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【米国個別株動向】GM、短期的な逆風にもかかわらず通期見通しは堅調

モトリーフール米国本社、2019年5月4日投稿記事より

ゼネラル・モーターズ(ティッカー:GM、以下「GM」)が先日発表した2019年第1四半期(1月~3月)決算は、純利益は前年同期比で倍増しましたが、調整後営業利益は減少するなど、投資家にとってはやや期待外れな結果となりました。

決算発表後、株価は2.6%下落しました。

【米国個別株動向】GM決算:保有するリフト株上昇などで純利益倍増

しかし、第1四半期の業績は、一部工場での新車生産準備のための稼働中止などの短期的な逆風の影響を受けており、通期の見通しは堅調とみられます。

4月30日に発表した第1四半期決算によれば、調整後営業利益は前年同期の26億ドルから23億ドルに減少しました。

特に、GMの三大収益源であった北米、中国、GMフィナンシャル(金融部門)で、営業利益が前年同期比で減少しています。

調整後1株当たり利益(EPS)も、前年同期の1.43ドルから1.41ドルに減少しました。

0.31ドルの一時的な利益を除くと調整後EPSは1.10ドルに低下し、アナリストのコンセンサス予想1.11ドルを下回りました。

この決算発表後、GMの株価が下落しました。

一方、GMよりも前に第1四半期決算を発表したフォード・モーター(ティッカー:F)の場合、リストラの進捗が好感され、株価は10.7%上昇しました。

一部工場の稼働停止が響く

北米の第1四半期の調整後営業利益は、前年同期の22億ドルから19億ドルに減少しました。

減益の最も大きな要因は、2020年モデル投入準備のためにアーリントン(テキサス州)のフルサイズSUV(スポーツ多目的車)工場の稼働が停止していたことです。

このため、同工場の第1四半期の生産は前年同期比2万3,000台減となりました。

2019年下半期に状況は大きく改善へ

GMは、第2四半期も一部車種で新車準備の工場稼働停止期間があり、平均を下回る業績を予想しています。

しかし、下半期に入ると各工場が本格的に稼働し始め、利益率の高い新車の量産が始まる予定です。

この結果、GMの営業利益とキャッシュフローは、2019年の下半期には大きく改善すると予想されています。

なお、トラック販売低迷のリスクが、おそらくGMの2019年見通しに関する最も大きな不安材料です。

第1四半期のフルサイズトラックの国内出荷台数は、前年同期比12.5%減でした。

これに対して、フォードとクライスラーが市場シェアをかなり拡大させました。

もしフルサイズトラックの売上の回復がなければ、最も利益率が高い車種の一部で生産を縮小する必要が出てきます。

しかし、今のところフルサイズトラックの出荷は予想通りと見込まれ、3年連続で通年の調整後EPSは6.50ドルを超えるとみられます。


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元記事の筆者Adam Levine-Weinbergは、フォード株とゼネラル・モーターズ株を保有しています。モトリーフール社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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