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海外ETFを利用するリレー投資とは?リレー投資を行うタイミングも解説

投資の方法は幾つもあり、過去にはメジャーだったが、投資業界の変化によって使われなくなった投資方法もあります。

リレー投資もその1つになります。

リレー投資は2000年代に誕生すると、様々な雑誌に取り上げられ注目された投資方法になります。

今回はそんなリレー投資とは、どんな投資方法だったのか解説します。

リレー投資のメリット・デメリット、リレー投資を行うタイミングに付いても解説します。

ぜひ、最後までご覧ください。

リレー投資とは?

リレー投資とは、ファンドを買い替える投資方法です。

主に、インデックスファンドで積み立て投資をしていき、まとまった金額になったらETFに切り替える投資方法を指していました。

リレー投資に付いて解説する前に、個々の名称について簡単に解説をします。

インデックスファンドとETFとは

インデックスファンドとETFは、どちらも投資信託を指します。

TOPIXや日経平均のような、日本経済の動向示す経済指標と連動した運用成績を目的としており、これらの株価指数と同じようにチャートが動きます。

インデックスファンドとETFの違いは、売買方法にあります。

インデックスファンドの場合、普通の投資信託と同じように証券会社から投資商品を購入して、時期を見計らって売却をします。

一方で、ETFは証券会社を通じて第三者の投資家から購入し、売却する時も証券会社を通じて投資家に売却します。

つまり、ETFは普通の株式を購入するのと同じやり方で売買ができるのです。

リレー投資のやり方

話をリレー投資に戻します。

例えば、毎月10万円ずつインデックスファンドに投資をしたとします。

一年が経過し、投資した資金は120万円ですが、利益を含めれば160万円になっていたとします。

これを売却し、改めて海外のETFに資産を投じるのをリレー投資と呼びます。

この投資方法は、2000年代に誕生した方法で、多くの投資家が実践していたやり方になります。

それには理由があるのです。

ETFでリレー投資を行うメリット

リレー投資が誕生した2000年代は、国内のインデックスファンドの信託報酬が高額でした。

最近のインデックスファンドの信託報酬は0.19%~0.30%ほどですが、1999年7月にスタートした「りそな・日経225オープン」の信託報酬は0.81%となっていました。

一方でETF、それも海外のETFは信託報酬が0.04%前後と非常に安いのがメリットとなっています。

そのため、ずっと国内のインデックスファンドを利用するよりも、海外ETFに資金をリレー(移動)した方が総合的に判断して得なケースが多かったのです。

また、まとまった資金を持っていないサラリーマンが、インデックスファンドを利用して積み立て投資をしていた時代でもあったので、積み立て投資の次の投資先として海外ETFは人気でした。

ETFでリレー投資を行うデメリット

一方で、リレー投資には無視できないデメリットが2つあります。

1つはコストです。インデックスファンドに積み立て投資をする段階で、まず投資信託報酬が発生します。

次に、積み立てた資金を売却して利益が出れば税金が発生。

次に、海外ETFを購入する為に、円を外貨に換える為替コストが発生。

海外ETFの場合は、購入するたびに購入手数料が発生します。

買うだけでも、インデックスファンドの信託報酬、売却時の課税、為替コスト、海外ETFの購入手数料が発生しているのです。

そして、同じ事が売却時にも発生します。

海外ETFの売却手数料。外貨を円に換えるための為替コスト。そして外国で発生した利益に対して、日本とその国に納税をしないといけません。

これらのコストが、国内インデックスファンドの信託報酬を上回ってしまうと、リレー投資をやるメリットがありません。

2つ目のデメリットは、上記の手続きです。

投資で利益が出れば、その年の確定申告に計上しなければなりませんし、外国での投資で利益が出れば、日本とその国で納税する必要があります。

これらの作業をこなすのは非常に面倒で、手間が掛かります。

何より、現在の国内インデックスファンドの信託報酬は海外ETF並になってきた事から、リレー投資を行うメリットを見出すのは難しいです。

リレー投資はどのタイミングで行えば良い?

それでも、新興国の海外ETFは魅力的です。

経済が成長中だと、運用成績が良く、国内のインデックスファンドやETFを利用するも利率が良い場合があります。

そのため、リレー投資を行う投資家は少なからず残っています。

また、海外ETFに限定せず、国内のETFにリレーする方法もあります。

では、実際にリレー投資をどのタイミングで行うかというと、自分の定めたタイミングか損を出している時になります。

例えば、毎月積み立て投資を行い、1年後にETFに乗り換えると定めたら、その通りに機械的に行いましょう。

あと少し待てば、もっと利益が出て大きな資産でリレー投資ができる、なんて欲を出すと損が出た時に心が疲れてしまいます。

投資は、自分で決めたルールを頭の上に持っていき、そのルールに従って実践しましょう。

もう1つのタイミングは損が出た時になります。

意外に思われるかもしれませんが、これには理由があります。

インデックスファンドで利益を出した場合、NISA口座で購入していなければ利益に対して課税されてしまいます。

しかし、別の口座で損を出していれば、その利益は相殺されて、課税対象にならない場合があります。

インデックスファンド自体で損を出している時は、売却しても課税対象にはなりません。

このように損を利用すれば、リレー投資にかかるコストを少しでも減らせます。

そのため、インデックスファンドにある程度の資産が溜まっていて、損を出した時がリレー投資に切り替えるタイミングと言われています。

まとめ

以上が、リレー投資の解説になります。2000年代に流行した投資方法ですが、現在でも行っている投資家は少なからずいます。

ただし、リレー投資で利益を上げるには、リレー先の海外ETFが安全なのかどうか調べたり、その国の税法がどうなっているのか確認する必要があります。

そのため、上級者向け投資方法となっています。今回の記事を読んで、投資への興味が深まれば幸いです。


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