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マレーシア企業トップグローブのROEに注目

モトリーフール・シンガポール支局、2019年4月22日投稿記事より

マレーシアを拠点とするトップグローブ(ティッカー:BVA)は、世界最大のゴム手袋メーカーで、世界市場シェアは約25%です。

この記事では、トップグローブのROE(自己資本利益率)について説明します。

ROEとは

ROEを重視するのは、企業が株主の資本をどれほど効率的に使って利益をあげているかが分かるためです。

20%のROEは、企業が100円の株主資本につき20円の利益を生み出していることを意味します。

一般的に、ROEが高ければ高いほど会社の収益性は高く、高いROEは企業が質の高いビジネスを営んでいることを示唆しています。

なお、借入金を増やすことでROEを高められます。

しかし、高いレバレッジは企業の財務リスクを増大させるため、注視すべきでしょう。

ROEの計算

ROEの計算式は以下の通りです。

ROE =純利益÷株主資本(日本では自己資本)

そして、その計算式は以下のように分解できます

ROE =総資産回転率×売上高純利益率×財務レバレッジ

この分解された計算式から、企業の3つの重要な側面が見えてきます。

つまり、企業がどれだけ資産を有効活用しているのか(総資産回転率)、売上高がどれだけ効率的に純利益に結びついているのか(売上高純利益率)、そして、財務リスクをどの程度負っているのか(財務レバレッジ)、についてです。

それでは、トップグローブのROEを見ます。

トップグローブのROE

総資産回転率は、どれほど資産が活用され、効率的に売上に結びついているかを表しています。

これは、売上高を総資産で割ります。

トップグローブの場合、2018年度(2018年8月期)の売上高は42億マレーシアリンギット、総資産は53億マレーシアリンギットでした。

つまり、総資産回転率は0.79となります。

売上高純利益率は、売上高に対する純利益の割合です。

2018年度のトップグローブの純利益は4億3,800万マレーシアリンギット、売上高は42億マレーシアリンギットだったので、売上高純利益率は10.4%でした。

また、財務レバレッジは総資産と自己資本の関係を示しており、総資産を自己資本で割ります。

この比率が高くなればなるほど、より多くの負債に依存していることを意味し、高い財務リスクを示唆します。

2018年度のトップグローブの総資産および自己資本は、それぞれ53億マレーシアリンギットと24億マレーシアリンギットだったので、財務レバレッジは2.21になります。

以上3つの指標をかけると、トップグローブのROEは18%になります。

これは欧米企業と比較しても高い方であり、同社の収益性の高さを示しています。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者で、モトリーフール・シンガポールの寄稿者であるLawrence Ngaは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフールはトップグローブを推奨しています。

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