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年齢や時期に応じて資産配分変更をお任せ?ターゲットイヤーファンドについて解説します

老後資金のための資産運用を検討する中で、ターゲットイヤーファンドについて調べている方も多いでしょう。

退職する年をターゲットイヤーにし、資産配分の変更など全てお任せで運用をしてくれるため、とても便利に感じる方も多いかと思います。

そのように便利なターゲットイヤーファンドですが、デメリットも潜むことをご存知でしょうか?

そこで今回の記事では、

  • ターゲットイヤーファンドとは?
  • ターゲットイヤーファンドのメリット
  • ターゲットイヤーファンドのデメリット
  • 国内の主要なターゲットイヤーファンド
  • 効率的に投資をするなら選択肢に入るか

以上について解説していきます。

この記事を読んで頂ければ、ターゲットイヤーファンドについて理解でき、老後資金の効率的な運用について知ることができます。

是非最後までご覧ください。

ターゲットイヤーファンドとは?

ターゲットイヤーファンドに似たようなファンドとして、バランス型ファンドというものがあるのをご存知でしょうか?

よく混同されがちな両社ですが、全く異なる商品と考えてください。

たとえるならばバランス型ファンドは、幕の内弁当やコース料理のようなものです。

料理の内容は全て調理する人のお任せで、その時期に応じて旬な材料を入れたり、栄養のバランスも考えてくれます。

一方ターゲットイヤーファンドは、スポーツ選手のスペシャル料理のようなものです。

スポーツ選手は大会の日をターゲットとして、栄養のバランスを組み替えていきます。

大会当日に最高のパフォーマンスを発揮するため、栄養面で体を整えていきます。

資産運用では、20代は株式の比率を多めに持ち、定年が近づくにつれて株式の比率を下げて債券の比率を上げてリスクを下げる運用が一般的です。

ターゲットイヤーファンドはこのような、年齢や時期に応じて自動的に資産配分の変更を行ってくれます。

以下ではターゲットイヤーファンドについてメリット、デメリットを中心に詳しく見ていきます。

ターゲットイヤーファンドのメリット

ターゲットイヤーファンドの特徴は以下の2つです。

  • 商品を選ぶ煩わしさがない
  • 自分でリバランス(資産配分変更)を行う必要がない

商品を選ぶ煩わしさがない

こちらは投資初心者の方がよくぶつかってしまう壁です。

投資を始める際に最初に購入を検討するのが投資信託かと思いますが、日本で販売される投資信託は6000本もあります。

このなかから自分に合った商品を選ぶことは至難の業ともいえるでしょう。

投資信託の中には長期投資に向かない商品もあります。

パフォーマンスは高いですが、手数料が高く、結果的に費用対効果低いい商品も多くあります。

なるべく自分に合った商品を確実に選びたい、と誰しもが思うことでしょう。

ターゲットイヤーファンドはそのような煩わしさがなく、ターゲットとする年を設定するだけで商品の選択は運用のプロが行ってくれます。

自分でリバランス(資産配分変更)を行う必要がない

前述させて頂いた通り、資産運用では年齢や時期に応じて資産配分の変更(リバランスといいます)を行う必要があります。

【分散投資に必須!】リバランスの基礎知識と方法を解説

なぜならば、定年を迎えるまでの時間がある20代と定年間際の50代ではリスクの取り方が違うからです。

たとえば20代の場合はまだ収入もあり、定年を迎えるまでの年月も長いことから、多少リスクをとっても資産を増やすチャンスが多く残されています。

また投資は時間分散効果といい、短期間ではリスクが高い商品でも時間をかけることによりリスクが低減していくようになります。

ところが定年を迎えるまでわずかな時間しかない50代は、なるべく資産を減らさないようにする守りの運用をしていく必要があります。

50代で定年までわずか時間しかない中で積極的な運用をするのは、とてもリスクが高くなります。

そのため、年齢に応じてリバランスを行う必要があります。

ところがこのリバランスもある程度の専門知識がいるため、初心者にとっては大きな壁となるでしょう。

リスクが少ない、と思っていた商品がとてもリスクが高かった、ということもあるのです。

しかしターゲットイヤーファンドはこのようなリバランスを行う必要がなく、全て運用のプロが行ってくれます。

ターゲットイヤーファンドのデメリット

一見、メリットが多いように思えるターゲットイヤーファンドですが、デメリットもあります。

デメリットは以下の通りです。

  • コストが高くつく
  • 今後は定年後もリスクをとった運用が必要になる可能性がある

コストが高くつく

自分で運用せず、運用のプロが行ってくれるということはその分手数料が発生します。

以下の例をご覧ください。

(ターゲットイヤーファンド)

三菱UFJターゲットイヤーファンド2020…信託報酬:1.188%

(バランス型ファンド)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)…信託報酬:0.17172%

ターゲットイヤーファンドとバランス型ファンドで手数料が1%近くも違います。

たった1%かとお思いますが、実はこの1%は将来的に大きな差となります。

たとえば、共に同じ運用パフォーマンスで年3%の運用、毎月1万円の積み立てで30年運用すると、80万円以上の差となります。

今後は定年後もリスクをとった運用が必要になる可能性がある

人生80年と言われて久しいですが、今後は寿命の延びから人生100年でライフプランを設計する必要があります。

また少子高齢化で高齢者人口が増加することから、年金抑制もさらに進むことが予想されます。

たとえば、年金受給開始が80歳になったとしましょう。

定年が60歳だとすれば、80歳までの20年間は無収入となりまが、政府も働き方改革の一環でシニアの活躍を掲げております。

そのため、今後は80歳前後まで働くことが一般的になっていきそうです。

このようなことが現実的となるならば、これまでの資産運用の常識が変わることになります。

つまり、60歳を超えても働けるうちは働き、リスクを取った運用をし続けてその後の生活費を確保する必要があります。

ターゲットイヤーファンドのメリットデメリットを理解頂いたところで、以下では具体的にどのような商品があるのか紹介していきます。

国内の主要なターゲットイヤーファンド

三菱UFJターゲットイヤーファンド2030(あすへのそなえ)

【運用方針】

2030年をターゲットイヤーとし、国内債券を60%、国内株式を18%、外国債券を5%、外国株式を9%で運用していきます。

国内債券を中心に元本を確保しながら、インデックス運用をしていきます。

【手数料等】

販売手数料:0円

信託報酬:0.3672%

信託財産留保額:0円

三井住友トラストDCターゲットイヤーファンド2035

【運用方針】

2035年をターゲットイヤーとし、国内債券を33%、国内株式を38%、外国債券を5%、外国株式を19%で運用していきます。

為替ヘッジを行わないため、為替リスクが発生します。

【手数料等】

販売手数料:0円

信託報酬:0.46%

信託財産留保額:0円

効率的に投資をするなら選択肢に入るか

自分でリバランスが出来るのであれば、商品を自分で選びインデックスファンドで運用していく方が運用成績を上げる可能性が高くなります。

どうしても自分で選択することが出来ず、プロに任せたいのであればターゲットイヤーファンドを購入することをお勧めしますが、極力自分で運用した方がトータルで見ればより高いリターンを得ることができます。

それは投資信託でもっとも重要とも言える手数料の違いからです。

投資信託の手数料は近年、低下傾向です。

自分で運用する投資信託は前述の通り、安いものでは0.1%程度です。

手数料が違うだけで、将来的な運用結果も大きく変わってきます。

自分の資産は自分で守るを大前提に、資産運用されることをお勧めします。

まとめ

ターゲットイヤーファンドについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回の記事のポイントは、

  • ターゲットイヤーファンドはリバランスや商品選びを自動的に行ってくれる
  • インデックスファンドに比べ手数料が高い
  • 寿命の延びから、定年後もリスクをとった運用が必要となる

でした。

ライフプランの変更の柔軟性を踏まえると、自分でインデックスファンドで運用した方が高い運用結果を望めます。

しかし、忙しくて自分でそのような作業が行えないのであれば、ターゲットイヤーファンドはとても便利な商品です。

しっかりとメリット、デメリットを理解し、今後の人生に役立ててください。

最後までご覧頂きまして、ありがとうございます。


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