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米国防衛関連株比較:ジェネラル・ダイナミクスとユナイテッド・テクノロジーズ

モトリーフール米国本社、2019年4月21日投稿記事より

ジェネラル・ダイナミクス(ティッカー:GD)とユナイテッド・テクノロジーズ(ティッカー:UTX)は防衛関連株であり、また両社とも「配当チャンピオン(25年以上連続で増配してきた米国企業)」です。

しかし、現時点においては、どちらの銘柄が優れているのでしょうか?

事業内容

ジェネラル・ダイナミクスの売上高の約75%は防衛関連で、残りは航空宇宙部門です。

防衛関連事業には、戦車、潜水艦、情報システム、関連サービスが含まれます。

同社の最大の顧客は米国政府です。

ユナイテッド・テクノロジーズの事業内容は、ジェネラル・ダイナミクスとはやや異なります。

防衛関連事業は航空宇宙関連が中心で、全売上高の約15%を占めるにすぎません。

他は、民生用航空宇宙事業が約40%、民生・産業機器(エレベーターやエアコン)が残りを占めています。

バリュエーション

ユナイテッド・テクノロジーズのPSR(株価売上高倍率)は現在1.6倍前後で、5年平均とほぼ同様です。

PER(株価収益率)は21倍を若干下回る水準で、長期平均の20倍前後よりやや高くなっています。

PCFR(株価キャッシュフロー倍率)は5年平均と同様で、PBR(株価純資産倍率)は5年平均を少しだけ下回っています。

結論として過去平均比較すると、ユナイテッド・テクノロジーズのバリュエーションは適正と考えられます。

ユナイテッド・テクノロジーズとジェネラル・ダイナミクスのPERの推移(単位:倍)

(青がユナイテッド・テクノロジーズの直近12ヵ月PER、オレンジが5年平均PER、赤がジェネラル・ダイナミクスの直近12ヵ月PER、緑が5年平均PER)

出典:YCHARTS。2019年4月16日時点

ジェネラル・ダイナミクスのPSRは1.4倍前後で、5年平均は1.65倍です。

PERは約15.5倍で、5年平均は約18倍です。PCFRは約16.5倍で、5年平均は19倍です。

そして現在のPBRは長期平均と同様です。結論としては過去平均と比較して、ジェネラル・ダイナミクスはやや割安と考えられます。

2019年の見通し

ジェネラル・ダイナミクスは、2019年売上高を前年比約6%増と予想しており、営業利益は横ばいか約1%増を見込んでいます。

大きな伸びではありませんが、これは2018年の業績が極めて良かったためです。

ユナイテッド・テクノロジーズは、オーガニック売上高の3%~5%の増加を予想しており、調整後利益の1%~5%の増加を見込んでいます。

この比較においては、ユナイテッド・テクノロジーズの方が若干良いとみられます。

配当実績

ジェネラル・ダイナミクスの配当利回りは2.4%、ユナイテッド・テクノロジーズは2.2%前後です。

明らかにジェネラル・ダイナミクスの方が高いですが、配当の別の面を見てみましょう。

ジェネラル・ダイナミクスは、過去10年間にわたりCAGR(年平均成長率)約10%で増配してきました。

ユナイテッド・テクノロジーズの増配は、過去10年間でCAGR8%を若干下回る水準でした。

両社とも長期的な増配実績がありますが、ジェネラル・ダイナミクスの方がやや優れています。

ユナイテッド・テクノロジーズ(青)とジェネラル・ダイナミクス(オレンジ)の配当変化(単位:%)

出典:YCHARTS。2019年4月16日時点

また、ジェネラル・ダイナミクスの2018年の配当性向は35%前後で、ユナイテッド・テクノロジーズの45%よりも資金面で余裕があります。

レバレッジ状況

バランスシートにおいて、両社の負債比率は共に50%をやや上回る水準です。

しかしジェネラル・ダイナミクスのEBITDA(支払い利息・税金・償却控除前利益)有利子負債倍率は1.9倍で、ユナイテッド・テクノロジーズの2.8倍より低くなっています。

両社とも過度なレバレッジ状況ではないものの、ジェネラル・ダイナミクスの方がレバレッジが低く、評価できるでしょう。

ユナイテッド・テクノロジーズ(青)とジェネラル・ダイナミクス(オレンジ)のEBITDA有利子負債倍率(倍)と負債比率(%)

出典:YCHARTS。2019年4月16日時点

結論

バリュエーション、配当利回り、過去の業績、そしてレバレッジ状況を考慮した場合、ジェネラル・ダイナミクスの方が良い選択と考えられます。

ジェネラル・ダイナミクスの2019年の成長予想はユナイテッド・テクノロジーズほどではないものの、そういった見通しはジェネラル・ダイナミクスの株価に既に織り込まれているとみられます。

「配当チャンピオン」銘柄リストの防衛関連セクターへのエクスポージャーを検討している場合、ジェネラル・ダイナミクスは良い投資判断との見方があります。


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元記事の筆者であるReuben Gregg Brewerは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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