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ハイテク銘柄比較:フェイスブックとグーグル(アルファベット)

モトリーフール米国本社、2019年5月4日投稿記事より

フェイスブック(ティッカー:FB)と親会社がアルファベット(ティッカー:GOOG、GOOGL)のグーグルは、デジタル広告分野におけるグローバルリーダーです。

2社の強みは異なっていますが、それぞれの今後の展望について見ていきましょう。

調査会社eMarketerによれば、デジタル広告は急速に拡大しており、今年の市場規模は前年比17%増の3,270億ドルに達する見込みです。

米国では、デジタル広告の市場規模は、すでに既存の印刷媒体やテレビを上回っています。

デジタル広告分野における両社の強みは異なっています。

検索エンジンを支配するグーグルに対して、フェイスブックは客観的なユーザー情報を広範に把握していて、両社ともに効率的な広告提案が可能です。

両社のビジネスモデルの強みが、高い営業利益率につながっています。

そして、デジタル広告市場の成長が両社の業績を下支えしています。

下のチャートでも分かるように、過去5年間、両社の株価はS&P500インデックスを上回っています。

フェイスブック(青)、アルファベット(オレンジ)、S&P500インデックス(赤)の株価推移(単位:%)

出典:YCHARTS。2019年4月30日時点

フェイスブック:進化を続けるソーシャルネットワーク

フェイスブックは、プライバシー問題で厳しく追及された2018年を乗り越え、2019年の株価は年初来で48%上昇しています。

同社は、プラットフォームで全メッセージを暗号化するなど、プライバシー対策に力を入れています。

そして、プライバシー問題の逆風にもかかわらず、相変わらず広告ビジネスは強い伸びをしめしています。

第1四半期の売上高は前年同期比26%増の151億ドルで、調整後営業利益率は42%、調整後1株当たり利益は1.89ドルでした(前年同期が1.69ドル)。

北米および欧州のユーザー数の伸びは落ち着きつつありますが、他の地域のユーザー数は急拡大していて、世界全体のユーザー数は前年同期比8%増でした。

フェイスブックは、2019年下半期売上高の減速を予想しています。

これは、EUでユーザー情報保護に関する新規制が施行されるためです。また、人員、安全性、セキュリティ、インフラへの投資を拡大させるため、営業利益率の縮小も予想しています。

フェイスブックは現在、PER(株価収益率)24.9倍で取引されています。

【米国個別株動向】フェイスブック、予想を上回る増収増益決算

アルファベット:拡大を続けるハイテク株の代表

近年、アルファベットは、グーグルおよびその広告ビジネスの枠を超えて進化しています。

最近のハードウェア関連の新機軸には、「グーグルホーム」スマートスピーカー、「クロームキャスト」ストリーミング機器などが含まれます。

アルファベットはまた、クラウドビジネスも構築しつつあり、アマゾンやマイクロソフトとの競争になっています。

また、自動運転車開発やベンチャーキャピタル事業も行っています。

しかし、アルファベットの業績は、引き続き広告ビジネスに大きく依存します。

そして、第1四半期決算発表は、投資家の懸念を誘う内容でした。課金クリック数の増加が大きく減速し、過去数四半期の60%台から39%に落ち込みました。

広告収入の増加も減速したため、株価は7.5%下落しました。

また、アマゾンが広告ビジネスに昨年本格参入し、競争が激しくなっています。

競争激化の影響を受け、第1四半期にグーグルの1クリック当たりの広告単価も前年同期比で19%減少しました。

EC(欧州委員会)に対する約70億ドルの制裁金支払いを除くと、アルファベットのPERは26.1倍です。

【米国個別株動向】アルファベット決算:グーグルの広告収入減速

結論

フェイスブックとアルファベットのバリュエーションは同様で、両社とも配当を出していません。

また、両社ともバランスシートに大量の現金を保有しています。

両社にはデジタル広告の各分野で圧倒的な支配力があり、大きな競争優位性があります。

これまでと同様に、両社の株はS&P500インデックスをアウトパフォームするとみられます。

しかし、両社を比較した場合、フェイスブックの方が優勢と考えられます。

フェイスブックの成長はアルファベットより速く、事業ポートフォリオ間にもシナジーが見込まれます(アルファベットの場合、本業に全く関係ない事業セグメントが幾つもあります)。

フェイスブックのユーザー基盤は依然拡大しつつあり、さらにインスタグラムのポテンシャルは大きく、フェイスブックの今後の成長を牽引する可能性があります。

このため、両社を比較した場合、フェイスブックは今後数年間アウトパフォームすると考えられます。


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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。

元記事の筆者Jeremy Bowmanは、アマゾン株、フェイスブック株を保有しています。モトリーフール社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、アマゾン株、フェイスブック株、マイクロソフト株を保有し、そして推奨しています。

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