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香港株式市場:今知っておくべき3つのこと

モトリーフール・香港支局、2019年4月22日投稿記事より

中国経済の減速が続いており、今後数ヶ月間はこの状態が続く可能性があります。

そして小売部門は、成長減速の影響を受けています。

こういった状況の背景には、消費支出の減少と米中貿易摩擦があります。

昨年末の企業景況感はマイナスとなり、香港株式市場も影響を受けました。

しかし、香港と中国の株式市場の最近の上昇のように、明るい兆しもあります。

世界情勢は日々変化しており、そして中国の指導者は経済問題に積極的に取り組むようになってきました。

短中期的に、香港の株式市場に影響を与える可能性がある3つのことを紹介します。

1. 中国は減速経済の活性化を宣言

中国の李克強首相は、減速基調の経済を活性化するために強力な措置を講じることを宣言し、政府が中心となって状況を改善させると述べました。

経済を後押しするために、金利の引き下げや預金準備率の緩和などのツールを活用すると強調しています。

中国国営テレビ局のグローバルチャンネルCGTNによると、李首相は「中国は現実を見据え、長期にわたる安定的な経済成長を目指す」と述べています。

李首相は、中国政府は金融緩和政策を積極的には取らないが、実体経済を下支えしていくと述べました。

政府は、減税や手数料の削減、行政手続きの簡素化、成長ドライバーの拡大、公平な競争環境の整備を図っています。

2. 米中貿易交渉

米中貿易交渉が続いていますが、米トランプ大統領は、知的財産権の保護について話し合えない限り、貿易交渉終結および協定締結を急がないと明言しています。

知的財産権問題は、米中貿易交渉の最大の障害です。

米国は、中国が知的財産法に違反していると長年非難してきました。

この問題を解決に導くことが、米国にとっては貿易交渉進展の一つの条件です。

米国によれば、中国は、国内市場へのアクセスの条件として、外国企業に対して知的財産や技術的なノウハウの提供を強要してきたとのことです。

米国の指摘によれば、外国企業のこういった情報は中国企業に共有されているようです。

しかし、中国はこれを否定しています。

3. 低迷する産業の成長を後押し

2019年の最初の2ヶ月間で中国の鉱工業生産は5.3%上昇しました。

これは2002年以降最低の成長率です。

なお、中国経済活性化に向けた政府関連投資が増加し、投資セクターはその後押しを受けています。

政府は、経済活性化のために道路や鉄道の建設、金融緩和を推進しています。

李首相は、雇用拡大のために国内に目を向ける時が来たと言及しました。

「今回の経済減速への対応策として、民間企業(特に中小企業)支援のための減税と手数料の削減を進めます。

大規模な減税および手数料削減は政府の意図であり、政府はそのぜい肉をそぎ落とします」と李首相は強調しています。

不確実性があるものの新たな投資機会も

世界的な景気減速と米中貿易交渉の行方は、引き続き市場の大きな変動要因となるでしょう。

中国は、経済の後押しを宣言しており、特定分野にてこ入れするとみられます。

ただし、市場のセンチメントは、貿易交渉の結果に左右されるでしょう。

香港株式市場への投資にあたっては、個別銘柄選択の際にこれらのマクロ要因を考慮すべきです。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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