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5月に注目される中国関連株3銘柄

中国株式市場は、米中貿易摩擦や不透明なグローバル経済の影響を受け昨年は大きく下落しました。

今年に入り株式市場は回復傾向を見せていますが、依然米中問題などの影響を大きく受けています。

このような状況下、中国関連銘柄のAOスミス(ティッカー:AOS)、テンセント・ホールディングス(ティッカー:TCEHY)、百度(バイドゥ、ティッカー:BIDU)の動向が注目されます。

AOスミス:中国の成長減速が事業を圧迫

AOスミスは米国の給湯器・浄水器メーカーですが、中国市場に大きく依存しています。

従業員16,300名のうち約10,000名が中国をベースとしています。

中国の9,000以上の店舗で給湯器を販売しており、7,500店舗で浄水器を扱っています。

AOスミスは20年前に中国に進出して以来、拡大する中間層の需要を享受し、事業は順調に拡大してきました。

しかし投資家は、同社があまりにも中国の成長に依存し過ぎているのでは、と懸念しています。

AOスミスの2018年売上高の34%を占める中国は、近年最も深刻な金融市場の調整を経験しました。

これが、消費者の購買動向に悪影響を与えています。

それは、AOスミスの2019年第1四半期の決算でも明らかです。

中国が大部分を占める「その他の世界」セグメントの売上は、前年同期比で21%も減少しました。

そして同セグメントの営業利益率は5.3%に過ぎず、一方北米セグメントの営業利益率は22.2%でした。

経営陣は、中国の経済減速が今後数四半期間は続くと予想しています。

投資家は米中摩擦がAOスミスに及ぼす影響を注視しており、米中貿易戦争が本格化した場合は、同社の短中期的な成長見通しを大きく圧迫する可能性があります。

テンセント:中国最大のゲーム企業の決算報告に注目

記事執筆時点で、テンセントの株価は年初来で約25%上昇しており、昨年の下落分を取り戻してさらに上げています。

しかし、経営陣は依然として同社株は過小評価されていると考えており、そのため、発行済み株式の15%までの買い戻し計画の承認を5月15日に株主に求める予定です。また、同日に第1四半期決算を発表します。

投資家は注目すべきでしょう。

中国最大のゲーム企業であるテンセントは、最近解除された中国規制当局によるゲーム関連認可凍結の影響を大きく受けてきました。

凍結は解除されたものの、新たなゲーム規制は以前よりも厳しくなっており、認可数も少なくなったようです。

テンセントの決算発表では、中国の規制に関する同社の見解に注目が集まりそうです。

また、売上高の多角化を狙うテンセントのクラウドサービス、WeChat(「微信」、中国の代表的なモバイル・メッセージ・プラットフォーム)、決済サービス等の業績も注視すべきでしょう。

決算発表の電話会議では、4月に発表された、任天堂との提携によるゲーム機「スイッチ」の中国市場投入に関するコメントも投資家の関心を引くとみられます。

任天堂とテンセントの「スイッチ」中国市場投入の行方

百度:「中国のグーグル」の最新動向に注目

「中国のグーグル」と言われる百度は、中国のオンライン検索エンジン市場の約80%を握っており、膨大な広告ビジネスを展開しています。

2018年通年の売上高は前年比28%増の1,023億人民元(148億8,000万ドル)に増加しており、広告売上が大きく貢献しています。

広告ビジネス以外では、拡大しているAI(人工知能)市場でのプレゼンスを強化しています。

数年前にグーグルのAIプロジェクトの中核エンジニアを招いて自社開発を進め、現在のAI部門の人員は2,000以上に拡大しています。

AIチームが特に力を入れているのが、自動運転車です。

百度は、「アポロ」と呼ばれる自動運転車プラットフォームを開発しており、2021年にはこのプラットフォームに基づく業務用自動運転車が道路を走る予定です。

急拡大する中国のAI企業。抑えておくべきはこの3銘柄

5月後半に百度は2019年第1四半期(1月~3月)決算を発表する予定で、経営陣の予想では売上高は235億人民元~247億人民元(34億2,000万ドル~36億ドル)で、中間値で見た場合、前年同期比15%増となります。他を圧倒する検索エンジンの業績と自動運転車等のAI事業の進展が注目されます。


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元記事の百度担当の筆者Chris Neigerは、記事で言及されている株式を保有していません。AOスミス担当の筆者Maxx Chatskoは、記事で言及されている株式を保有していません。テンセント担当の筆者Neha Chamariaは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、百度株とテンセント・ホールディングス株を保有しており、そして推奨しています。モトリーフール社は、任天堂株を推奨しています。

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