The Motley Fool

直販投信とは?メリットやデメリット、国内の主要直販投信について解説

投資信託は、銀行や証券会社で購入するのが普通ですが、必ずしもそれだけが投資信託の購入方法ではありません。

直販投信といって、投資信託を運用する会社から直接購入する投資信託もあります。

ここでは、直販投信について勉強していきましょう。

直販投信とは何か

個人の投資家が投資信託を購入する場合、証券会社や銀行などの販売会社に行き、そこで購入します。

この場合、証券会社や銀行は、運用会社が運用している投資信託を販売しているだけなので、直接個人から集めた資金を運用しているわけではありません。

実際に個人投資家の資金を運用するのは、運用会社です。

このように普通、投資信託を扱う販売会社とその資金を運用する運用会社とは別々の会社です。

別の購入方法として、投資信託を運用している運用会社から直接購入することもできます。

このように投資信託の運用会社が、投資家に向けて直接販売している投資信託のことを一般に「直販投信」と呼んでいます。

直販投信のメリット

では、この直販投信のメリットはどこにあるのでしょうか。

一般的に販売会社で投資信託を売買すると、以下の手数料を払わなければなりません。

  1. 販売手数料
  2. 信託報酬
  3. 信託財産留保額

販売手数料というのは、投資家が投資信託を購入した時に販売会社に支払う手数料です。

信託報酬は、投資家から扱った資金の運用や事務管理のための手数料で運用会社と販売会社に配分されます。

信託財産留保額というのは、少し話が難しくなります。

株式や債券を売るのに、いろいろな費用が発生します。

この費用を、投資信託を持ち続けている人だけで配分するのは不公平です。

そこで解約する人には「罰金(信託財産留保額)」を支払ってもらうという制度が、信託財産留保金制度なのです。

この留保金はその後、基準価額や分配金として反映されます。

直販投信のメリットは、運用会社が投資信託の販売も兼ねているので、販売手数料を無料にしている場合が多いです。

また、独立系の直販投信を運用するような人々は、本来資金の運用能力が高く、大手の運用会社でその能力を発揮して独立した場合が多く、資金の運用実績が優れていると言えます。

特に運用期間が長くなればその傾向は高くなります。

実際、実績が良くなければ解約が増えて、投資信託は解散(繰上償還)に追い込まれます。

その意味では、直販投信を販売している独立系の運用会社というのは、優れた運用実績の裏付けがあります。

資金の運用能力には明らかに個人差があり、投資信託の運用は誰が運用をしているかということが大切になります、誰もがウォーレン・バフェットになれるわけではありませんから。

日本の多くの投資信託では、誰が運用責任者かということは明らかにされません。

ところが、直販投信の場合は誰が運用するかは初めから明らかで、その意味では安心ができます。

直販投信のデメリット

しかしながら、直販投信にもデメリットはあります。

普通、直販投信は1社に1種類しかありません。

資金の分散を考える投資家にとっては、ただ1社1種類だけの直販投信に全ての資金を投入するのはためらいがあります。

もちろん、いくつかの直接投信に分散すれば良いのですが。

また、日本には独立系の直販投信は少なく、規模も小さいことです。

そして、信託報酬が比較的高いことです。

投資信託の中には、インデックス投信と呼ばれるものがあり、これらは日経平均やTOPIXに連動した機械的な運用をするため、信託報酬が安くなります。

これに対して、直販投信はアクティブファンドがほとんどで、運用能力の高い人々が資金の運用を担います。

したがってそのためのコストもあり、インデックス投信に比べれば信託報酬は高くなります。

それでも直販投信の信託報酬は、一般のアクティブ投資信託に比べれば安くなっています。

主要な国内の直販投信

日本には直販投信の会社は少なく全部で以下の9社しかありません。

  • さわかみ投信
  • セゾン投信
  • レオス・キャピタルワークス
  • 三井アセットマネジメント
  • 鎌倉投信
  • ありがとう投信
  • コモンズ投信
  • クローバー・アセット・マネジメント
  • ユニオン投信

このうち、セゾン投信と三井アセットマネジメントは本当の独立系とは言えません。

独立系の投信会社で純資産が300億円を超えている会社は次の3社のみです。

純資産、ファンド名と共に示します。

さわかみ投信…純資産:3219億円(さわかみファンド)

レオス・キャピタルワークス…純資産:1608億円(ひふみ投信)

鎌倉投信…純資産:370億円(結い2101)

さわかみファンドとひふみ投信

さわかみファンドは澤上篤人氏、ひふみ投信は藤野英人氏が運用している直販投信で、二人とも日本で最も優れた投資家の一人と言って良いと思います。

日本の投資家の間で二人の名前を知らない人はいないでしょう。

日本のウォーレン・バフェットとピーター・リンチと言ってもよいくらいです。

日本では、野球選手やサッカー選手には多くのヒーローがいるのに、優れた投資家に対する世間の評価はあまりに低すぎるような気がします。

日本にも実際は多くのウォーレン・バフェットやピーター・リンチがいるのに、有名にならないのは何故なのでしょうか。

澤上篤人氏の投資法は、景気の波を利用した長期投資法で、景気が良い時には安くなった債券を購入し、景気が悪くなるとその債券の価格が上がるので、それらを売却し優良株式を底値で購入し、景気が良くなる頃に株価が上がるのでそれらを売却し、また安くなった債券を購入するという方法です。

藤野英人氏の投資法は、中小型成長株を中心とした長期の投資方法で、実際に会社訪問を繰り返し、自分の目で確かめて初期の成長株を発掘する投資法です。

最後に

直販投信は、優れたところが多い投資信託ですが、残念ながら日本ではあまり主流にはなっていません。

直販投信の最も優れたところは、誰が資金を運用しているか明らかなこと、運用成績が良くなければ生き延びることはできないので、生き残っている会社は資金の運用能力が優れている証明であることなどです。


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、英国のEU離脱が差し迫る中、投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「ブレグジットの混乱を乗り越えて、よりよいポートフォリオを構築しよう:5ステップの投資ガイド」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

最新記事