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急拡大している中国の株式市場に警戒

モトリーフール香港支局、201952日投稿記事より

2019年の年初来で、中国株式市場は世界市場を牽引してきました。

これは、中国株式市場の割安なバリュエーションに加えて、中国人民銀行(PBOC)を含む主要中央銀行の新たな金融緩和によるものでしょう。

株式市場の上昇は、それ以上の資産効果を生み出す傾向があります。

株高になると慎重な貯蓄行動が減り、将来への楽観から消費が増え、下落すると反対の現象が起こります。

中国政府は引き続き経済指標の低迷に苦しんでいますが、株高はそれを抜け出す第一歩となります。

資産効果が発生した場合、小売売上と投資支出の回復に拍車をかける可能性があります。

中国の個人投資家が市場を牽引

MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)がグローバル新興市場インデックスで中国のエクスポージャー拡大を決めたことを受け、外国人投資家が中国国内銘柄の比重を高めることが予想されるため、中国株式市場の活気は続くでしょう。

暫定的な見積もりでは、新たなインデックスの調整により、同国のA株に800億米ドルから1,000億米ドルが新たに投資される可能性があります。

MSCIの決断は、6.9兆米ドル規模の中国株式市場にとって朗報でしょう。

近年、中国のハイテク大手の多くが米国預託証券(ADR)として米国に上場しており、中国株式市場の信頼性が増しています。

また中国は、外資の拡大で競争を促すだけでなく、企業のコーポレートガバナンスを国際基準に近づけようとしています。

しかし、中国株式市場は1億4,800万人の個人投資家が取引の80%を占めていることから非常に不安定です。

そのため、1,000億米ドル規模の資金流入が海外からあったとしても、個人投資家の動きによって目立たなくなるでしょう。

個人投資家は一時的なニュースから勢いで取引を行い、長期投資に焦点を当てている外国金融機関に対抗します。

市場に潜む危険性

投資家は、中国株式市場の変動要因を正確に把握する必要があります。

現地のファンドフローに従うと、一般的に使用されるPER(株価収益率)などのバリュエーション指標が無視されてしまいます。

つまり、外国人投資家は、高いボラティリティ環境下で比較的PERの高い銘柄を購入していることになります。

多くの中国銘柄は香港で上場しており、香港株式市場は国際的な市場であり機関投資家のプレゼンスも確固としています。

このため、中国に本拠を置く上場企業は、多くの場合、香港市場において合理的かつ現実的なバリュエーションで取引されているとみられます。


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