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米国株式市場:調整局面を超えて投資を継続させる重要性

モトリーフール米国本社、2019年4月25日投稿記事より

米国株式市場は年初来で、例外的な上昇となっています。

調査会社ビスポークによれば、S&P500インデックスの第1四半期の過去平均リターンは2.2%ですが、今年の第1四半期のリターンは13.1%と大幅なものでした。

そして、4月に入っても上昇トレンドは止まらず、同インデックスは23日、終値ベースで過去最高値を記録しました。

一部の投資家は現在の高値推移を懸念していますが、果たしてそうなのでしょうか?

長期投資家は好成績

株式市場は、2018年第4四半期にリーマンショック以来の急激な調整局面となりました。

ヤルデニリサーチによると、S&Pインデックスは95日間につけた直近最高値から直近底値の下落幅19.8%をその後取り戻したため、2009年以来初の弱気相場とはなりませんでした。

そして、4月23日には終値ベースで過去最高値を記録しました。

結局、1950年以降、37回調整局面がありましたが、その都度下落幅を取り戻しています。

株式市場の調整局面は、一般的に考えられているよりも頻繁に起こります。

調整局面を10%以上の下落と定義した場合、1950年以降平均1.89年に1回調整が起こっています。

もちろん、株式市場は平均に従うものではありません。

何年も調整局面がない時があれば、2018年のように短期的に2回起きるような時もあります。

また、調整局面は長く続かない傾向があります。

37回の調整局面のうち、23回は104日以内で底値に達しており、1982年以降では2回だけ288日以上続きました。

つまり、1950年以降、株式市場は(弱気相場や調整局面を除くと)その大半の期間が上昇か横ばいだったわけで、長期投資家にとってはポジティブでしょう。

過去のデータによれば、株式市場が最も大きく乱高下した時でも、株式を保有し続けることが投資家にとって最も賢明な選択だったことが裏付けられています。

JPモルガン・アセット・マネジメントの調査によれば、1998年から2017年までS&P500インデックスに継続投資していた投資家の年率平均リターンは、7.2%でした。

この期間には、ドットコムバブルやリーマンショックが含まれます。

しかし、投資家が市場から離れたりして最良の10日間を逃した場合、リターンはほぼ半減したことになります。

つまり、長期投資家は、過去70年間の37回の調整局面全てで勝ち越せたことになります。

このため、2019年に入ってから大きく上昇し、そのスピードが速いと感じられるかもしれませんが、もしここで株式を売却してしまった場合、おそらく3カ月後か3年後か30年後に、どうしてあの時に継続保有や買い増しをしなかったのかと考えることになるかもしれません。

過去最高値の株式市場においても、割安株はあります

株式市場が過去最高値を付けているとしても、探せば割安株はあります。

たとえば、ヤルデニリサーチによれば、ドラッグストアのPER(株価収益率)は過去22年間で最も低い水準となっています。

ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルス(ティッカー:CVS)などの銘柄は、議会でのメディケア(高齢者向け公的医療保険)に関する議論や代替薬の価格下落の影響を受け、大きく売られています。

しかし、CVSヘルスは、医療保険大手のエトナを買収して積極姿勢に転じており、買収により1,000万人規模の処方薬顧客の取り込みが見込めます。

さらに買収により、大幅なコスト削減とさらなるオーガニックな成長が期待できます。

CVSは現在、予想PER7倍で取引されており、十分に割安との見方があります。

同様に、バイオ関連銘柄の予想PERも、過去最低水準に近いものとなっています。

ジャズ・ファーマシューティカルズ(ティッカー:JAZZ)などのバイオ関連銘柄は、単独の医薬品に過度に依存しているとはいえ、かなり安くなっています。

睡眠障害の治療薬中心のジャズ株は、予想PER8倍未満で取引されていて極めて割安です。同社の主力薬Xyremの2018年の売上は、前年比18%の14億ドルと引き続き拡大しています。

結論

たとえS&P500インデックスが過去最高値をつけていたとしても、慎重な割安株投資家が買い増しを行える方法が沢山あります。

また、長期の成長投資戦略に基づき、投資に対して十分な期間を取ることができれば、投資が成功する確率が高くなることをデータは示しています。


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元記事の筆者であるSean Williamsは、CVSヘルス株を保有しています。モトリーフール社は、CVSヘルス株を推奨しています。

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