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オルタナティブ投資とは?種類やメリット・リスクについて解説

出典:Getty Images

2000年頃から提唱され始めたオルタナティブ投資は、現在だと分散投資のスタンダードなやり方となっています。

機関投資家だけでなく、個人投資家にも浸透しつつあります。

しかし、オルタナティブ投資は分散投資に向いていますが、投資を始めたばかりだと分かりにくい投資方法になります。

今回はそんな、オルタナティブ投資とはどんな投資方法なのか解説していきます。

オルタナティブ投資の意味や種類、メリット・デメリットも交えつつ解説します。

今回の記事を読めば、投資に関する知識が深まるはずです。

オルタナティブ投資とは?

オルタナティブ投資は、株式や債券などの伝統的な投信運用とは違う投資運用方法になります。

Alternative(オルタナティブ)は英語で代替と訳す事から、代替投資とも呼ばれます。

一般的に投資と聞くと最初に思い浮かべるのは、株式や債券を購入する既存のやり方ですが、オルタナティブ投資の場合は既存の投資に代わる、これまでに無かった投資を意味します。

そのため、その範囲は広くヘッジファンドやクラウドファンド、不動産など多岐に渡り、今も新たなオルタナティブ投資が誕生しています。

一時期過熱していた仮想通貨も、オルタナティブの1つに含まれます。

オルタナティブ投資の特徴は、私募の資金調達が投資対象に含まれている事です。

一般的な株式や債券は公募、つまり誰でも参加できる投資になります。

例えるなら、コンビニやスーパーに並んでいる食材を、誰でも自由に買えるのと同じです。

公募の特徴は、投資家が投資先を自由に選び、売買価格や付随する情報が公示されている事です。

一方で私募は投資内容に関する情報が不十分なケースが多く、リスクが高くなります。

そのため、オルタナティブ投資を個人で参加する時は、証券会社などを通じて参加することが多いです。

オルタナティブ投資の種類

オルタナティブ投資は、株式や債券といった伝統的な資産運用以外の資産運用を指す為、投資の種類が多くて分類しきれません。

そこで、代表的なオルタナティブ投資を解説します。

不動産

不動産はオルタナティブ投資の代表的な例です。

基本的に不動産は賃貸か売買で利益を上げる投資方法になります。

賃貸の場合は、物件を入居者に貸し出す事で家賃収入を得ます。

売却の場合、自分が持っている不動産を誰かに売却する、あるいは誰かの物件を購入してから誰かに売却する事で、利益を得ます。

不動産投資は融資を受けて投資をする人が多く、初心者でも投資しやすいと言われています。

コモディティ

コモディティとは英語で商品を指しますが、オルタナティブ投資のコモディティとなると、主に商品先物市場で取引されている、原油やガソリン、金、プラチナ、トウモロコシなどの商品に投資することを指します。

コモディティ投資とは?実物資産への投資のメリット・デメリットを理解し、分散投資に役立てよう

商品先物市場とは、商品を約束した日に受け渡すから、その時の値段を決める取引になります。

例えば、Aさんは1㎏1000円のトウモロコシを一年後に100㎏分購入すると約束します。

半年が経過するとトウモロコシの値段が1㎏1500円に上がり、さらに上昇すると考えたBさんが100㎏を購入したいと申し出ます。

Aさんは「トウモロコシを100㎏10万円で購入する権利」をBさんに15万円で売却します。

この時の差額が、Aさんの利益になります。

穀物はともかく、原油やガソリン、金やプラチナは限りがあるため、価値が損なわれにくいのが魅力です。

特に金は普段から価格が安定しているが、社会情勢が不安定になると投資対象として選ばれやすくなり上昇する傾向があるため、コモディティ投資のメインとして扱われている。

クラウドファンディング

クラウドファンディングは、不特定多数の人が出資者となり、企業のプロジェクトやスタートアップに資金を投じる資金調達方法になります。

債権と性質が似ていますが、クラウドファンディングにも種類があるため、オルタナティブ投資に分類されます。

クラウドファンディングは種類が複数ありますが、寄付型と購入型はオルタナティブ投資に含まれません。

オルタナティブ投資に含まれるのは投資型クラウドファンディングになります。

投資型クラウドファンディングは主に3つに分けられ、ファンド投資型クラウドファンディングは特定の事業に投資をして、売上高に応じて分配金が支払われます。

株式投資型クラウドファンディングは、これから起業する企業に対して投資をする事で株式を購入します。

融資型クラウドファンディングの特徴は、債券や預金よりも高い利回りの物が多い事です。

クラウドファンディングのメリットは、投資した金額以上の損失が発生しないという点です。

不動産投資やコモディティ投資は、場合によっては投資した資金以上の損失を生む可能性があります。

ヘッジファンド

ヘッジファンドとは、複数の投資家から集めた資金を基に運用する方法になります。

運用先が株式や為替になりますが、投資家はファンド自体に投資をするため、オルタナティブ投資に含まれます。

オルタナティブ投資の代表例の1つであり、メリットは株式の専門家に大量の資金を使って投資してもらえることです。

個人投資家だけでは投資できないような金融商品が、知識と経験を持っているプロによって運用されるのが魅力になります。

ただし、ヘッジファンドは自分の資産を他の人に運用してもらうため、手数料が発生します。

オルタナティブ投資のメリット

投資運用先が豊富

上記では説明しきれませんでしたが、オルタナティブ投資の種類は豊富で、ベンチャーキャピタルや証券化商品、インフラ投資、金融デリバティブ、未公開株式、更には美術品なども含まれます。

このように資産を投資する選択肢が豊富な事に加えて、株式や債券のように「安く買って高く売る」という基本的な投資手法以外の投資手法も存在します。

先物取引の場合、売る事を先に約束してから値段が下がった頃を見計らって買い戻すという手法が一般的です。

また、オルタナティブ投資の市場は世界中が舞台となります。

株式や債券となると、取引所があるのは先進国が中心になります。

しかし、クラウドファンディングのようにインターネットで投資対象を選べるようになったため、国内や先進国のみならず、発展途上国や新興国も投資の市場となりつつあります。

このように、投信運用の選択肢が非常に豊富なのがオルタナティブ投資のメリットになります。

一般的な株式・債券市場と関係が低い

株式市場は、基本的に株式ごとに株価の上下は違っています。

しかし、世界情勢の変化や金融危機が起きると、市場全体が影響を受けます。

もし、自分の資産を株式や債券だけに投じていたら、市場の冷え込みと一緒に資産が目減りするリスクがあります。

オルタナティブ投資の場合、株式市場との関連性が低い運用方法が多いです。

例えば、コモディティ投資の貴金属は、株式市場が低下すると人気が上がる傾向にあります。

あるいは、生命保険や損害保険などの金融商品も、株価が大きく変動しても影響を受けません。

このように、投資運用先を1つに絞ってしまうと、その運用先全体が落ち込んでしまうと資産が減ってしまうため、リスクが高いです。

回避するには分散投資を徹底する事ですが、オルタナティブ投資が役立ちます。

オルタナティブ投資は既存の市場との関係性が低いため、分散投資を考えている人に非常にオススメです。

オルタナティブ投資のデメリットとリスク

仕組みが複雑でイメージしにくい

オルタナティブ投資は、株式や債券のように一般的ではない投資運用方法もあります。

そのため、初心者だとイメージが掴みにくく、難しい場合があります。

また、オルタナティブ投資は間に専門家や証券会社を通す物が多く、そのための委託料や手数料が発生してしまいコストがかかってしまいます。

投資運用方法によってはハードルが高い

オルタナティブ投資の中には個人投資家では参加できない大口の投信運用もあります。

特にヘッジファンドは機関投資家向けの物が多く、個人投資家だとハードルが高いです。

最近では個人投資家向けのオルタナティブ投資が増えてはいますが、それでも仕組みが複雑というデメリットもあります。

投じた資産以上の損失が発生する可能性がある

株式や債券は投じた資産以上の損失が発生しない現物取引になります。

一方でオルタナティブ投資の中には、投資した資産以上の損を生むリスクがあります。

例えば、不動産投資の場合は家賃収入目当てで融資を受けたのに、入居者が集まらず融資の返済で赤字というケースは珍しくありません。

コモディティ投資の場合は、価格が自分の思う通りに動かなかったから、大損するリスクが高いです。

まとめ

以上が、オルタナティブ投資の解説になります。

オルタナティブ投資は分散投資を考えている人にとってはオススメの投資ですが、投資内容が複雑なため初心者では損をする可能性もあります。

きちんとデメリットとリスクを学んで、投資をするかどうか検討しましょう。

今回の記事を読んで、投資に関する知識が深まれば幸いです。

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