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配当金を中心にした生活は可能なのか?不労所得について考える

配当金で生活をするには一体いくらの元金が必要になるでしょうか。

ここでは、生活するのに20万円が必要として考えていきます。

配当金で生活をするには

月20万円、年にして240万円の配当金が必要として、株式の配当金なら株価ベースで4%前後として6000万円くらいが、必要な元金としては最も現実的な額です。

ただし、株式の運用では、株価の上下が激しいので、株価が安い時には4%を越える銘柄は多く、株価が上昇している局面では配当金は4%を切るものが多くなってきます。

配当金だけで生活をしようと思えば、配当率の高い数銘柄の配当権利確定日を調べて、少なくともその2、3ヶ月前に株式を購入しておく必要があります。

権利確定日近くになれば、同じような考えの人が株を購入するので、株価は上がります。

このような銘柄は、3月に権利確定日が来る場合が多く、資産は必ず数社に分散しておくことが必要でしょう。

また、3月以外に権利確定日がある銘柄もあり、良く調べておけば、多くの配当金が得られます。

また、各種優待券のうち金券ショップで交換できるものは、その分も配当金相当に組み込めるでしょう。

配当金に相当するもの

では、配当金に相当するようものは他にないのでしょうか。

投資信託ならば、分配金というのがありますが、ここでは株式投資の配当金を前提としているので、分配金については考えません。

実は、株式投資には貸株金利という収入を得る手段があります。

貸株とは?塩漬け株を有効活用できるサービスのメリット・デメリットを解説

株式投資をしている人の中には、信用取引きと言って証券会社から株式を借りて取り引きをする人々がいます。

信用取引きは、自己破産と隣合わせにあり、初心者や素人にはけっしてお勧めできるものではありません。

ここで貸す側の証券会社について考えてみます。証券会社はいつも多くの株式を所有しているわけではなく、信用取引きをする人々に株式を貸し出すために、実際に株式を所有している人々に金利を払って借り受けます。

この時の貸し手が受け取る金額を貸株金利と言います。

貸株金利を得ることは、信用取引きをすることと違い、大きな危険はありません。

ただし、貸株金利を得るためには注意しなければならない点が、2つあります。

まず第1に株式を貸し出しているので配当金は得られません。

その代わりに証券会社から、同じ額を配当金相当額として支払われます。

貸し手としては大きな違いはないのですが、課税される税金が配当にかかる所得税ではなくて、雑所得にかかる税金になります。

配当金にかかる税金は、確定申告時に損益通算ができて、3年間繰り延べすることが可能ですが、雑所得にかかる税金はできません。

第2に気をつけるべきは、貸株金利は銘柄によって大きく異なり、話題になっている成長株は取引が多いことから10%を越える高い貸株金利が得られることもありますが、割安株など人気が無い株の貸株金利はたいへん低いです。

配当金が高い銘柄は、貸株金利は低い場合が多い様です。

そのほか、貸株金利を得るためには株を貸し出すので、その間に証券会社が倒産すれば、ほふりの機能が働かないので、株式が危険にさらされる可能性はありますが、大手の証券会社ならあまり問題にはならないでしょう。

配当金の多い銘柄

配当金の高い銘柄としては、商社、電力株、建築会社、銀行や証券会社などインフラ整備に多くの資金を投入しなければならない会社や金融関係の会社が多いようです。

ただし、資金が集まらないので高配当をうたい多額の資金を得ようとする問題ありの会社も多いので、注意が必要です。

元金を作るために

これまで見たところでは、配当金生活を送るには少なくとも6000万円程度の元金が必要で、サラリーマンにとってはかなりの高額だと思います。

サラリーマンが己の才覚でこのくらいの大金を作ることが可能なのは、株式投資が最も確率が高いと思います。

それも信用取引などは一切せずに、割安株投資と一部の成長株を組み合わせたポートフォリオで堅実な投資を心がけることが大切でしょう。

ただ、この様にして元金を6000万円ほど蓄えた人は、果たして、配当金生活をするでしょうか。

株式投資でこのくらいの金額を築ける人は、多分会社を辞めて専業投資家になる可能性が高いでしょう。

実例は、月刊マネーなどの金融雑誌に登場する成功者達で、配当金生活をする様な人はひとりとして見られません。

これらの人々は、自らの持つ才能に気がつき、それを生かせる様な生き方に変わっていくようです。

配当金生活はこのような株式投資人生の通過点と考えた方が良いのかもしれません。

不労所得だけの生活は本当に楽しいか?

配当金生活を不労所得の生活というのは、株式投資をやるものにとっては少し違和感があります。

株式投資で得た財産は「あぶく銭だ」と考える人も日本には多いようですが、それは株式投資の本質を見誤っています。

配当金や貸株金利やキャピタルゲインは、己の眼力で良くなるであろう会社に投資し、その会社の成長とともに自らも利益を得た結果であって、その裏には多くの努力や失敗やリスクの克服があるのです。

それを単純に不労所得と思う人は、もう少し経済を良く勉強すべきだと思います。

さて、配当所得の生活とはどのような生活でしょうか。

年金生活はこれにたいへん良く似ています。

誤解のないように強調しますが、年金は決して不労所得ではありません。

単身者なら月20万円程度で生活できるので、配当所得の生活に似ています。

それでは、年金生活は、現役の時の忙しい生活に比べて楽しいでしょうか。

多くの年金生活者は、現役時代の華やかな生活を忘れることができません。

このことから判断すると、配当金生活はそれほどバラ色では無いようです。

最後に

多くの人は、お金に追われる生活から脱出したいと思い、配当金生活に憧れます。

いずれ誰もが定年を迎え、年金生活を迎えます。配当金生活は、物理的には年金生活と同じで、多くの年金者を見ているとそれほどバラ色の生活では無いように見えます。

その意味では、サラリーマンが夢見る配当金生活は蜃気楼なのかもしれません。


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