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価値がゼロにならない?実物資産への投資について解説します

投資は分散投資が大切、という話をご存知の方も多いかと思います。

このようなことから株式投資や外貨預金だけではなく、金や不動産など実物資産への投資を検討されている方もいらっしゃるでしょう。

しかし実物資産への投資は情報も少なく、実際に投資することができていない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、実物資産への投資を行うために

  • 実物資産を持つメリット
  • 実物資産のデメリット
  • 代表的な実物資産
  • 不動産や金はETFで保有することも可能

以上について解説していきます。

この記事を読んで頂ければ、実物資産のメリット、デメリットをしっかりと理解でき、投資の幅を広げていくことができるようになります。

ぜひ最後までご覧ください。

実物資産とは

そもそも実物資産とはどのような資産を指すのでしょうか?

まず資産と呼ばれるものには大きく2つ存在します。

1つ目は金融資産です。

現金、株式、債券などが該当します。

金融資産の大きな特徴として、その物自体には価値がないということです。

現金に価値がない?

少し違和感を感じられるかもしれませんが、現金に価値があるというのは価値を裏付ける機関が存在するからです。

その機関とは日本であれば日本銀行です。

紙幣を良く見てみると、「日本銀行券」と書かれています。

これは日本銀行がその価値を保証してくれているのです。

株式や社債などにも同様なことが言えます。

それら自体には何も価値がないのですが、発行した企業がその価値を保証してくれています。

2つ目の資産は、実物資産です。

金、銀、プラチナ、不動産、美術品、骨董品などが該当します。

これらには価値を裏付ける機関などは存在せず、その物自体に価値があります。

自らが価値を持つものが実物資産と考えていいでしょう。

このように自らが価値を持つ実物資産ですが、投資できることは知っていてもその特徴などを知らない方も多いと思います。

そこで以下では、メリット、デメリットを中心に解説していきます。

実物資産を持つメリット

自らが価値を持つ実物資産ですが、具体的にどの様なメリットがあるのでしょうか。

メリットとして、大きく以下の2つが挙げられます。

  1. 資産価値がある
  2. インフレに強い

資産価値がある

前述させて頂いた通り、実物資産にはその物自体に価値があります。

たとえば、金はいつの時代でも価値ある物とされてきました。

その例として、オリンピックの金メダルがあります。

どの競技でも1位になれば、金メダルが与えられます。

つまり全世界共通で金には価値がある物と理解されています。

また金は自動車部品、電化製品など様々な分野で利用されることが多く、資源としての価値もあります。

いつの時代でも金に対しての需要があるため、価値が保たれているということになります。

インフレに強い

インフレとはインフレーションの略称です。

インフレは物の値段が上がり続けることで、言い換えればお金の価値が下がっていくことです。

近年、日本銀行が年間2%のインフレ率を目標とするなど、日本ではインフレに対してポジティブに捉えられることがあります。

ところが世界を見渡してみると、南米のベネズエラでは2019年2月現在の物価上昇率(インフレ率)が年率229万5981%でした。

参考:日本経済新聞

つまり物価が1年間で229万%も上がっていくのと同時に、お金の価値が下落していくのです。

もしベネズエラ国内で預金をしていると、あっという間に紙くず同然となってしまうのです。

このようなインフレに備える手段として、その物自体に価値がある実物資産が重宝されます。

いくらインフレが進もうが、常に需要がある実物資産の価値は下がりにくいのです。

実物資産のデメリット

一方デメリットは大きく以下の2つが挙げられます。

  1. 流動性が低い
  2. 保有コストが発生する
  3. その物自体が利回りを生まない

流動性が低い

現金はもちろん、株式や債券などは市場で売却すればすぐに換金することができます。

ところが実物資産はすぐに換金することができません。

たとえば不動産は自分が売却したい時にすぐに売却出来ない可能性があります。

すぐに買い手が見つかればいいのですが、中々現れないこともあります。

保有コストが発生する

実物資産には保有している間にコストが発生する場合があります。

その例として不動産が挙げられます。

不動産を購入し誰かに貸し出す場合、賃料収入が発生します。

その一方、固定資産税や管理費などのコストがどうしても発生してしまいます。

その物自体が利回りを生まない

前述の不動産は誰かに貸し出せば賃料収入が発生しますが、金、銀、プラチナなどはそのような利回りを生み出せません。

金、銀、プラチナなどは不動産と違い誰かに貸し出すことはほとんどないため、そこから収入を得ることが難しいです。

一方株式や債券などの金融資産は保有していれば、配当金や利子を生み出してくれます。

あくまで価値の保存という側面が強いことが特徴でしょう。

代表的な実物資産

それでは具体的に代表的な実物資産はどのような物があるのでしょうか?

代表的な実物資産は以下の通りです。

  • 不動産
  • 金、銀、プラチナ
  • 骨董、美術品

一部前述させて頂いた実物資産もありますが、特徴なども踏まえ紹介していきます。

不動産

不動産は代表的な実物資産として挙げられる最も一般的な例と言ってもいいでしょう。

まず不動産は土地と建物に分けれらますが、どちらにも価値があると認識されています。

土地の価値を確認する指標として、国土交通省が毎年3月に発表する公示地価という指標があります。

参考:日本経済新聞

建物に関してはこの地価に連動することが多いですが、こちらも実物資産としての価値があります。

間取りや向きなども価値を保つためには重要な要素です。

不動産というと不動産投資を思い浮かべる方も多いですが、居住目的で購入した住宅も不動産です。

住宅購入をする場合でも、投資する時と同じように、将来的に価値が減少しないか見極めることも重要です。

金・銀・プラチナ

金、銀、プラチナは不動産と異なり、利回りを生まない資産です。

しかし産業用に利用されたり、宝飾品としての需要があるため常に価値を持ち続ける資産でもあります。

近年、金とプラチナに関し不思議な現象が発生しています。

本来プラチナは金に比べ産出量が圧倒的に少なく希少価値も高く、価格も高くなる傾向がありますが、最近この価格が逆転しています。

その理由は電気自動車の存在があります。

近年、環境規制を受けてガソリン車から電気自動車への流れが世界的に起きています。

ガソリン車はエンジンが燃料を燃焼させ、エネルギーを作ります。

その際、ガソリンを燃やしたことで排気ガスを発生させ、マフラーという筒状の部品を通じて排出されます。

そして排ガスを出す際に環境配慮から、触媒という部品を通すのですがそこにプラチナが使われます。

一方電気自動車は排気ガスを一切出さないため、プラチナを使用することがありません。

中国をはじめ欧州などでは、EV車を斡旋しており今後はガソリン車の需要は減っていく一方です。

まさに、風が吹けば桶屋が儲かるとはこのようなことをいうのでしょう。

骨董・美術品

骨董、美術品も実物資産に該当します。

たとえば、日産自動車が1999年に発売したスカイラインGT-R(R34型)という車があります。

一般的に中古車は年数を経ることで価値が目減りすることが多いですが、この車に関しては逆に価値が上昇しています。

販売当初はグレードにもよりますが、おおよそ700万円ほどでした。

ところが2019年現在、中古車サイトで1,000万円を越す価格を付けています。

自動車は熱狂的なマニアが多いことから需要が衰えないという特徴もあります。

このように、骨董・美術品には熱狂的なマニアが絶えず、希少価値が高いなどの条件を満たせば常に価値を持ち続けることになります。

不動産や金はETFで保有することも可能

不動産や金が実物資産として、その物自体に価値があることを紹介させて頂きましたが、実際にどこで購入すればいいのでしょうか?

不動産であれば不動産屋に行き、金であれば銀行や貴金属店で購入するしか方法がないのでしょうか?

実はそうではありません。

ETF(上場投資信託)という商品を聞いたことがあるでしょうか?

ETFとは東京証券取引所に上場している投資信託で、そのジャンルが日経平均株価に連動するものや不動産、金価格に連動するものなどがあります。

つまりETFを通じて間接的に不動産や金を購入することが可能なのです。

しかも実際に購入するよりも、少額から始めることができ、中には1万円ほどからでも購入可能です。

不動産については、REIT(不動産投資信託)指数に連動したものがETFとして存在します。

REITとは、賃料収入を得る目的で投資法人を立上げ、その法人が証券を発行し上場させているものを指します。

ETFではそのREITの指数に連動した商品があります。

金については金価格に連動したもので、実際に現物の金と交換できるETFも存在します。

ETFを通じて比較的少額から実物資産を保有してみてはいかがでしょうか?

まとめ

実物資産の特徴などを中心にお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の記事のポイントは、

  • 実物資産はその物自体に価値があり、インフレに強い
  • 実物資産は流動性が低く、保有コストが発生する
  • 金、銀、プラチナなどは利回りを生まない
  • 実物で購入しなくても、ETFを通じて購入することが可能

でした。

実物資産は経済危機や、インフレなど経済が混乱した時にはとても心強い見方です。

一方好景気の時には見放されてしまうこともあり、好景気である時こそ実物資産を組み入れてみてはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。


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