかし、株価は3月中旬から約6%下落しています。

これは、同時期に発表された2019年度第3四半期(2018年12月~2019年2月)決算が堅調だったにもかかわらず、ドル高の影響を大きく受けていたことがあります。

しかし、世界的に事業を展開するナイキにとって、為替の逆風は目新しいことではありません。

また、経営陣は、デジタルおよびEコマース分野の強化を打ち出しており、今後数年の利益成長を牽引することになるとコメントしています。

【米国個別株動向】ナイキ、デジタル戦略で競争優位性を強化

さらに、ナイキは、2015年11月にスタートした120億ドルの自社株買い4年計画を終了させ、新たに150億ドルの自社株買い計画を開始しました。

配当利回りも約1.1%と堅実です。同社は6月後半に第4四半期決算を発表する予定です。

最近の株価下落は買い増しの好機との見方も一部にはあります。


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元記事のシスコ担当の筆者Leo Sunはシスコ株を保有しています。ゼネラル・ミルズ担当の筆者Reuben Gregg Brewerはゼネラル・ミルズ株を保有しています。ナイキ担当のSteve Symingtonは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、アリスタ・ネットワークス株、ナイキ株を保有し、そして推奨しています。

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