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バンガードETFとは?メリット・デメリットと注目銘柄3選

ETFは通常の投資信託よりも保有コストが安いのがメリットですが、その中でも「バンガードETF」は圧倒的な低コストを実現しています。

この記事では、なぜバンガードETFのコストは安いのか、そしてどのような注目銘柄があるのかについて詳しく解説していきます。

バンガードとは

ザ・バンガード・グループ・インクは、1976年に個人投資家向けインデックス・ファンドを売出し、低コストのインデックス運用の第一人者となりました。

創始者は今年1月に89歳で亡くなったジョン・ボーグル氏。

低コストの資産運用という価値観を普及させ、バンガードを5兆ドル規模の巨大金融機関へと育て上げました。

「インデックス・ファンドの父」とも呼ばれ、初めてのインデックス投信である「S&P500インデックス・ファンド」は当初1100万ドルでの運用開始でしたが、現在は4,000億ドルを運用するまで成長しています。

バンガードの創始者、ジャック・ボーグルの投資スタイルと残した功績

バンガードの概要は以下のようになっています(2018年12月末現在)。

  • 運用総資産…約549兆円
  • ファンド…413本
  • 従業員…17,600人以上
  • 投資家…2000万人以上

バンガードは、2001年からETF(上場投資信託)の運用を始め、インデックス運用のノウハウを活かし、業界最大規模の運用資産を誇ります。

ETFとは、取引所に上場している投資信託で、リアルタイムで取引できる他、通常の投資信託よりも保有コストである信託報酬が安いというメリットがあります。

バンガードETFは海外ETFですが、国内の証券会社で購入できます。

ただ、外国株と同じ扱いなので、外国証券取引口座が必要になります。

国内ネット証券では、SBI証券、マネックス証券、楽天証券で購入可能です。

バンガードETFのメリット

それでは、バンガードETFのメリットを見ていきましょう。

低コスト

ETFは通常の投資信託よりも保有コスト(信託報酬)が安いというメリットがあります。

証券会社に販売手数料を払う分、ファンドの信託報酬に販売会社の手数料が含まれないからです。

長期で保有すればするほど、信託報酬が安いメリットが高まります。

さらに、バンガードETFでは、業界平均に比べても圧倒的な低コストを実現しています。

以下の図をご覧ください。

出典:バンガード

バンガードETFの経費率(ファンドの平均資産残高に対する経費の比率)は、他の米国ETFの4分の1程度となっています。

バンガードETFが低コストを実現できる理由

バンガードの構造

一般的な投資信託会社は、外部株主や特定の株主によって所有されています。

例えば、国内の投資信託会社は、親会社が販売会社である証券会社や銀行であったりするので、販売会社の利益を追求する義務があります。

その原資は販売手数料や信託報酬です。

一方、バンガードは「バンガードの運用するファンドによって所有」されているので、バンガードのファンドを購入している投資家が、間接的にバンガードの株主になります。

そのため、バンガードは投資家の利益のためだけにファンドの運用を行うことができるのです。

出典:バンガード

バンガードETFの構造

ETFは通常、単独で運用されています。

しかし、バンガードのETFは既存のインデックス・ファンドと合同運用することで、スケールメリットを活かした運用を行っています。

バンガードETFのデメリット

バンガードETFのデメリットについても確認しましょう。

手数料がかかる

米国株ETFは、通常の外国株と同じ手数料がかかります。

国内ネット証券(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では、約定代金の0.45%(下限5ドル)、為替手数料が25銭程度かかります。

国内株式では、10万円以下なら手数料ゼロ(SBI証券、楽天証券)のコースもあるので、売買手数料は割高になります。

分配金の再投資

ETFの分配金は決算時に投資家に支払われることになっています。

投資信託のように自動で再投資することはできません。

そのため、同じETFに再投資する場合は、追加で購入する必要があります。

その際に売買手数料や為替手数料などがかかります。

バンガードETFの代表的な銘柄

それでは、バンガードETFの代表的な銘柄を確認していきましょう。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFVT

  • 終値…72.68米ドル
  • 純資産総額…12,708(百万米ドル)
  • 信託報酬…0.1%
  • 主な販売会社…SBI証券、マネックス証券、楽天証券

米国を含む世界中の大型株・中型株・小型株に分散投資を行います。

投資対象国は47ヶ国で約8,000銘柄、全世界の時価総額の98%以上をカバーしています。

このETFに投資することで、世界中の株式市場に投資しているのとほぼ同じ効果があります。

また、これだけ幅広く分散投資しているにも関わらず、信託報酬が0.1%という低コストを実現しているのもバンガードETFの強みでしょう。

国別の資産配分は以下のようになります。

  1. 米国… 57.32%
  2. ヨーロッパ…20.74%
  3. アジア(除く日本)…10.39%
  4. 日本…8.03%

出典:モーニングスター

バンガード・トータル・ストック・マーケットETFVTI

  • 終値…143.46米ドル
  • 純資産総額…108,150(百万米ドル)
  • 信託報酬…0.04%
  • 主な販売会社…SBI証券、マネックス証券、楽天証券

米国株のほぼ100%をカバーしているETFです。

世界経済の中心である米国に丸ごと投資することができます。

純資産が大きくて流動性があるのと、信託報酬が0.04%という圧倒的な低コストが人気の理由です。

出典:モーニングスター

バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFVWO

  • 終値…41.62米ドル
  • 純資産総額…63,175(百万米ドル)
  • 信託報酬…0.14%
  • 主な販売会社…SBI証券、マネックス証券、楽天証券

世界の新興国22ヶ国の大型株と中型株に投資するETFです。

アジア(除く日本)の比率が約70%と高くなっています。

出典:モーニングスター

まとめ

今回は圧倒的な低コストでシェアを伸ばしているバンガードETFについて解説してきました。

著名投資家のウォーレン・バフェット氏も、低コストのインデックス・ファンドの購入を進めています。

事実、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの調査では、アクティブファンド(ファンドマネージャーが銘柄を選定する投資信託)の80%はS&P500指数に負けているという結果がでています。

低コストでインデックスに分散投資できる、「バンガードETF」を資産運用に加えてみてはいかがでしょうか。


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