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アマゾンとウォルマート、インドでのEコマース展開に難題

モトリーフール米国本社、2019年4月28日投稿記事より

世界有数の大富豪ムケシュ・アンバニ率いるリライアンス・インダストリーズは、アマゾン・ドットコム(ティッカー:AMZN)とウォルマート(ティッカー:WMT)が支配するインドのEコマース(電子商取引)市場の攻略に動き出しました。

巨大なコングロマリットであるリライアンス・インダストリーズの昨年の株主総会で、アンバニは、小規模小売業者や同社の通信ユーザーと連携し、インドの小売市場およびEコマースに創造的破壊をもたらす計画を表明していました。

その計画が実行されつつあるようです。

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アマゾンとウォルマートからリライアンスが商品引き揚げ

リライアンスは最近、アマゾンとウォルマートのマーケットプレイスから商品を引き揚げています。

これは、今年後半に独自のB2C(企業と一般消費者の取引)マーケットプレイスをスタートするためです。

この動きは、アマゾンとウォルマートの在庫に悪影響を及ぼすと考えられます。主要供給企業は、リライアンスとパートナーシップを結んでいるためです。

報道によれば、バーバリー、エンポリオ・アルマーニ等多くのブランドの使用権を持つ小売企業のリライアンス・ブランズは、サードパーティーへの商品供給を中止したとのことです。

この結果、リライアンスは、自らのプラットフォームでのみブランド品を扱うことができるようになります。

これにより、アマゾンとウォルマートが扱えるブランド品が少なくなります。さらに、両社への逆風となるもう一つの動きもあります。

アマゾンとウォルマートに規制の逆風も

今年初め、インド政府がFDI(外国直接投資)で新たな規制を導入し、外資系のマーケットプレイス・プラットフォームは、関連卸売業者からの仕入れを在庫の25%までに制限されました。

この結果、フリップカート(主にウォルマートが所有)とアマゾンは、自社関連の卸売業者を通じて大量の商品を仕入れることができなくなり、そしてそれをマーケットプレイスで売ることができなくなりました。

こういった規制等により、アマゾンとウォルマートは、インドにおいてはマーケットプレイス・プラットフォームの運営のみ行い、在庫管理が出来なくなる可能性があります。

リライアンスは国内企業なのでFDI規制の対象外で、大量仕入れや在庫をコントロールでき、アマゾンやウォルマートに対して価格面で優位に立つことができます。

さらに、リライアンスは、国内に巨大な流通網を持っています。

同社の小売部門であるリライアンス・リテールは10,400店舗を運営し、そのネットワークは国内6,600都市に広がっています。

リライアンス・リテールの直近年度の売上高は、前年比89%増の約190億ドルに達しています。

また、リライアンス・リテールは大きなオンライン事業を持っていないため、同社は、既存の小売事業と今後拡大されるオンライン事業を組み合わせることができます。

アマゾンとフリップカートは依然として実店舗ネットワークの構築途中なので、リライアンスの方が有利とみられます。


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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者であるHarsh Chauhanは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、アマゾン株を保有し、そして推奨しています。

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