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タイの酒類・飲料大手タイ・ビバレッジのROEに注目

モトリーフール・シンガポール支局、201956日投稿記事より

タイの酒類・飲料大手タイ・ビバレッジ(ティッカー:Y92)は、スピリッツ、ビール、ノンアルコール飲料、食品の4つの異なる分野で事業を展開している食品飲料会社です。

象のマークの「チャーン」ビールが有名です。

この記事では、タイ・ビバレッジのROE(自己資本利益率)について詳しく説明していきます。

ROEとは

ROEを重視するのは、企業が株主の資本をどれほど効率的に使って利益をあげているかが分かるためです。

20%のROEは、企業が100円の株主資本につき20円の利益を生み出していることを意味します。

一般的に、ROEが高ければ高いほど会社の収益性は高く、高いROEは企業が質の高いビジネスを営んでいることを示唆しています。

なお、借入金を増やすことでROEを高められます。

しかし、高いレバレッジは企業の財務リスクを増大させるため、注視すべきでしょう。

ROEの計算

ROEの計算式は以下の通りです。

ROE=純利益÷株主資本(日本では自己資本)

そして、その計算式は以下のように分解できます。

ROE =総資産回転率×売上高純利益率×財務レバレッジ

この分解された計算式から、企業の3つの重要な側面が見えてきます。

つまり、企業がどれだけ資産を有効活用しているのか(総資産回転率)、売上高がどれだけ効率的に純利益に結びついているのか(売上高純利益率)、そして、財務リスクをどの程度負っているのか(財務レバレッジ)、についてです。

それでは、タイ・ビバレッジのROEを見ます。

タイ・ビバレッジのROE

総資産回転率は、どれほど資産が活用され、効率的に売上に結びついているかを表しています。

これは、売上高を総資産で割ります。

タイ・ビバレッジの場合、2018年度(2018年9月期)の売上高は2,236億バーツ、総資産は4,014億バーツでした。

つまり、総資産回転率は0.58となります。

売上高純利益率は、売上高に対する純利益の割合です。

2018年度のトップグローブの純利益は207億バーツ、売上高は2,326億バーツだったので、売上高純利益率は8.9%でした。

また、財務レバレッジは総資産と自己資本の関係を示しており、総資産を自己資本で割ります。

この比率が高くなればなるほど、より多くの負債に依存していることを意味し、高い財務リスクを示唆します。

2018年度のタイ・ビバレッジの総資産および自己資本は、それぞれ4,014億バーツおよび1406億バーツだったので、財務レバレッジは2.85倍になります。

以上3つの指標をかけると、タイ・ビバレッジのROEは15%になります。

まとめ

ROEはビジネスの質を理解するための優れた指標であり、構成する3つの要素すべてを確認すべきです。

一般的には、総資産回転率と売上高純利益率が業績をよりよく反映しています。

企業の全体像を把握するためには、タイ・ビバレッジおよび競合他社の過去のROEを確認すべきでしょう。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者で、モトリーフール・シンガポールの寄稿者であるLawrence Ngaは、記事で言及されている株式を保有していません。

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