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バークシャーの株主総会でバフェットが強調した7つのポイント

モトリーフール米国本社、2019年5月4日投稿記事より

バークシャー・ハサウェイ(ティッカー:BRK-A、BRK-B、以下「バークシャー」)は、4日土曜に年次株主総会を開催しました。

いつも通り、会長兼CEOのウォーレン・バフェットと副会長のチャーリー・マンガーが数時間にわたり株主の質問に答えました。

以下で、バフェットのコメントから7つの重要なポイントを説明します。

【米国個別株動向】バークシャー決算とバフェット発言で注目すべきこと

1.自社株買いについて

バークシャーは、2019年第1四半期に17億ドル分の自社株買いを行いました。

これは、2018年下半期の自社株買い総額よりも大きいものです。

なお、バークシャーは2018年半ばに自社株買いプログラムを修正し、バークシャー株が本源的価値よりも割安になっているとバフェットとマンガーが判断した場合、自社株買いをいつでも行えるようになっています。

自社株買いは確かに拡大したのですが、バークシャーの現金が積み上がっている状況下で(約1,140億ドル)、多くの投資家が望んでいた規模ではありませんでした。

これに対してバフェットは、保守的に自社株買いを行っており、現金は自社株買いのためにあるのではないと述べました。

そして、「バークシャーの株価が本源的価値よりも低くなった場合には、自社株買いをためらわない。1,000億ドルを費やす準備はある」と述べました。

2.民主党で高まる「社会主義」論議について

バフェットは、自らの政治的見解を常に明確にしています。

彼は民主党支持者であり、2016年の大統領選ではヒラリー・クリントンを支持していました。

2020年の大統領選にむけて、一部の民主党候補は「社会主義」的な政策に傾いています。

これに関連した質問に対して、バフェットは個人的な見解と前置きした上で、純粋な社会主義的な考えを否定し、「私は真の資本家である」と答えました。

そして、強力な社会的セーフティーネットが必要だが、そのことにより米国は社会主義国家にはならないと述べました。

3.クラフト・ハインツについて

バークシャーのクラフト・ハインツ(ティッカー:KHC)株取得は最も大規模な投資の一つでしたが、近年株価は大きく下げており、2017年の年初から60%以上下落しています。

そして、会計に関する問題により2019年第1四半期決算の発表が遅れています。

バークシャーは2015年にクラフト・ハインツの27%の株を購入しましたが、バフェットは最近、割高な購入だったと認めています。

「クラフト・ハインツの事業はとてもうまくいっている」と株主総会で答えました。

ただ、「割高で買ってしまうと、いかなる投資も良くないものとなる可能性はある」ともコメントしました。

4.ウェイフェアのオンライン家具販売は持続可能か?

バークシャーは4つの小売家具事業を有しており、バフェットは、ウェイフェア(ティッカー:W)などのオンライン家具販売企業の台頭により短期的には売上に悪影響が出ていることを認めています。

こういったオンライン企業は、既存の家具販売店舗よりも安く売るために採算を度外視したビジネスを展開しています。

バフェットは、こういったオンライン家具販売が持続可能かどうかは分からないとコメントしつつ、顧客と直接対応できる既存店舗型の家具ビジネスに強みがあるのでは、と強調しました。

5.プライベート・エクイティには慎重

プライベート・エクイティ・ファンドの人気が高まってきていますが、バフェットとマンガーは慎重な見方をしています。

「プライベート・エクイティ・ファンドの提案を多く見てきたが、それらのリターンは正直納得のいくものではなかった」とバフェットは述べました。そして「いわゆるオルタナティブ投資には関心がありません」と結論づけました。

6.バフェット後のバークシャー

後継者計画に関してバークシャーは近年、アジット・ジェイン(エネルギー部門担当)とグレッグ・アベル(保険部門担当)を副会長に任命し、後継者計画の一環と表明しています。

株主総会で、この2人がなぜバフェットおよびマンガーと同等の立場にないのかとの質問に対して、バフェットは、そうすることも議論しており可能性がないわけではない、とコメントしました。

7.株式ポートフォリオに関して

株式ポートフォリオの売買状況の説明が不十分との株主の質問に対して、バフェットは「株式保有状況を説明するために事業を行っているわけではない」と答えました。

また別の質問で、「事業情報はバークシャーの所有物です」と強調しました。


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元記事の筆者Matthew Frankel, CFPは、バークシャー・ハサウェイ(B株)を保有しています。モトリーフール社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)とウェイフェア株を保有しており、そして推奨しています。

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